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薄氷

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薄氷
(原題:Bajocero 2021年/スペイン 106分)
監督/ルイス・キレス 脚本/ルイス・キレス、フェルナンド・ナバーロ
出演/ハビエル・グティエレス、カラ・エレハルデ、ルイス・カイェホ、アンドレス・ヘルトルディクス、イサック・フェリス、エドガル・ヴィットリーノ、ミゲル・ゲラバート、フロリン・オプリテスク、アレックス・モネール、パトリック・クリアド

概要とあらすじ
囚人護送車が突然、何者かに襲撃される。生命を脅かすほどに凍てつく寒さの中で、責任者の警官は、護送車内外の敵を相手に命がけの闘いに身を投じることに。(NETFLIXより



しないでもなくない。

なかなか情報が乏しいのですが、NETFLIXオリジナルのスペイン映画『薄氷』です。そっけない邦題ですが、原題の「Bajocero」は「マイナス ゼロ」みたいな意味らしい。

新しい警察署に赴任してきた警官のマルティン(ハビエル・グティエレス)。土砂降りの初出勤の日、タイヤがパンクしてしまい難儀なことよ……というのが微妙な伏線に。パンクよりも後部座席に乗っている幼い娘の存在のほうが重要かもしれません。ただ、 マルティンには娘が2人いるのですが、ここで登場するのはひとりだけなのは、どうなんでしょう。

赴任早々に任されたのは刑務所を移転する受刑者たちの護送。コンビを組むモンテシノス(イサック・フェリス)は、時には上官の指示に背くような豪傑で、規律を重んじるマルティンとは正反対の性格です。

護送する受刑者のうちで最も警戒すべきは、凶悪犯のラミス(ルイス・カイェホ)でしたが、彼はすでに護送の機を狙ってなにやら小さい鍼のようなものを用意し、隠し持っておりました。どうやら脱走するおつもり。

パトカーに先導されて真夜中の道を順調に進む護送車でしたが、道路にくさびを仕掛ける何者かの影が。濃い霧が立ちこめるとパトカーとの連絡が取れなくなり、仕掛けにひっかかった護送車も停止してしまいます。様子を見るために車外に出たモンテシノスは何者かに襲われ、護送車も銃撃に遭うのでした。パニックに陥る受刑者たち。

というわけで、中盤まではある意味、護送車内に閉じ込められたマルティン+受刑者たちによる密室劇です。ガソリンを注入されて火を付けられたり、車内での攻防や立場の反転が見所でしょうか。護送車を襲撃した人物の正体はまだわかりませんが、どうやら若い軽犯罪者のナノ(パトリック・クリアド)が目的のよう。

じつは生きていたモンテシノスが追跡を始めたことで、護送車襲撃犯の正体が判明します。どうやら犯人のミゲル(カラ・エレハルデ)は、死んだ娘の復讐のためにナノを追いかけ回しているのでした。ただ、ナノを付け狙う目的はまだわかりません。

ミゲルの目的はナノを殺すことではなかったわけですが、それならなんで護送車ごと湖に沈めてしまおうとしたのか、少なくともナノだけは護送車から脱出するだろうとふんでいたのか……ちょっとわかりませんが、とにかくなんとか生き延びたマルティンと対峙したミゲルはことの真相を打ち明けるのでした。

ミゲルの13歳の娘は、ナノとその友人によって酒を飲まされた挙げ句にレイプされ、さんざん弄ばれた挙げ句に車で引きずり回され、遺体をどこかに捨て去られたのでした。ミゲルの目的は、ナノから娘の遺体がある場所を聞き出すことでした。冒頭でミゲルに痛めつけられていた男はナノの友人です。

元警官のミゲルは、マルティンが唱える法令遵守のことなど当然理解していましたが、ナノが娘殺害について罪に問われなかったことで法への信頼を失い、自らの手でナノを罰し、娘を弔うことを選んだのでした。とはいえ、凶悪犯にも人権が……というリアルな現実における建前はとても大切ですが、だからといって被害者(遺族)の気が晴れることとは別の問題です。だからこそリベンジ・ムービーは作られ続けるんだと思います。

ついにはマルティンがナノに銃口を向け、とうとうミゲルの娘が捨てられた場所を聞き出します。ことが済んで警察署から帰ろうとするマルティンは懲戒免職になったのか、それともただ単に帰宅するだけなのか。微妙な余韻を残してジ・エンド。

ものすごくグッとくる作品ではなかったけれど、観て損はないかもしれないような気がしないでもなくない。





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