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アナベル 死霊人形の誕生

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(原題:Annabelle: Creation 2017年/アメリカ 110分)
監督/デビッド・F・サンドバーグ 製作/ピーター・サフラン、ジェームズ・ワン 脚本/ゲイリー・ドーベルマン 撮影/マキシム・アレクサンドル 美術/ジェニファー・スペンス 衣装/リア・バトラー 編集/ミシェル・オーラー 音楽/ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演/ステファニー・シグマン、タリタ・ベイトマン、ルル・ウィルソン、フィリッパ・クルサード、グレイフ・フルトン、ルー・ルー・サフラン、テイラー・バック、サマラ・リー、アンソニー・ラパリア、ミランダ・オットー

概要とあらすじ
2013年のホラー映画「死霊館」に登場する実在の人形、アナベルの恐怖を描いた「アナベル 死霊館の人形」の続編。「ソウ」シリーズのジェームズ・ワン製作のもと、「ライト/オフ」のデビッド・F・サンドバーグ監督がメガホンをとり、アナベル人形誕生の秘密を描く。12年前に幼い娘を亡くした人形師とその妻が暮らす館に、閉鎖された孤児院から6人の少女とシスターがやって来る。新生活に期待を膨らませる少女たちだったが、館内には不気味な雰囲気が漂っており、不可解な現象が次々と彼女たちを襲いはじめる。脚の不自由な少女ジャニスは、ある晩、いつもは鍵がかかっているドアが開いていることに気づく。その中にいたのは、館の主である人形師がつくった人形アナベルだった。呪いの封印を解かれたアナベルは、おびえる少女たちを執拗に追い詰めていく。出演は「007 スペクター」のステファニー・シグマン、「ヴェンジェンス」のタリタ・ベイトマン、「ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す」のルル・ウィルソン。(映画.comより



そうか。まだやるのか。

いまやホラー映画界の大御所といっても
過言ではないような気がするジェームズ・ワンによる
『死霊館』シリーズのスピンオフ、
『アナベル 死霊館の人形』の続編、というか、
前日譚となる『アナベル 死霊人形の誕生』
若干、ややこしいことになっております。

『死霊館』に登場するアナベルという
可愛がるには難がある不気味な表情をした人形にまつわる物語の
『アナベル 死霊館の人形』は
どういうわけか『ローズマリーの赤ちゃん』への
あからさまなオマージュを捧げた作品でしたが、
ついに本作でアナベルが呪われた人形となった発端が
描かれるというわけです。
『死霊館』シリーズと『アナベル』シリーズ、
なんなら『インシディアス』シリーズまで
頭の中でごっちゃになっております。
どうしてくれるんですか。
ジェームズ・ワンは製作にまわり、
監督は『ライト/オフ』デビッド・F・サンドバーグ
アイデア一発のショートフィルムでチャンスを掴んだ
サンドバーグ監督の『ライト/オフ』は
無理矢理長編に引き延ばした感が否めない作品ではありましたが、
本作でも随所に「らしさ」が見受けられます。

物語は律儀に時間軸通りに進められ、
1940年代のアメリカを舞台に
人形師のサミュエル(アンソニー・ラパリア)
その妻エスター(ミランダ・オットー)
そして幼い娘のビー=アナベル(サマラ・リー)の家族が
仲むつまじい生活を送っているところから始まります。
やがて、ビーが不慮の事故で幼くして死んでしまい、
それから12年後、
施設を追われた孤児院の面々が
サミュエルの受入に応じてやってきます。
一昔前という時代設定そのものが忌まわしい過去を想像させるし、
なによりもパソコンもなければスマホもない時代というのが
効果的です。
孤児院という設定も、親の愛情を十分に受けられず、
また、いつかはどこかの里子としてもらわれていく運命にあることが
可愛がられる人形を想起させるし、
ジャニス(タリタ・ベイトマン)リンダ(ルル・ウィルソン)
分かちがたく仲良しなのも、
オルターエゴ=分身のイメージを植え付けるに十分です。
さらにはポリオ(急性灰白髄炎)を患っているジャニスが
いかにも悪魔が取り憑きやすい(とされる)弱者であることから、
準備万端の設定だと思われます。
また、言いつけを守らないとお仕置きされるよという
教訓的おとぎ話の要素にも抜かりがありません。

恐怖表現としては、脅かし系が基本です。
心霊写真やわざと余白を持たせたカメラアングルなどからは
Jホラーの影響も感じますが、
結構な時間を割いて、電気が勝手につくとか、
ドアがひとりでに開くとかいった
オーソドックスな表現に留まっていて、
ま、それはそれであいかわらず怖かったりもするのですが、
どんどんエスカレートしていく感じがさほどなく、
また、悪魔はいつもとどめを刺さないので
散発的だったのはがっかりしました。
階段の昇降機が登場したときには
制御不能な恐怖の自動機械として活躍してくれるはずだと
胸躍らせましたが、
昇降機に座ったジャニスが真上に飛び上がって消えたときには
それは昇降機の機能不全と関係ないよねと、
意気消沈してしまいました。

結局のところ、
ビーの死から立ち直れなかったサミュエルとエスターが
祈りを捧げるうちにビーの姿で現れたのはじつは悪魔
とくにエスターはエラい目にあったので
人形のアナベルに悪魔を閉じ込めて封印していたのでした。
彼らは心の傷を癒やすために
孤児院を受け入れたのですが、裏目に出たのね。
というのが、「死霊人形の誕生」の根拠になっているもよう。
そして、すっかり呪われたジャニスは密かに逃げ延びて
「アナベル」と名乗り、里子にもらわれ、
またしても12年後、成長した「アナベル」は
カルト集団に入信して義理の親を殺害するという
『アナベル 死霊館の人形』のシーンへと繋がる
のですが、
どれだけのひとが『アナベル 死霊館の人形』を観て
覚えているだろうか……。

エンドロールのあと、シーンはルーマニアへと飛び、
マリリン・マンソン的修道士の思わせぶりなカット。
このマリリン・マンソンは
シスター・シャーロット(ステファニー・シグマン)の持っていた写真に
映っていた「全然知らない人」なのですが、
てことは、「死霊人形の誕生」の本当の秘密は
あいかわらず解明されておらず、
続編を作る気満々アピールでジ・エンド……。
そうか。まだやるのか。





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