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ハイ・フォン ママは元ギャング

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(原題:FURIE HAI PHUONG 2019年/ベトナム 97分)
監督/レ・ヴァン・キエ 製作総指揮/ゲイリー・ハミルトン、ライアン・ハミルトン 脚本/レ・ヴァン・キエ、ア・タイプ・マシン、グエン・チュオン・ニャン 撮影/モーガン・シュミット
出演/ベロニカ・グゥ、ファン・タイン・ニエン、マイ・カット・ヴィー、ホア・トラン、ファム・アイン・コア

概要とあらすじ
村で人身売買集団に娘を誘拐されたハイ・フォンが、かつて荒んだ生活を送っていたサイゴンへと舞い戻る。娘を襲った奴らを倒すまで戦い続けると心に誓って。(Netflixより)



まあ、グッジョブ。

あまりお目にかかることがないベトナム産のアクション映画『ハイ・フォン ママは元ギャング』。アメリカで劇場公開された初のベトナム映画であり、ベトナム映画の興行収入ランキングのトップ(2019年4月時点)を獲得。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ(17)』にも出演した主演のゴー・タイン・バン(英語名ベロニカ・グゥ)は本作の製作も務め、これを最後にアクションから引退するとのこと。気合いが入りまくりなのです。

田舎町で借金の取立屋をしているハイ・フオン(ゴー・タイン・バン)は、返済を渋る債務者から力ずくでお金を巻き上げております。それでもなかなか生活は苦しいようす。ひとり娘のマイ(カット・ヴィー)は、ハイ・フオンが取立屋であることを理由に学校でいじめられています。家事が苦手なハイ・フオンと比べ、さらっと料理を作る(いつのまに?)マイは学校を辞めて魚の養殖をしたいという、とてもとてもしっかりした女の子なのです。

ある日、ふたりが市場で買い物をしているとマイが他人の財布を盗んだと嫌疑をかけられ、大人たちに取り囲まれます。あくまで財布は拾ったものだと主張するマイを信じられず、ハイ・フオンがポケットの中身を全部出せと詰め寄ると、男がふらっと現れ「これは俺の財布だよ。この子が拾ってくれたんだ」と。お前はいままでどこにいたんだよと思いますが、ハイ・フオンに信用してもらえなかったマイは怒って走り去ってしまいます。そして、ひとりになったマイを2人組の男たちが連れ去ってしまうのでした。

ハイ・フオンが置かれた状況と彼女のキャラクターの説明をぎゅっと詰め込んだ序盤は正直かったるい。「ナメてた○○が殺人マシンだった映画」だと勝手に思っていたのですが、取立屋のハイ・フオンは最初から男たちをなぎ倒したりしているので、誘拐されたマイを奪還するために封印していた戦闘能力を解き放つ……といったギャップによるカタルシスはありません。まあとにかく、ハイ・フオンは盗んだバイクでマイを連れ去ったボートを追走するのです。律儀にヘルメットをかぶって。

レ・ヴァン・キエ監督はインタビューで「アクションの羅列ではなく、ドラマを重視した作品にしたかった」とおっしゃっていますが、その肝心のドラマ部分は娘を助けようとするハイ・フオンの情熱まかせになっていて、ご都合主義的な面が多いのは否めません。ハイ・フオンが兄に会いに行くシーンは、家族と疎遠であることを説明する以外に物語上まったく意味がないし、イケメンだといわれている刑事はハイ・フオンの娘捜しに便乗して(というかハイ・フオンを利用して)捜査をしているようにしか見えない役立たず。やはり都合よくハイ・フオンが戦ったあとの後始末をする役回りしか与えられていませんでした。

また、マイを誘拐したのは子供をさらって売り飛ばす人身売買をしている組織で、かつてクラブの用心棒だったハイ・フオンが叩きのめした男がその組織のメンバーにいたとはいえ、リーダーではなくチンピラなので、ハイ・フオンへの逆恨みによる犯行とも言えず、モヤッとします。

「ボビナム」というベトナムの総合武術を駆使したアクションシーンはなかなか見応えがあったものの、細かいカットが多すぎて魅力が半減しているように感じました。とはいえ魅力的だったのは、ものすごく怒ってる小雪みたいな顔の女親分タン・ソイ(ホア・トラン)。彼女はそもそもスタントマンだそうで。あと、看護婦のおばちゃんのコミカルなシーンはナイスでした。

インドネシアの『ザ・レイド』とかリーアム・ニーソンの『96時間』を目指したそうですが、そこまでは至らず……って感じですけど、まあ、グッジョブ。







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