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死霊伝説 Salem's Lot

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(原題:Salem's Lot 1980年/アメリカ 184分)
監督/トビー・フーパー 脚本/ポール・モナシュ 原作/スティーブン・キング 製作総指揮/スターリング・シリファント 製作/リチャード・コブリッツ 撮影/ジュールス・ブレンナー 音楽/ハリー・サックマン
出演/デビッド・ソウル、ジェームズ・メイソン、ランス・カーウィン、ボニー・ベデリア、リュー・エアーズ、ジョージ・ズンザ、レジー・ナルダー

概要とあらすじ
謎に包まれた邸をめぐって起きる怪奇事件を描く吸血鬼映画。新進作家として名をなしたベンミアーズ(デイヴィッド・ソウル)は、久びさに、故郷セイラムズ・ロットに帰ってきた。ニューイングランドのリゾート地であるその町は、以前と殆どかわっていない。女教師スーザン(ボニー・ベデリア)にも再会し、彼女に惹かれていることを新ためて感じるベン。彼には、以前より関心を寄せている館があった。そのマースティン邸には、古くから伝説的な話が語られ謎に満ちていた…(映画.comより抜粋



フーパーの怪奇映画好き

R.I.P トビー・フーパー。
テレビシリーズとして制作された『死霊伝説 Salem's Lot』
劇場公開時は110分の短縮版でしたが、
その後、184分の完全版がWOWWOWで放送され、
DVD化された、とのこと。
ボクが観たのはその完全版です。

スティーブン・キング原作ですが、
非常にオーソドックスな怪奇映画といった印象です。
幼い頃暮らしていたセイラムズ・ロットという田舎町に
久々に戻ってきた作家のベン(デビッド・ソウル)
古くからあるマースティン館の伝説に取り憑かれていて、
その館にまつわる小説を書きつつ、
謎の真相にも迫りたいと考えています。
ところが、つい最近になって
ストレイカー(ジェームズ・メイソン)という骨董屋が
マースティン館を買い取ったばかりでした。
いつも黒ずくめのストレイカーはいかにも怪しいのです。

街に到着そうそう、ベンは
スーザン(ボニー・ベデリア『ダイ・ハード』!)という
美しいガールフレンドができて、
スーザンの元彼に逆恨みされたり、
不動産屋が浮気したりと、
本筋とは関係ないエピソードが盛り込まれているのは
やっぱりテレビシリーズだからでしょうか。
トビー・フーパー監督の地に足がついた演出力が伝わってくるものの、
なかなか問題のマースティン館に近づかないので
さすがにじれったくなります。
それでも、妻の浮気をとがめる男が
パンツいっちょの不動産屋にライフルを向け、
不動産屋に銃口を持たせて脅すシーンの嫌な感じに
フーパーらしさを感じました。
また、ところどころに
登場人物が真っ暗闇へと走り去るショットがあり、
独特の気持ち悪さがあります。

こういったところに、例えば黒沢清監督と通じるような
怪奇映画嗜好を感じてしまいます。
最後まで生き残る少年は
怪奇映画や手品が好きですが、
『ファンハウス 惨劇の館』のヒロインとその弟も
部屋の壁にフランケンシュタインのポスターを貼るほどの
怪奇映画好きでした。
フーパーが、スプラッターやゴア表現そのものよりも
じんわり怖い心理的恐怖のほうに関心があったのではないか
と思えます。

まあ、マースティン館はヴァンパイアのアジトで
ストレイカーはヴァンパイアの下僕なのです。
ひとり、またひとりの街の人々がヴァンパイア化していき、
じわじわと街に恐慌がおとずれます。
ヴァンパイアの描き方はとてもオーソドックスで
十字架を怖がるし、
招き入れてもらえないと部屋に入れない
ことになっています。
ヴァンパイア化したパジャマ姿の幼い少年が
ゆらゆらと浮かびながら二階の窓に近づき、
窓ガラスをひっかくシーン
では
(その筋では有名なんだそうですが)
吊られてる感バリバリでチープな仕掛けにもかかわらず、
その動きの無機質な感じがむしろ不気味で恐ろしいのです。
大ボスのノスフェラトゥ的ヴァンパイアの造形も
単純といってしまえばそれまでだが、
やはり怪奇映画ならではの不気味さをたたえています。

クライマックスになると、
さすがに本丸マースティン館へと突入。
関わるひとを巻き込む少年の身勝手さと
意外にもおろおろと取り乱すベンにイライラしつつ、
棺桶に入ったノスフェラトゥを
わりとあっさり成敗します。
その前に、地下室の部屋にいたもろもろが
死体だと思っていたらぴくっと動いたりする
ので
これはミスカットかと思いましたが、
のそのそと匍匐前進で迫ってきたので
それならそれで、はっきり動いてくれ! と思いましたさ。

なんとか逃げ延びたベンと少年は
2年経ってもスーザンの亡霊に追いかけられ、
ずっと逃亡の旅を続けているという、
ちょっぴり切なくもディストピア感のある作品です。





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