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グッド・タイム

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(原題:Good Time 2017年/アメリカ 100分)
監督/ジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ 製作/パリス・カシドコスタス・ラトシス、テリー・ダガス、セバスチャン・ベア=マクラード、オスカー・ボイソン 脚本・編集/ロナルド・ブロンスタイン、ジョシュア・サフディ 撮影/ショーン・プライス・ウィリアムズ 美術/サム・リセンコ、
出演/ロバート・パティンソン、ベニー・サフディ、バディ・デュレス、タリア・ウェブスター、バーカッド・アブディ、ジェニファー・ジェイソン・リー

概要とあらすじ
東京国際映画祭で東京グランプリと最優秀監督賞を受賞した「神様なんかくそくらえ」のジョシュア&ベニー・サフディ兄弟が監督・脚本を手がけ、「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン主演で描いたクライムサスペンス。ニューヨークの最下層で先の見えない生活を送る青年コニーと弟ニック。ある日2人は銀行強盗をしようとするが、ニックだけが逮捕され刑務所へ送られてしまう。ニックが刑務所内でいじめられ、暴れて病院へ移送されたことを知ったコニーは、弟を救うため病院へ忍び込むが……。弟ニック役をベニー・サフディ監督が自ら演じるほか、「ヘイトフル・エイト」のジェニファー・ジェイソン・リー、「キャプテン・フィリップス」のバーカッド・アブディが共演。(映画.comより



これ、コメディですよね?

『グッド・タイム』
都市で暮らす最下層の人々が
あがき苦しみながら生きていく姿を描いているという点において
前作『神様なんかくそくらえ』と通じる
ジョシュア&ベニー・サフディ兄弟
一貫した作風を感じ取ることができますが、
走り出したら止まらない系のクライム・サスペンスである本作は
よりエンターテイメントでよりジャンル映画的。
『狼たちの午後』や『タクシードライバー』を引き合いに出すのは
さすがに過大評価ではないかと思いますが、
終始グダグダな犯罪劇という点においては納得がいきます。

セラピーを受けていた知的障害者の弟ニック(ベニー・サフディ)
無理矢理連れ出した兄コニー(ロバート・パティンソン)
かなりリアルな作りの面をかぶったふたりは
銀行強盗を働くのですが、
彼ら(というか兄コニー)がなぜ危険を犯してまで
大金を必要とするのかはわかりません。
ただ、コニーが弟思いなのは明らかで、
弟ニックの将来を懸念してか、
または最底辺の生活から脱出するために
一念発起したのかもしれません。

銀行窓口で65,000ドルよこせというメモを差し出したニックは
行員を拳銃でおどすこともなく、
(本当に拳銃を持っていたのかどうかすら怪しい)
あっさりと現金を手にすることに成功し、
急ぎ足で逃走するのですが、
待たせていたはずの逃走用の車がない。
「ごめんごめん、警察にどかせって言われたもんで」という
遅れて到着したドライバーに対して
「いいよ、いいよ」というコニー。
もう、この時点でグズグズなのです。
そして当然のように、銀行から渡された札束には
追跡用の赤い煙幕(?)が仕掛けられていて逃走失敗。
すぐにやってきたパトカーの警官をなんとかごまかそうとするも
ニックが走り出したもんだから、警察から追いかけられる羽目に。
束の間の逃走劇の後、ニックは逮捕されてしまうのでした。

拘留されたニックをなんとかして取り戻そうとするコニーは
銀行から盗んだ金を保釈金に充てようとしますが
10,000ドル足りないと言われてしまいます。
(あの店は裏稼業の弁護士かなんかなのかな?)
仕方ないってんで、
年増の恋人コーリー(ジェニファー・ジェイソン・リー)
カードで払わせようとすると、
コーリーの母親によってカードが利用停止に。
おまけに拘置所にいるはずのニックは
ほかの被疑者からボコボコにされて病院に送られていたのでした。

とまあ、やることなすことうまくいかないコニー。
弟を助けたいという気持ちはわからないではありませんが、
すべてコニーが巻き起こしたことなので、
ちっとも同情する気にはなれません。
ただ、次から次へと遭遇する予想外に事態に
その場しのぎの瞬発力を発揮するコニー

問題対処能力には長けているのかもしれません。
その反面、驚くほど計画性がないのですが。

顔が包帯でぐるぐる巻のニックを車椅子に乗せて
まんまと病院から奪還したコニー。
あいかわらずの反射神経で黒人母娘宅に厄介になり、
テレビのニュースで自分の手配写真が写されると
一緒に見ていた16歳の娘にキスをしてすかさずごまかす……
なーんてことをしているうちに、
寝室のニックが騒ぎ出したので慌てて駆け寄ると、
なんと、それはニックではなく別人レイ(バディ・デュレス)
コニーが病院から連れ出したのは人違いだったのです。
これ、コメディですよね?

そして、ヤクの売人レイとコニーは
おかしなコンビを組むことになり、
レイが遊園地の「ファンハウス」に隠した現金を探すことに。
どうしようもないバカだけど凶暴ではないコニーはともかく、
ヘラヘラしたレイが危なっかしく、
さらには16歳の少女が一緒にいることで
嫌な緊張感が漂ってきます。

その後も行き当たりばったりの地獄巡りが続き、
遊園地の警備員(バーカッド・アブディ)に発見されるも、
反撃して警備員になしすまし、
なぜか警備員の自宅でひと息つくふたり。
銀行から盗んだ金もない、遊園地に隠した金もない。
残すはペットボトルに入ったLSDだけとなり、
なんとかしてそのLSDをさばいて金に変えようと企みますが
コニーの悪運もここまで。
コニーは逮捕され、
もともと全身ケガだらけだったレイは犬に噛まれた挙げ句に
マンションの窓から落ちて死んでしまいます。

これ、コメディですよね?

ラストでは、再びセラピーを受けているニックが
少しずつ周囲に馴染んでいくようすが窺えます。
弟ニックに対するコニーの愛情が
決してニックのためになっていなかったことを示唆してジ・エンド。

コニーを愚かだなあとは思うものの、
思わず同情してしまうような悲哀は感じられなかったので
観終わったときには
なんかイマイチな気分でしたが、
こうやって振り返ってみると
これ、面白いんじゃないかという気がしてきました。





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