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オレの獲物はビンラディン

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(原題:Army of One 2016年/アメリカ 92分)
監督/ラリー・チャールズ 製作/ドーン・オストロフ、ジェレミー・ステックラー、エミール・グラッドストーン、ジェームズ・D・スターン、ジュリー・ゴールドスタイン 製作総指揮/パトリック・ニュウォール、ルーカス・スミス、フェルナンド・ビレナ、ボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン 原作/クリス・ヒース 脚本/ラジーブ・ジョセフ、スコット・ロスマン 撮影/アンソニー・ハードウィック 美術/セバスティアン・ソウクプ 衣装/メアリー・E・マクロード 編集/クリスチャン・キナルド 音楽/デビッド・ニューマン
出演/ニコラス・ケイジ、ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ、ラッセル・ブランド、レイン・ウィルソン、デニス・オヘア、ポール・シェアー、ウィル・サッソー、アメール・チャダ・パテル、チェノア・モリソン、マシュー・モディーン

概要とあらすじ
ニコラス・ケイジが「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」のラリー・チャールズ監督とタッグを組み、2010年にビンラディン誘拐を企てた容疑でパキスタン当局に拘束されたアメリカ人の実話を映画化。コロラド州の田舎町で暮らす愛国主義の中年男ゲイリーは、同時多発テロの首謀者とされるオサマ・ビンラディンの居場所を政府がいまだに見つけられないことに怒りを募らせていた。そんなある日、彼は日課の人工透析中に神からの啓示を受け、自らの手でビンラディンを捕まえることを決意。パキスタンへの入国手段となるヨットを探し出して武器の日本刀を調達し、様々な波乱を乗り越えてついにパキスタンにたどり着くが……。共演に「ロック・オブ・エイジズ」のラッセル・ブランド、「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」のウェンディ・マクレンドン=コービ、「スーパー!」のレイン・ウィルソン。(映画.comより



ニコラス・啓示! ハイテンション!

なかなか発見されない911の首謀者、オサマ・ビンラディン。それならオレが捕まえるということで孤軍奮闘した実在の人物をモデルにした『オレの獲物はビンラディン』。監督は『ボラット』のラリー・チャールズ監督ということで、こういう題材はお手の物といった感じです。そして主演はニコラス・ケイジ。すぐにパンツ一丁になるケイジの、いつもどおりにというか、いつも以上に期待を裏切らないオーバーアクトを披露してくれます。

日雇い労働者のゲイリー・フォークナー(ニコラス・ケイジ)は、経済的に追い込まれているけれど、本人はさほど深刻ではなく、それどころか行きつけのバーに通っては気の合う仲間たちを相手に、早口の甲高い声で持論をまくし立てています。かつていじめられっ子だった彼は、12歳のときに神(ラッセル・ブランド)の啓示(ケイジ!)を受けたのですが、成人となったゲイリーの自由すぎる言動からは、元いじめられっ子の面影は微塵もありません。神の啓示に従い、愛国者となったゲイリーですが、政府に対する忠誠ではないというあたり、日本のネトウヨとは一線を画します。

ゲイリーはビンラディン捜索のためにパキスタンへ行こうとするのですが、なぜか飛行機は使わず、操縦できないヨットやグライダーを購入して旅立ち、その都度失敗に終わります。結果的には飛行機を利用するので、彼の行動をより奇怪にみせる効果があるのかもしれません。もちろん、本人にそんなつもりはないでしょうけど。

一方、高校時代の同級生マーシ・ミッチェル(ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ)とスーパーで偶然再会したゲイリーは、見事に結ばれます。まともな定職に就いていないゲイリーは、どうみても信用に値しないようにみえるのですが、脳性麻痺の娘リジー(チェノア・モリソン)を養っているマーシからみれば、頼りたくなる存在だったのかもしれません(正確にはリジーはマーシの妹の子供)。リジーもゲイリーのことを気に入っているようなので、ゲイリーがなんとも憎めない人間なのは間違いないでしょう。

毎週、腎臓の人工透析を受けているゲイリーがパキスタンへ旅立つこと自体、無茶なことなのですが、さらになんの手がかりもなくビンラディンを見つけ出そうというのですから、あまりにも荒唐無稽な計画なのです。しかし、異国パキスタンの生活に馴染んだゲイリーの「パキスタン、最高ー!」という根拠のないポジティブさと他人を巻き込む陽気さや、妄想に導かれた使命感による行動が、どういうわけか愛おしく思わせてしまうのです。

ゲイリーの単独行動は、CIAに目を付けられて強制送還されることになるのですが、まったくあきらめる様子のないゲイリー。ビンラディンが殺害されたというニュースを見ても信用せず、再びパキスタン行きを企むあたり、まあ、完全にイカれているんですけど、いつの時代にもこういう人がひとりくらいはいてほしいなあと思わせる人物です。

ビンラディンと911を巡る実話なので、そんなに笑ってていい話じゃないんですけど、ギャグあり、グズグズなカーチェイス(!)ありの楽しいコメディです。ハイテンションのニコラス・ケイジを愛でたい人(そんな人がいるのかどうかともかく)にとっては、譲れないマスターピースかも。







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