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クワイエット・プレイス 破られた沈黙

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(原題:A Quiet Place Part II 2021年/アメリカ 97分)
監督・脚本/ジョン・クラシンスキー 製作/マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ブラッド・フラー、ジョン・クラシンスキー 製作総指揮/アリソン・シーガー、ジョアン・ペリターノ、アーロン・ジャナス キャラクター創造/ブライアン・ウッズ、スコット・ベック 撮影/ポリー・モーガン 美術/ジェス・ゴンコール 衣装/カシア・ワリッカ=メイモン 編集/マイケル・P・ショーバー 音楽/マルコ・ベルトラミ 視覚効果監修/スコット・ファーラー
出演/エミリー・ブラント、キリアン・マーフィ、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュプ、ジャイモン・フンスー、ジョン・クラシンスキー

概要とあらすじ
エミリー・ブラント主演で、音に反応して人類を襲う“何か”によって文明社会が荒廃した世界を舞台に、過酷なサバイバルを繰り広げる一家の姿を描き、全米でスマッシュヒットを記録したサスペンスホラー「クワイエット・プレイス」の続編。生まれたばかりの赤ん坊と耳の不自由な娘のリーガン、息子のマーカスを連れ、燃えてしまった家に代わる新たな避難場所を探して旅に出たエヴリン。一同は、新たな謎と脅威にあふれた外の世界で、いつ泣き出すかわからない赤ん坊を抱えてさまようが……。主人公エヴリンをブラントが演じ、リーガン役のミリセント・シモンズ、マーカス役のノア・ジュプも続投。新キャストとしてキリアン・マーフィ、ジャイモン・フンスーが加わった。監督・脚本も前作同様、ブラントの夫で前作で夫婦共演もしたジョン・クラシンスキーが再び手がけた。(映画.comより



とっとと退治してください

「音を立てたら即死」という惹句で話題となった『クワイエット・プレイス(2018)』の続編、『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』です。

「破られた沈黙」とか言うとりますが、前作の初っ端から沈黙は破られており、盛大にずっこけた記憶があります。音に反応するエイリアンから身を守るためには、決して音を立ててはいけないというのが本作の基本設定なのですが、沈黙(静寂)を保つ緊張感がサスペンスの胆となるであろうと期待していたにもかかわらず、前作は冒頭から劇判が鳴り響き、非常に「うるさい」作品でした。視力がなく、音にだけ反応するエイリアンなら、たとえ襲いかかってきたとしても静かに身を固めてすーんとしていれば、やり過ごすことが出来るんじゃないのか……エイリアンが水の音に反応しないのなら水辺に身を隠せばいいのでは?……そもそもエイリアンが反応する音量の設定が曖昧……ていうか、この状況で出産するかね?……いままでそのクギを踏まずに済んだの奇跡だろ……などなど、腑に落ちないポイントが山ほどある作品でした。さぞかし不評だろうと思っていたのですが、それでも作られるんですねぇ、続編が。

物語は、エイリアン襲来(?)の初日、つまり前作の前日譚(というか当日譚)から始まります。アボット家の面々は、長男が出場する野球の試合を観戦しています。長男マーカス(ノア・ジュプ)の打席となったところで、なにやら上空に異変が。炎を上げながら墜落してくる「なにか」を目撃したマーカスはボールを見送ってしまうのですが……このシーン、マーカスがフライを打ち上げて、空を見上げた選手や観客が「なにか」を自然に目撃するほうがよくないかな〜? なんて余計なことを考えちゃいました。

フラッシュバックが終わると、前作のエンディング直後へ。よくいままで踏まずに生活できてたなという階段のクギも健在です。エヴリン(エミリー・ブラント)の脚には包帯が巻かれていて、ちゃんと設定を引き継いでることに笑っちゃいました。それはともかく、炎に包まれた隠れ家を後にした一家は、ひとりで身を潜めていた顔見知りのエメット(キリアン・マーフィ)と遭遇。家族を亡くしたエメットは絶望していましたが、予期せぬ訪問者によって心境が変化します。

本作で活躍するのは、死んだ父親が次女リーガン(ミリセント・シモンズ)のために作った補聴器とスピーカー代わりのラジオ。エイリアンは補聴器が発するハウリング音を聴くと、なぜか頭がぱっかーんと開いて悶絶するのです。そこに一発撃ち込めばOKというわけ。

いつしか、それまでノイズしか聞こえなかったラジオが電波を拾い、ボビー・ダーリンの『beyond the sea(海の向こう)』が聞こえてきます。「ほかにも生存者がいる! これはメッセージよ! 電波が届く“海の向こう”といえば、そう、この島よ! ここへ行って補聴器のハウリング音を放送するのよ!」と、ものすごい推理力を示すリーガン。「生き残った人間は危険だ。信用できない」と渋るエメットに「パパが生きていたらやっていた!」と詰め寄るリーガン。エメットはパパじゃないし、そんなこといわれてもな。本シリーズ、ジェンダー意識の高さがあざといので、とにかく男性が頼りなく、女性が強く描かれます。

ボートが係留している埠頭にたどり着いたリーガンとエメットのふたりは、よからぬ集団に襲われてしまいます。声を出さないので、こいつらが何をしたいのかイマイチよくわかりませんが、とにかく悪いやつらなんでしょう。しかし、リーガンが海に飛び込んだ隙にエメットが反撃。音に気づいたエイリアンたちが襲ってきて、ふたりは難を逃れます。

ここで、エイリアンは泳げないという新事実が。水が苦手だから前作で水辺に現れなかったのかと一瞬考えましたが、同時に廃工場でエヴリンを襲うエイリアンは、スプリンクラーの水を浴びても平気なので、単に泳げないんでしょう。単に泳げないかぁ……泳げないねぇ。

なんとか島にたどり着いたふたりが目にしたものは、キャンプファイヤーをしてくつろいでいる人々でした。島だからエイリアンが来ないとわかっているのか、とくに声を潜めるわけでもなく普通にしゃべってます。リーガンの推理通り、NYから逃げてきたというこの島の人たちは、どこかにいるかも知れない生存者に向けて『beyond the sea』を繰返し放送していたのです。ではなぜ、暗号めいた方法を採ったのでしょう。「ワレワレハ生存者。○○アイランド」とか、ストレートに伝えるほうがいいのでは? まあ、いっか。ところで、前作から引き続き、限られた生存者しかいないこの地球で電力はどこから来るんでしょうねぇ。

結果的にリーガンは、補聴器のハウリング音を放送することに成功。そのおかげで危機一髪だったエブリンたちもエイリアンを倒すことができて、ジ・エンド。

あいかわらず、素直に飲み込めない引っかかりがありますが、それでもサスペンス演出が増した分、前作よりはほんの少し面白かったような気がします。なにやら、3作目も作られるとか作られないとか。このエイリアンは弱いんで、とっとと退治してください。







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