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マングラー

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(原題:The Mangler 1995年/アメリカ 107分)
監督/トビー・フーパー 脚本/トビー・フーパー、スティーブン・ブルックス、ピーター・ウェルベック、 原作/スティーブン・キング 製作総指揮/ハリー・アラン・タワーズ、スディール・プラグジー、サンジーブ・シン、ヘレナ・スプリング 製作/アナント・シン キャラクター・デザイン/ウィリアム・フーパー 撮影/Amnon Salomon 美術/デイヴィッド・バーカム 音楽/バリントン・フェロング 編集/デイヴィッド・ハイトナー 特殊効果/スティーブン・ブルックス 特殊メイク/スコット・ウィーラー
出演/ロバート・イングランド、テッド・レビン、ダニエル・マトマー、バネッサ・パイク、リサ・モリス

概要とあらすじ
モダン・ホラー界の巨頭スティーブン・キングの短編小説「人間圧搾機」(邦訳・扶桑社文庫『深夜勤務』所収)を映画化したホラー。悪魔が取り憑いたマングル(洗濯用プレス機)が人間を襲う奇想天外な恐怖譚。アメリカ、ニューイングランドはライカーズバレー。この小さな町の主要産業は時代遅れの巨大マングル(洗濯用プレス機)が鎮座するブルーリボン・ランドリー社のみ。町の実力者にして社長のウィリアム・ガートレー(ロバート・イングランド)は老齢の上両足が不具。にもかかわらず、今なお会社を独裁、大半が女性である社員には暴君として振る舞い、リン・スー(リサ・モリス)という愛人まで囲っていた…(映画.comより抜粋



真説・命の洗濯

R.I.P トビー・フーパー。
機械に悪魔が乗り移るというのは
スティーブン・キング作品においてちょくちょくありますが、
さらに『エルム街の悪夢』のフレディことロバート・イングランド
出演しているという欲張りな一作、
『マングラー』です。

いきなり「お前ら! グズグズすんな! 働け!」と
上司が怒鳴るオープニング。
広大な洗濯工場のど真ん中に鎮座しているのは
黒光りする巨大なシーツ用プレス機。
ここからして、もう面白い。
機械油でベトベトのようにしか見えない
むきだしのぶっといチェーンがぐりんぐりん回るプレス機は
どう考えても危険極まりなく、
いつ従業員がケガしても不思議ではありません。

普段、気軽にクリーニング屋さんに洗濯を頼んでいるけれども
こんな過酷な状況で働いているとは思いもよりませんでした。
なぜこの会社の従業員たちは
こんな命がけで洗濯しているのか、
不思議で仕方がありません。
一応、「シーツ用プレス機」でググってみると
確かにデカいことはデカいのですが、
当然、黒光りしていないし、チェーンもむき出しではありません。

そして、さっそく従業員のシェリー(バネッサ・パイク)
プレス機=マングラーに巻き込まれてケガをします。
しかも、結構大量に出血します。大けがです。
すると、奥の部屋から
義足の社長ガートレー(ロバート・イングランド)が登場し、
従業員のケガなどどこ吹く風で発破をかけるのです。
かと思えば、気のいいおばちゃんが
こぼした胃薬を拾おうとしてプレス機に巻き込まれ、
見るも無惨な姿になってしまうのです。
シーツをプレスする機械にそんなパワーがあるのか!
と、思ったりしますけれど、
そんなことはどうでもよく、
とにかくこのプレス機=マングラーは悪魔に取り憑かれているのですね。
ただ、図体があまりにも巨大なせいか
マングラーが能動的に人間を襲うことはなく、
(しいていえば電源をコントロールしているのか)
基本的に被害者の迂闊さによって惨劇が引き起こされるので
ま、自業自得感は否めません。

やさぐれたクズ刑事のジョン(テッド・レビン)
最初の印象とは打って変わって
積極的に真相解明に乗り出してからは
冒頭の勢いは失せて、
よく言えば物語が落ち着き、悪くいえば停滞します。
妙にオカルトに詳しい義弟がパートナーになったり、
ジョンと腐れ縁のようなカメラマンが思わせぶりだったり、
冷蔵庫から霊体的なものが飛び出したりしますが、
悪の本丸がガートレーなのはわかりきっているので、
波打つような変化は見られません。
とかいいながら、じっくりした演出は
むしろフーパー監督の本領発揮であるとも感じます。

理屈はさておき、
とにかく、ガートレーは
悪魔の魂を持つマングラーに娘と自分の下肢を捧げることで
絶大な権力を手にしたのでした。
悪魔と契約を交わしたガートレーは
その後もマングラーに16歳の処女をいけにえとして捧げることで
自らの地位を維持してきましたが、
契約満了となる最後の捧げ物が、
ガートレーの姪っ子、シェリーだったのです。
ところで、ガートレーには
リン・スー(リサ・モリス)という情婦がいるのですが、
おろおろとベソかいていたかと思いきや、
右手の薬指をマングラーに食べられて
悪魔と契約を交わした途端に
いっひっひとばかりに悪女へと変身した
のはどういうことか。

12時を過ぎると16歳になるというシェリーを連れて
ジョンと義弟の3人はマングラーのいる工場へと向かうのです。
本来なら、マングラーから1ミリでも遠くに逃げるべきだと思うのですが
とにかく行くのです。工場へ。
もちろん、ガートレーとリン・スーもそこにいます。
そして、案の定エラい目にあうのです。

格闘の末、なんとか窮地を脱した3人。
やれやれと胃薬を飲んでいると、
突如、イキりたって暴れ出したマングラーはモンスター化。
巨大な虫のようになって迫ってくるのです。
「ベラドンナ!」と叫んでいたのが
胃薬の成分のことなのか、呪いのなんかなのか、
よくわかりませんでしたが、
予想を超えた土砂崩れのようなクライマックスが訪れます。

傷ついたシェリーを病院に連れて行ったジョン。
(義弟はマングラーにやられました)
対応した医者は去り際に薬指のない右手をジョンに振ります。
数日後(?)、ジョンが貧乏くさい花束を持って工場を訪れると
そこには松葉杖をつくシェリーが
従業員たちをけしかけていました。
ジョンに気づいて手を振る彼女の右手には薬指がなく、
彼女も呪われた血筋を引き継いでいたのでした。
ジョンの独り相撲が際立つビターなエンディング。

冒頭シーンがあまりにも楽しくてワクワクするので
なんだかそれ以降失速しているような気がしますが、
それは気のせいです。たぶん。





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