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クロノス

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(原題:Cronos 1992年/メキシコ 92分)
監督・脚本/ギレルモ・デル・トロ 製作/アーサー・ゴーソン ベルサ・ナバロ 撮影/ギレルモ・ナバロ 音楽/ジャビア・アルバレズ
出演/フェデリコ・ルッピ、ロン・パールマン、タマラ・サナス、クラウディオ・ブルック、マルガリータ・イザベル、ダニエル・ヒメネス・カチョ

概要とあらすじ
生ける機械によって吸血鬼となってしまった老人の姿を描くダーク・ファンタジー。監督・脚本は「ミミック」でハリウッドに進出したギレルモ・デル・トロで、彼のメキシコ時代の処女作。脚本はデル・トロ。撮影は「スポーン」のギレルモ・ナバロ。音楽はジャヴィア・アルバレズ。出演はアルゼンチンのベテラン俳優フェデリコ・ルッピ、「ロスト・チルドレン」のロン・パールマンほか。93年カンヌ映画祭批評家週間グランプリ、93年メキシコ・アカデミー賞9部門受賞。(映画.comより



オタクに歴史あり

ギレルモ・デル・トロの劇場映画初監督作品『クロノス』です。

16世紀、メキシコに渡ってきたひとりの錬金術師が総督の時計師となり、なにやら「永遠の生命」をもたらすという機械を作り出し、「クロノス」と名付けました。それから400年後、天井が崩落する事故で死んだ男はどうやら「クロノス」を作った錬金術師だったようだが、クロノスそのものは見つかりませんでした。

ところ変わって骨董品屋を営むヘスス・グリス(フェデリコ・ルッピ)はいつものように店で孫アウロラ(タマラ・サナス)の遊び相手をしていると、怪しげな男が天使像を物色に現れます。かけた目の穴からゴキブリが湧いてくるその天使像を調べると、土台部分から金色をした虫のような機械を発見。手に取ると、その機械=クロノスは昆虫が食指を伸ばすように動き始め、ヘススの掌をガブリ。ヘススは怪我を負うのでした。

ていうところから始まって、ヘススが徐々に吸血鬼化していくというお話なんですが、モッタリした流れのわりにヘススの変化がわかりづらい。クロノスに掌を傷つけられたヘススが、いつしかクロノスを胸に貼り付けるようになる流れもいまいちピンとこないのですが、彼がトイレの床にこぼれた血を舐めるのはかなり唐突です。ま、それで吸血鬼ってことなのねと理解はできるのですが。

もうひとつわからないのが、病に冒されて死期が近いことを悟っているクラウディオという男は、アンヘル(ロン・パールマン)という甥っ子を使ってクロノスを手に入れようとするのですが、なんでクラウディオがクロノスの取説だけを持っているのか。まあ、どこかで手に入れたということにしても、結局クロノスを利用するとどうなるかということはヘススが身をもって証明するので、クラウディオが持っている取説はとくになんの役にもたっていません。

ファンタジックな展開、クロノスのデザインや特殊メイク、物言わぬ少女などにデルトロらしさが存分に見て取れますが、いまひとつつかみ所のない作品ではないでしょうか。もしかしたら、両親がいないアウロラを祖父母が育てていることに本作の真意があるのかもしれません。とくにヘススの妻がいまいちアウロラを可愛がっていないのと対照的に、ヘススは溺愛といってもいいほどの可愛がりっぷりです。クラウディオが自ら不死を望んでいたのとは違い、ヘススは図らずも不死の体を手に入れてしまった。これで愛するアウロラをいつまでも見守っていられると考えるのではなく、アウロラに「おじいちゃん」と呼ばれて我に返ったヘススは、クロノスを破壊し、死の床につくのです。

死は必ずや訪れるもので、命は次の世代へと紡いでいくものだとヘススは悟ったのかもしれません。……という深読みを試みてみましたが、本作がいまいち退屈だったのは否定できません。とはいえ、ここからスタートしてアカデミー賞の監督賞受賞に至るんですから、オタクに歴史あり。







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