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ピッチパーフェクト ラストステージ

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(原題:Pitch Perfect 3 2017年/アメリカ 93分)
監督/トリッシュ・シー 製作/エリザベス・バンクス、マックス・ハンデルマン、ポール・ブルックス スコット・ニーマイヤー 製作総指揮/デビッド・ニックセイ、ジェイソン・ムーア 原作/ミッキー・ラプキン 原案/ケイ・キャノン 脚本/ケイ・キャノン、マイク・ホワイト 撮影/マシュー・クラーク 美術/トビー・コーベット 衣装/サルバドール・ペレス 編集/コリン・パットン、クレイグ・アルパート 音楽/クリストファー・レナーツ
出演/アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、ブリタニー・スノウ、アンナ・キャンプ、ハナ・メイ・リー、エスター・ディーン、アレクシス・ナップ、クリッシー・フィット、ケリー・ジェイクル、シェリー・リグナー、ルビー・ローズ、ジョン・リスゴー、ジョン・マイケル・ヒギンズ、エリザベス・バンクス

概要とあらすじ
世界的ヒットを記録したガールズアカペラムービー「ピッチ・パーフェクト」の完結編。最高の仲間たちと出会い、歌うことの楽しさを分かち合ったアカペラグループ「バーデン・ベラーズ」のメンバーたち。世界大会優勝という有終の美を飾り、バーデン大学を卒業した彼女たちはそれぞれの道へと歩み出した。しかし、仲間たちと歌うことで輝いていた学生時代からうって変わって、恋も仕事も理想通りにはいかない現実に直面する日々をそれぞれが送っていた。そんな彼女たちにベラーズ再結成のチャンスが訪れるが……。ベッカ役のアナ・ケンドリック、“ファット”エイミー役のレベル・ウィルソン、エミリー役のヘイリー・スタインフェルドら前作のメンバーが顔をそろえる。監督は「ステップ・アップ5 アルティメット」のトリッシュ・シー。(映画.comより



ベラーズに火薬はいらない

というわけで(どうゆうわけ?)、『ピッチパーフェクト』シリーズの完結編『ピッチパーフェクト ラストステージ』です。冒頭、海に浮かぶヨットでさっそく歌声を披露する「バーデン・ベラーズ」たち。すると、天井をぶち破って堕ちてきたファット・エイミー(レベル・ウィルソン
)が消火器をぶちまけ、ベッカ(アナ・ケンドリック
)に促されて逃げようとしたところで、派手な爆発。後半に繋がるこのオープニング・シーンですでに嫌な予感が。

前作『2』では、大学を卒業して社会人となる彼女たちの葛藤がテーマのひとつだったので、本作ではついに社会人となった彼女たちが困難な現実と直面し、それでも歌うことに救われる物語になるのでは?……と想像していたのですが、たしかに彼女たちはそれぞれ実社会で夢を叶えることができず、不当な労働に従事しているとはいえ、その世知辛い部分はちゃちゃっとダイジェストで済ませてしまいます。まあ、あくまで楽しいコメディですから、しんみりするようなシーンは必要ないという考えなのかも知れませんが、ただはしゃいでいるだけではグッとこないし、「ベラ」たちの成長も味わえません。

「同窓会」で再会したメンバーたちは、それぞれが卒業後にイマイチうまくいっておらず、未だみんなで歌いたい欲望を抑えきれません。そこで、軍人の父を持つオーブリー(アンナ・キャンプ)の提案で、USO(米軍慰問団)の欧州ツアーのオーディションに参加することに。そこには現役ベラーズのエミリー(ヘイリー・スタインフェルド
)も加わるのですが、世界大会で優勝したOGたちとはいえ、現役を差し置いて「ベラーズ」を名乗って活動するのはいかがなものか。彼女たちは名誉と伝統を先輩たちから引き継いできたはずなのに、それをエミリーを除いた後輩たちに継承するつもりはないらしい。

一度集まってしまえば、学生時代に逆戻り。実生活の苦労が顔を出すことなど一度たりともありません。お決まりのバトルシーンは、前作ではオリジナリティが乗り越える障壁として設定されていましたが、本作では楽器を使うバンドが相手。それ、もうアカペラ勝負じゃないじゃん! ベッカは「やっぱり楽器を使ったほうがいいのかな?」などと元も子もないことを言い出す始末。アカペラを全否定してんじゃん!

さらに、ファット・エイミーの父親ファーガス(ジョン・リスゴー
)が登場。ファーガスは元ギャングかなんかの悪党でしたが、いまは金欠。そこでファット・エイミーの母親が彼女に残した遺産目当てに近づいてきたのでした。そもそも家出して父親を忌み嫌っていたファット・エイミーが、ファーガスの企みを拒否すると、彼はベラーズたちを誘拐して人質にし、ファット・エイミーに金を渡すよう迫るのです。

こんなサスペンス、まじ必要ない。父親の脅迫に屈したファット・エイミーが金を渡すためになにをどうすればいいのかわからないし、鍵とか暗証番号とかのキーアイテムもありません。ものすごーく適当に盛り上げるために、ものすごーく適当に加えられたギャングの存在。ファット・エイミーは唐突に格闘アクション。センスのないギャグ。すべてが台無しです。『ピッチ・パーフェクト』が好きな人は、こんなことを求めていないと思うんですけど。

妊娠・出産するベラーズのメンバーひとりが端から離脱するのも今時どうかと思いますけど、『ブルース・ブラザーズ』でアレサ・フランクリンが『Think』を歌うシーンのように、いまは地道に働いたり家事に追われたりしているけれど昔の仲間に誘われてかつての夢を思い出し、居ても立ってもいられなくなってツアーに参加するメンバーたち(歌うアレサは引き留める役だけど)……とかなら、もっと感動したかもしれません。つまり、卒業してバラバラになったメンバーたちが再集結するだけでも十分ドラマになりそうなのに、同窓会の再会だけで片付けちゃってるのがもったいない。

ネタの息切れ(アカペラだけに!)感がダダ漏れの完結編でした。ベラーズを盛り上げるのに、火薬はいらないでしょ。







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