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サイレンス

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(原題:Hush 2016年/アメリカ 82分)
監督/マイク・フラナガン 製作/トレバー・メイシー、ジェイソン・ブラム 脚本/マイク・フラナガン、ケイト・シーゲル 撮影/ジェームズ・クニースト 編集/マイク・フラナガン 音楽/ザ・ニュートン・ブラザーズ
出演/ジョン・ギャラガー・Jr.、ケイト・シーゲル、マイケル・トルッコ、サマンサ・スローヤン、エミリア・グレイブス

概要とあらすじ
「オキュラス 怨霊鏡」「人喰いトンネル」のマイク・フラナガンが監督・脚本を務め、殺人鬼に狙われた耳の不自由なヒロインの運命をスリリングに描いたサスペンススリラー。耳が聞こえず話すこともできない女性マディーは、人里離れた山荘で孤独な生活を送りながら作家の仕事をしている。ある晩、彼女が暮らす山荘に凶悪な殺人鬼が侵入してきて……。フラナガン監督の妻である女優ケイト・シーゲルがヒロイン役を演じ、脚本にも参加。「10 クローバーフィールド・レーン」のジョン・ギャラガー・Jr.が殺人鬼役を演じた。(映画.comより



はやくガラスを割れよ!

『ドント・ブリーズ』を始めとして
視覚障害者が強盗の被害に遭うサスペンス映画は
ちょこちょこありますが、
本作は聴覚障害者が強盗の被害に遭うサスペンスです。
切支丹が踏み絵を踏んだり、塚本晋也が溺れかけたりするのとは違うほうの
『サイレンス』です。

13歳で聴覚を失ってしまったマディー(ケイト・シーゲル)
いまや小説家としてそれなりに成功していいて、
森の中の一軒家で創作に励んでおります。
近所には、気のいいサラ(サマンサ・スローヤン)という友だちもいて、
なかなか悠々自適な生活を送っています。
未練たらしい元彼がちょっとウザイけれど、
マディー自身も少し未練を感じているので、お互い様なのです。

そんなある日、白いマスクをかぶった男(ジョン・ギャラガー・Jr.)
襲ってくるのです。
すでにサラを殺したその男はマディーが聴覚障害者だとわかると、
途端に度が過ぎた余裕を見せ始め、
マディーを十分にいたぶって、殺しを楽しもうとするのでした。

真偽はともかく、一般的な印象からすると
キャラクターが視覚障害者の場合、
聴覚や嗅覚が敏感になるという特性が与えられがちです。
しかし、聴覚障害者の場合、
耳のかわりにものすごく視力が鋭敏になるわけではないだろうし、
音は聞こえないけれどそのかわりに……など、
キャラクターに特殊能力を付与しずらい面が
あるのかなあと思ったりしました。

それはともかく、なぜか余裕綽々の犯人は
じわじわとマディーをいたぶるつもりなのですが、
マディーの居場所を簡単に見失うし、
余裕綽々なのは本人の思い違いで
端から見ればもう本当にグズグズ
なのです。
犯行の目的は最後まで明かされないのですが、
なんにしろ、時間が経てば経つほど自分に危険が迫るのは当たり前にもかかわらず、
とてものんびりしているのです。
マディーの家はガラスの窓だらけで、
家の中に侵入しようと思えばいつでもできそうなのに、
犯人は決してガラスを割ろうとしません。
なんか、ガラスを割ることにトラウマでも抱えているんじゃないかと思うほど
頑なにガラスを割ろうとしないのです。
それが彼のやり方なのかもしれませんが、
だらだらやっているうちに、彼の武器であるボーガンを
マディーにあっさり奪われたり、
不審に思ったサラの恋人がやってきたりします。
犯人の男がだらだらやっているのは、彼の不利益にしかならないのです。
一体、なにをやっているんでしょうか。

このように、登場人物の間抜けさが原因でおこるサスペンスは
観客の熱を冷えピタ並にどんどん奪っていくのです。
犯人がバカなら、マディーもそこそこバカなので、
緊張感を感じられず、白けてしまいました。
やっとこさ、犯人の男がガラスを割ろうとしたので、
そうだよ、それを早くやれよ! と思ったのも束の間、
今度は強化ガラスみたいに頑丈すぎて割れないのでした。
なんなん? この家?

結局、マディーが聴覚障害者であることによるハンデは
犯人が登場するときのみに限られ、
それ以降は彼女が聴覚障害者であることの特性を活かしたサスペンスが
まったくなかったのは残念でした。
手話ってやつは、内緒話に最適な話法だと思うので
そういうところを最大限に活かして欲しかったと思います。





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