" />
FC2ブログ

ファンハウス 惨劇の館

funhouse.jpg



(原題:Funhouse 1981年/アメリカ 97分)
監督/トビー・フーパー 脚本/ラリー・ブロック 製作総指揮/メイス・ニューフェルド、マーク・レスター 製作/デレク・パワー、スティーヴン・バーンハート 撮影/アンドリュー・ラズロ 美術/モートン・ラビノウィッツ 音楽/ジョン・ビール 編集/ジャック・ホフストラ 特殊/メイクリック・ベイカー
出演/エリザベス・ベリッジ、ショーン・カーソン、ケビン・コンウェイ、ウェイン・ドーバ、クーパー・ハッカビー、ラーゴ・ウッドルフ、マイルズ・チャピン、デビッド・カーソン

概要とあらすじ
若者たちが楽しむ町の力ーニバルを背景にファンハウスと呼ばれる恐怖の館に入り込んだ4人の若者を襲う怪奇な出来事を描く恐怖映画。製作総指揮はメイス・ニューフェルドとマーク・レスター、製作はデレク・パワーとスティーブン・バーンハート、監督は「悪魔の沼」のトビー・フーパー。ガソリン・スタンドに勤めているバズ(クーパー・ハッカビー)との初めてのデートをひかえ、シャワーを浴びていた少女エイミー(エリザベス・ベリッジ)は、弟ジョーイ(ジョーン・カーソン)の悪戯で、一瞬気分をそこねた。気をとりもどしカーニバルに行った彼女は、友だちリチー(マイルズ・チャピン)とリズ(ラーゴ・ウッドルフ)のカップルと落ち合い4人で行動をとることにする…(映画.comより抜粋



ていうか、好き。

R.I.P トビー・フーパー。
というわけで、トビー・フーパーのフィルモグラフィーの中でも
とりわけ評価の低い『ファンハウス 惨劇の館』です。
たしかに序盤の展開はありがちでかったるい。
それは認めるけれど、
ボクは本作を嫌いになれません。ていうか、好き。
『悪魔のいけにえ』テイストをストレートに引きずった
『悪魔の沼』よりも
本作のほうにトビー・フーパーらしさを感じてしまいます。

ヒロインのエイミー(エリザベス・ベリッジ)
若くして若干垂れ下がっているおっぱいを惜しげもなく披露し、
シャワーを浴びようとしているところに、
殺人鬼に扮した弟ジョーイ(ジョーン・カーソン)
主観映像で忍び寄る冒頭のシーンは
『サイコ』のパロディであることは誰の目にも明らか。
エイミーの部屋には
フランケンシュタインやドラキュラのポスターが貼ってあるし、
両親は居間で『フランケンシュタインの花嫁』を観ているし、
なぜか家族揃って怪奇映画ファンなのです。
脅かされてぶち切れたエイミーから逃れて
クローゼットの中に隠れたジョーイが見つかる瞬間に
エイミーをポラロイドで撮影しますが、
とくになんの伏線にもなっていません。

エイミーはガソリンスタンド勤めのバズ(クーパー・ハッカビー)
初めてのデートに出かけるのですが、
出発が夜の9:00というのはちょっと時間が遅すぎるだろう
というのはともかく、
このバズという男がどっからどうみても頭の悪そうなカスで
エイミーの男を見る目のなさに辟易します。
さらに頭の悪そうなメガネと頭の悪そうな女と合流した
エイミーとバスは
巡業で街に来ているカーニバルへと向かうのでした。

口蓋裂の牛がいる見世物小屋があったり、
ストリップ小屋や占いの部屋があったり、
カーニバルはいかがわしさ満点。
少年少女の通過儀礼の場所としてはもってこいです。
ときおり「神は見ている!」とかいうキチガイばばあも登場し、
不穏な空気を醸成していきます。
そういえば、部屋を抜け出したエイミーの弟ジョーイも
通りがかりのおっさんにライフルを向けられてからかわれたりしつつ、
こっそりカーニバルにやってきていますが、
うろちょろしているだけで、直接は物語に絡んできません。

デートを楽しんだ二組のバカップルは
あろうことか、「ファンハウス=オバケ屋敷」に忍び込んで
ここに泊まっちゃおうぜとか言い始めます。
ひとしきりいちゃついた後、耳を澄ますとなにやら物音が。
彼らがいた場所の階下では、
「ファンハウス」の案内役をしていた
フランケンシュタインの面をかぶった男が
年増の占い師を金で買おうとしています。
そして、盛大にボラれた挙げ句に手コキでイってしまった男
逆上した挙げ句に占い師を絞殺。
その一部始終を二組のバカップルが目撃してしまうのでした。

ボクがワクワクし始めたのはこのあたりから。
フランケン男の面の無機質さがすでに異様でしたが、
現れた父親がフランケン男を激しく叱責。
おどおどと動揺するフランケン男。
こ、これは、レザーフェイスではないのか!

極度の口蓋裂のせいか、
口から額まで激しい裂けたような顔のフランケン男は
その醜い風貌のみならず、知的障害者でもあり、
母親と生まれたばかりの弟を殺した過去が語られ、
この家族に残されたのは彼と父親なのですが、
このふたりの関係性がソーヤー家を思い起こさせます。
息子を虐待し、支配しているように見えて
歪な愛情も確かにある父親と
醜く生まれたうえに自分をコントロールできない息子の
恐怖と悲哀がない交ぜになった家族像が
どことな〜くソーヤー家を想起させるのです。

クライマックスの地下室では
どういう仕組みかわからないが、
おそらくファンハウスの人形を動かすためのものであろう歯車が
むき出しの状態で音を立てながら回転しています。
これぞ、恐怖の自動機械。
本作の構造を象徴する、
一度巻き込まれたら後戻りできない死のシステムなのです。

発見されたが弟ジョーイが
迎えに来た両親に連れられてすんなり帰宅するのとか、
拍子抜けするところがないわけじゃないけれど、
なんだか好きな一本です。





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

アーカイブ

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンター