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Mr.ノーバディ

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(原題:Nobody 2020年/アメリカ 92分)
監督/イリヤ・ナイシュラー 製作/ケリー・マコーミック、デビッド・リーチ、ブレイデン・アフターグッド、ボブ・オデンカーク、マーク・プロビッシエロ 製作総指揮/デレク・コルスタッド、マーク・S・フィッシャー、トビー・マグワイア 脚本/デレク・コルスタッド
出演/ボブ・オデンカーク、コニー・ニールセン、RZA、アレクセイ・セレブリャコフ、クリストファー・ロイド、マイケル・アイアンサイド

概要とあらすじ
一見してごく普通の中年男が、世の中の理不尽に怒りを爆発させて大暴れし、やがて武装集団やマフィアを相手に激しい戦いを繰り広げる姿を描いた痛快ハードボイルドアクション。「ジョン・ウィック」の脚本家デレク・コルスタッドと製作デビッド・リーチが再タッグを組み、人気テレビシリーズ「ベター・コール・ソウル」の主人公ソウル・グッドマン役で知られるボブ・オデンカークが主演を務めた。郊外にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復するだけの単調な毎日を送っているハッチは、地味な見た目で目立った特徴もなく、仕事は過小評価され、家庭では妻に距離を置かれて息子から尊敬されることもない。世間から見ればどこにでもいる、ごく普通の男だった。そんなハッチの家にある日、強盗が押し入る。暴力を恐れたハッチは反撃することもできず、そのことで家族からさらに失望されてしまう。あまりの理不尽さに怒りが沸々とわいていくハッチは、路線バスで出会ったチンピラたちの挑発が引き金となり、ついに堪忍袋の緒が切れる。監督は「ハードコア」のイリヤ・ナイシュラー。共演に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のクリストファー・ロイド、「ワンダーウーマン」のコニー・ニールセンほか。(映画.comより



殺人マシン家族!

ナメてた相手が実は殺人マシンでした映画(by ギンティ小林)」というのはすっかりサブジャンルとして確立されたようで、その最新作が『Mr.ノーバディ』です。監督は『ハードコア(2015)』のイリヤ・ナイシュラー、脚本は『ジョン・ウィック(2014)』のデレク・コルスタッド。ジャレッド・レトが主演のSF『ミスター・ノーバディ(2011)』とか、マカロニ・ウェスタンの『ミスター・ノーボディ(1973)』とかあったりするので、紛らわしいことこの上ないけど。

金型工場の会計士を務めるハッチ(ボブ・オデンカーク)がいかに単調な日々を送っているかを小刻みな編集でテンポ良く見せていくオープニングが気持ちいい。火曜日のゴミ出しにはいつも間に合わず、妻ベッカ(コニー・ニールセン)との関係も冷え切っているとても凡庸な男だということを簡潔に表しています。にもかかわらず、ベッカの父親が経営する勤務先の工場を買い取ろうとしているという設定にちょっと違和感。そんなに金を持っているようには見えないのですが(本当はすっげえ持ってたことがあとでわかるんですけど)。

そんなある日、男女ペアの強盗がハッチ宅に侵入。銃を向けられたハッチはテーブルにあった数ドルと腕時計を差し出しますが、長男が男に飛びかかり格闘に。すかさずゴルフクラブを手にしたハッチも加勢しようとしますが、躊躇してしまいます。強盗は長男を殴り、逃走してしまいます。

下手に抵抗すると発砲されるかもしれないし、そんなに間違った判断ではないと感じるのですが、自衛の権利が認められ、家族は父親が守るというアメリカンなマチズモによって、強盗に応戦しなかったハッチは家族や周囲の人々から情けない男だと見下されてしまいます。味方は可愛い娘だけ。ま、ハッチは強盗の銃に弾が入っていないことに気づいていたのですが。

しかーし! 可愛い可愛い娘が口にした「あたしのネコちゃんがついたブレスレットがな〜い」の一言でブチギレたハッチ。あの強盗が盗っていきやがった! 今は養護施設にいる元FBI捜査官の父(クリストファー・ロイド)からかつてのIDを拝借し、一瞬で記憶にとどめていた強盗のタトゥーを頼りにネコちゃんブレスレット探しを始めるのでした。概ね「ナメ殺」映画やリベンジ・ムービーは、それはキレても仕方ないわ、いやむしろキレるべき……と思えることが反撃の動機になっているのですが、ネコちゃんブレスレットて。

さっそく強盗にたどり着いたハッチ。腕時計は取り返したものの、彼らは移民の若夫婦。インスタントヌードルをディナーにする貧しい生活のなか、酸素吸入器を付けた赤ちゃんを育てているではありませんか。情に弱いハッチはそれ以上彼らを問いただすことができず、諦めて帰宅するためにバスに乗るのでした。

ここで、思う存分懲らしめても構わない「輩」が登場。バスに乗り込んで傍若無人に振る舞う5人のチンピラとハッチのファイトが始まり、結果的にはハッチが全員をボコボコにするのですが、ハッチも結構ボコボコにされているところが本作の魅力。『ジョン・ウィック』のようにスタイリッシュな無敵感じゃない、『イコライザー』のように頭よさげで達観した感じもない。そこがいい。まあ、これ以降すっかり「覚醒」したハッチはどんどん無双状態になるので、このシーンではまだ殺人マシンとしての感覚を取り戻せていなかっただけかもしれないが。

しかーし! ハッチがボコボコにしたチンピラのひとりがロシアン・マフィアのボス、ユリアン(アレクセイ・セレブリャコフ)の弟だったということで、ハッチの元には次から次へと刺客が送り込まれることになるのでした……って、『ジョン・ウィック』とほぼ一緒!! 犬がネコになったりしているけれど、これはもう脚本のデレク・コルスタッドによるセルフ・パロディでは?

『ジョン・ウィック』や『イコライザー』との違いは、ハッチが孤高の主人公ではないところ。家族もいるし、なんといっても元FBIの父親クリストファー・ロイドがいる! クリストファー・ロイドこそ「ナメてた老人が実は殺人マシン」。嬉々として息子のハッチに加勢します。そして、腹違いの兄弟ハリー(RZA)も参加。殺人マシン家族!

無い物ねだりをすれば、父親をナメていた息子や隣人がハッチを見直すというよりどん引きするような描写がほしかった気はします。音楽の使い方の意図はわかるんだけど、選曲がベタでしつこい感じがしました。正直に言って、物語的に新鮮なところはまったくないんですが、クリシェを重ねたうえでのちょっとしたアレンジに好感が持てる作品でした。このくらいの映画が楽しいやね。







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