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共犯

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(原題:共犯 Partners in Crime 2014年/台湾 89分)
監督/チャン・ロンジー 製作/チェン・ホンユエン、ジャッキー・パン 原作/シア・ペア、ウーヌーヌー 脚本/シア・ペア、ウーヌーヌー 主題歌/flumpool
出演/ウー・チエンホー、チェン・カイユアン、トン・ユィカイ、ヤオ・アイニン、ウェン・チェンリン、サニー・ホン、リー・リエ、アリス・クー

概要とあらすじ
女子高生の変死体を発見した3人の男子生徒が、彼女の死の真相を突き止めようと奔走する姿を描いた台湾発の青春ミステリードラマ。高校生のホアン、リン、イエは、同じ学校に通う女子生徒シャーが通学途中で変死しているのを見つける。それまでほとんど面識のなかった3人だが、それぞれの理由からシャーが死んだ理由を調べはじめ、3人の間には友情が芽生えていく。シャーが内緒でつけていた日記に手がかりがあるのではないかと考えた3人は、日記を探しに彼女の部屋へ忍び込むが……。視覚障害を持つピアニストを描いた「光にふれる」のチャン・ロンジー監督がメガホンをとった。主題歌は日本の人気ロックバンド「flumpool」。2014年・第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門上映作品。(映画.comより



もろもろ仕方がない

小品だけどフレッシュな感性を感じられることの多い
台湾映画。
台湾ニューシネマの時代までさかのぼらずとも
『GF*BF』などの青春映画において
少なからず良作があるのが魅力です。

女子高生の自殺現場にたまたま居合わせた3人の男子高校生が
事件の真相に迫ろうとする『共犯』
台湾版『桐島、部活止めるってよ』かと思わせるような
前評判だった(と、うっすら記憶している)ので
それなりに期待しつつ観てみました。

いじめられっ子のホアン(ウー・チエンホー)
いつものように(?)喝上げされたあと、
ふらっと路地に目をやると、
そこには同じ高校の女子シャー(ヤオ・アイニン)
頭から血を流して倒れていました。
たまたま通りがかったイエ(チェン・カイユアン)
リン(トン・ユィカイ)、ホアンの3人が
予想外の平静さでシャーの遺体を見つめているとき、
突如、降り始めた雨が地面に溜まった血を弾くカットに
中島哲也監督的なポップさ(正直に言うと軽薄さ)を感じて
嫌な予感が漂いましたが、
まあ、とにかく、遺体の第一発見者となったことをきっけかに
3人は友情を育むようになるのでした。

シャーの死因は、警察によって自殺と断定されましたが、
謎めいたシャーの死には秘密があるはずだと
3人は独自に真相解明へと乗り出すのですが、
かれらは基本的に冷やかし半分で、
むしろ3人だけの隠密行動を楽しんでいるようす。
鼻つまみ者のイエ、優等生のリン、いじめられっ子のホアン
キレイにキャラ分けされた3人が
子供っぽい素直さで急速に仲が良くなっていくさまは
単純にほほえましさを感じますが、
母親が主張中で留守のシャー宅に忍び込んで
シャーの私物を漁る
過程には
いささか無理があるのではないでしょうか。
(シャーが所有するタバコのストックに日本のハイライトがあったのは
 ちょっと驚き。日本のタバコも流通してるんでしょうね)
基本的に、本作の警察は
遺体を片付ける役割しか任されておらず、
事件の真相を巡る捜査が高校生3人に託されているというのは
さすがに都合が良すぎる気がしますが、
ま、よしとしましょう。

もっとも積極的に謎解きを進めるホアンが
シャーの英語の教科書の間から
シャーを自殺に追いやるいじめがあったと思わせるメモ
発見したときには、
ははん、ホアンが自分をいじめている連中に仕返しするために、
シャーを利用しているんだなと思いましたが、
その後、ホアンは
学校裏の池で早々に溺死してしまいます。
これには、おっと腰を浮かせましたが、
ホアンが死んでからが本作の肝なのです。

ホアン溺死の直接の原因をもたらした優等生のリンは
怖じ気づいて保身に走り、
不良のイエが、ホアンを助けようとしていたにもかかわらず、
ホアン殺害犯の汚名を着せられるのは
SNSに象徴されるような
表面的な印象と本当の姿とのギャップの痛ましさを
表現しているのでしょうが、
そのギャップそのものが類型的だといわざるを得ません。
いじめられっ子のホアンは、やっとできた友達に
自分の死をもって存在を印象づけようとしたのかもしれませんが、
彼の死が計画的とも思えないので
釈然としない部分は残ります。
シャーの孤独が家庭環境にあるのは明らかで、
謎解きとしても、思春期の少年少女たちの複雑な心理描写としても
物足りなさを感じてしまいました。
群像劇としても登場人物たちの関係性が狭小で
自己完結に陥っているように思いました。

総じて、軽さが際立つ作品でしたが、
それはともかく、
本作に登場する女生徒たちは全員もれなく可愛いので、
もろもろ仕方がないかと思ったりもします。
(なにが?)





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