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フルスタリョフ、車を!

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(原題:Khrustalyov, mashinu! 1998年/ロシア・フランス合作 142分)
監督/アレクセイ・ゲルマン 脚本/アレクセイ・ゲルマン、スベトラーナ・カルマリータ 製作/アレクサンダー・ゴルトヴァ、アルメン・メドベージェフ、ギー・セリグマン 撮影/ウラジーミル・イリネ 美術/エム・ゲラシモフ、ジー・クロパチョフ、ウラジミール・スヴェトザロフ 音楽/アンドレイ・ペトロフ 録音/エヌ・アスターホフ 編集/イリーナ・ゴロホフスカヤ 衣裳/イー・チャブカイツ
出演/ユーリー・アレクセーヴィチ・ツリロ、ニーナ・ルスラーノワ、ミーシャ・デメンティエフ、アレクサンドル・バシロフ、ユーリ・ヤルベット

概要とあらすじ
スターリン体制下の厳しい現実を生き抜いた人々の姿を強烈なタッチで活写した群像劇。監督・脚本は「わが友イワン・ラプシン」のアレクセイ・ゲルマン。撮影はウラジーミル・イリネ。音楽はアンドレイ・ペトロフ。出演は「わが友イワン・ラプシン」のニーナ・ルスラノヴァ、ユーリー・ツリロほか。1953年、スターリン政権下ソビエトでは不穏な空気が立ちこめていた。モスクワの大病院の脳外科医にして赤軍の将軍でもあるクレンスキー(ユーリー・ツリロ)は、病院と家庭と、愛人のところを行き来する毎日を送っている。そんななか、スターリンの指示の元、KGBはユダヤ人医師の迫害計画である「医師団陰謀事件」を発動する。事態を察したクレンスキーは逃亡を試みるが、すぐに捕らえられ強制収容所に送られる。しかしそこにはもう一つの陰謀が動いていた。クレンスキーは突然釈放され、山奥の別荘に連れて行かれる。そこにいたのは重い病にふせっているスターリンその人であった。すでに手遅れであることを悟ったクレンスキーは、スターリンに最後の放屁をさせる。家に戻ったクレンスキーは家族の前から姿を消す。10年後、マフィアとなってたくましく生き抜くクレンスキーの姿があった。...(映画.comより



「わかりません」だらけ

『フルスタリョフ、車を!』
まず、このタイトルがかっこいい。
死ぬまでに一度くらい言ってみたいセリフです。
飲み会の帰りとかに。
本作に登場するこのセリフのフルスタリョフは
どうやら運転手で、
本作の転換を示す重要なセリフ…らしい。
ということはググって知りました。

とにかくこの映画、
なにがなんだかわからないことだらけなのです。
1953年、スターリン政権下のロシアで
反ユダヤ主義が巻き起こり、
でっち上げによってユダヤ系の医師が次々と逮捕された……

という旨のテロップが映し出されるので
時代背景はなんとなく解るのですが、
それ以降、一体なにがどうなっているのか
さっぱりわからない……。
難解な映画というと、抽象的な映像で覆われ、
睡魔と戦いながら鑑賞するような作品をイメージしがちですが、
本作は異常なほどエネルギッシュで高密度。
描写は具体的にもかかわらず、
それがなにを示しているのかわからないのです。

家の中を歩き回る登場人物をフォローするカメラの長回しによって
家族なのかご近所さんなのかよくわからない多くの人々が
ひっきりなしに出たり入ったりします。
やがてナレーションが「これがボクです」
ひとりの少年を指し示すので
この少年の視点で物語が進むのかと思いきやそうでもなく、
軍服を着ているけれどどうやら医師らしい
クレンスキー(ユーリー・ツリロ)という男が
口ひげにつるっぱげなので唯一わかりやすい登場人物なのですが
それ以外の人々はどういう関係をもった誰なのか、
まったくわかりません。

おそらくは綿密に計算されているであろう動きで
次々とカメラに顔を出す人々。
とってつけたような口笛、
ハレーションを起こすほど強烈な照明、
勝手に開く地面に落ちた傘の天丼、
いまでいうならPOVのようなカメラワーク、
茶目っ気たっぷりにカメラに視線を送る人……。

まるで高熱にうなされているときにみる夢のように
雑多な情報が洪水のように溢れ、
ことごとくなにを意味するのかわからない……。

もちろん、アレクセイ・ゲルマン監督のなかでは
確たる整合性が存在するんでしょうけど、
観客に状況を説明する気がさらさらないとしか思えない本作は
大盛り上がりのパーティにいきなり放り込まれ、
自分以外の人たちは大爆笑してるけど、
なんで盛り上がっているのか一向に教えてもらえず、
いま、なんの話してんの? なんの話か教えて! と
ものすごーく取り残された気分になります。

逮捕されたクレンスキーが
護送車の中でおカマを掘られたりして
さんざんな目に遭っていると突然釈放され、
いまわの際のスターリンを診察するように言われます。
すでに手の施しようがないスターリンの腹を押さえて
最後の屁をさせるクレンスキー。
そして、時が経ち、
マフィアになったクレンスキー
トロッコの荷台で頭の上にウオッカの入ったコップをのせ、
こぼさないようにバランスを取るゲームをしているシーンで
ジ・エンド。
クレンスキーがマフィアになっていたなんてことは
映画を観ていても絶対にわかりません。

「わからん」「わかりません」だらけの文章に
なってしまった……。
自分に理解力のなさにうちひしがれながら、
ネット上の英知にすがろうとググってみれば、
みなさん、概ね「わからん」という意見で一致していたので
ひとまず胸をなで下ろしている次第です。





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