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ミスミソウ

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(2017年/日本 114分)
監督/内藤瑛亮 原作/押切蓮介 脚本/唯野未歩子 製作/安井邦好、新井重人、岡本東郎、鈴木仁行 撮影/四宮秀俊 照明/秋山恵二郎 美術/山岸護 編集/大永昌弘 音楽/有田尚史
出演/山田杏奈、清水尋也、大谷凜香、大塚れな、中田青渚、紺野彩夏、櫻愛里紗、遠藤健慎、大友一生、遠藤真人、玉寄世奈、森田亜紀、戸田昌宏、片岡礼子、寺田農

概要とあらすじ
「ハイスコアガール」「でろでろ」などで知られる押切蓮介の人気サスペンスコミックを、「ライチ☆光クラブ」の内藤瑛亮監督のメガホンにより実写映画化。東京から田舎の中学校に転校してきた野咲春花は、学校で「部外者」扱いされ、陰惨ないじめを受けることに。春花は唯一の味方であるクラスメイトの相場晄を心の支えに、なんとか耐えていたが、いじめはエスカレートしていくばかり。やがて事態は春花の家が激しい炎に包まれ、春花の家族が焼死するまでに発展。春花の心はついに崩壊し、壮絶な復讐が開始される。主人公の春花役を本作が初主演となる「咲 Saki」の山田杏奈が演じる。(映画.comより



3回目! 3回目!! 3回目!!!

押切蓮介原作漫画(もちろん読んでいない)を映画化した『ミスミソウ』。監督は『先生を流産させる会』や『高速ばぁば』などの内藤瑛亮。正直、内藤監督作品とはソリが合わないのですが、そろそろどうだろうと思い(なにが?)、観てみることにしたのです。

田舎町の中学校で起きているイジメの構図。あと2か月で廃校となるこの学校は、担任教師(森田亜紀)もとにかく廃校までの間をやり過ごすことにしか頭がなく、完全に学級崩壊しています。転校生の春花(山田杏奈)はイジメの対象で、靴を隠されることに始まり、さまざまに「典型的な」イジメに遭っています。そのイジメの首謀者は茶髪の妙子(大谷凜香)。ていうか、この妙子はかっこつけているだけで何もせず、その取り巻きのクズたちが妙子という看板を後ろ盾にして、イジメに勤しんでいるのです。

そのイジメのさまはマジクソムカつくので、すぐにこいつらを全員殺したいと思うのはともかく、同じく転校生の相場(清水尋也)だけは春花にホの字のようで、彼女の味方になろうとしています。しかし、相場のことを好きだったと思われている妙子の心を踏みにじったという理由で、春花はイジメられているのです。

イジメの実態を知った春花の父親は、学校に赴いて担任教師に訴えますがぬかに釘。とぼとぼと帰ろうとしているそのとき、いじめっ子男子が画鋲付きの上履きで春花の父親を後ろから蹴飛ばします。これ、普通に傷害事件なので警察に通報すればいいと思うのですが、なんかよくわかんないけど、父親は泣き寝入りするのですね。本作、ちらっとパトカーが学校にやってくるシーンはありましたが、それ以外で警察はまったく登場しません。

春花が残り2か月の中学校生活を登校しないことにすると、替わってイジメのターゲットにされるのは流美(大塚れな)。春花が転校してくるまでは、流美がいじめられっ子だったので、流美は春花に学校に来てもらわないと困るわけです。しかし、春花を再び登校させることに失敗した流美は改めてイジメの対象となり、髪の毛を切られてしまいます。そこで、もはや開き直った(というか、精神が崩壊した)流美は、春花を殺したいとつぶやくのでした。

相場とデートしていた春花が帰宅すると、なんと自宅が火の海。相場が助けに入ったことで、幼い妹はかろうじて命を取り留めましたが、春花の両親は死んでしまいました。もちろんそれはイジメグループの仕業です。もはや放火殺人となると、イジメとかいっている場合じゃないし、現場検証すればすぐに足がつきそうなもんですけど、とにかく、春花の復讐が始まるのですね。

登校を再開する春花。もちろんそれは復讐を決意したからにほかなりませんが、妙子の子分のリーダー(こういうやつが一番クソ)に呼び出され「自殺してくんない?」と恫喝された春花は、もみ合った末にたまたま側に落ちていたクギをそいつの目にグサリ。しかし、そいつの眼球は特殊メイクで飛び出していて、クギで目を刺されたようには見えません。その後も春花は、残りの2人に対して、ナイフでスパッと指を切り落としてから殴打。もうひとりのアキレス腱を切ります。

ほかにも、内臓がはみ出たり(春花のナイフ切れすぎ)、除雪車に巻き込まれて死ぬ(あんなに血がでるか?)というシーンがあります。こういうゴア描写そのものは嫌いじゃないんですけど、主人公が置かれた状況とかを考えると、急にふざけているようにみえてしまいます。イジメがエスカレートした果てに起こる許しがたい悲劇と、露悪的なゴア表現は食い合わせが悪いと思うのです。春花の復讐が始まってからは、ファンタスティックなスプラッター映画へと急激に変貌してしまい、イジメる側の子どもたちが抱える家庭の問題などの描写も言い訳がましく感じてしまいました。逆に、イジメグループたちを火あぶりにして殺すシーンがなかったのは残念。焼死する苦しみを存分に味合わせてやるべきでしょう。

イジメ男子のリーダー格を殺し、ボウガンとモデルガンを持ったふたりと対峙する春花。どうやらモデルガンのほうは春花を好きだったようですが、またしても押さえつけられた春花は側に落ちていたニッパー(!)で反撃。結果、ふたりを仕留めます。もはや無双状態の春花。それにしても春花は残った死体のことはまったく頭にないようす。子供が行方不明になった親が騒いでますけど、警察は捜索とかしないのかな〜。

残るイジメの首謀者、妙子はすっかり反省モード。勝手なもんです。じつは春花が転校してきたばかりの頃、ふたりは仲良しだったのです。しかし、相場と仲良くする春花をみて嫉妬心を燃やし、春花イジメを始めたのでした。ふたりは和解するのですが、その帰り道、暴走が止まらなくなった流美が妙子を襲い、彼女の右手を滅多刺しにして走り去ります。流美は妙子に憧れていたようす。

その後、流美は春花の妹が入院している病院へ。ICUに軽々と侵入して妹を殺そうとしますが、そこで春花とばったり。またもや逃走します。

かたや、春花に親身に接していた相場の意外な正体が。相場は、母にDVを行なっていた父親を刺し、替わりに自分が母親にDVしていたことで、この町に転校してきたのでした。春花と一緒に東京で暮らすという相場に賛成しない祖母をボコボコに殴って「説得」。さらには春花の祖父(寺田農)も同様に「説得」します。このように、相場という超然としたサイコパスが登場したことによって、そもそものイジメは関係なくなってしまいましたが。

春花と相場がいるところへ再び流美が登場。最後の呪詛を吐いて春花の腹を刺しますが、相場に殴り殺されます。しかし、相場のカバンから一枚の写真が。炎の中から春花の妹を助け出したのは相場でしたが、その際、春花の妹に覆い被さる父親を写真に撮るというイカれた行動をとっていたのです。……でもまあ、この期に及んで相場の変態性を付け加えられても別に……という気がしないではありませんが、馬乗りになって春花を殴る相場が、カメラを持ち出して春花を撮影しようとすることに対する布石だったのかもしれません。

しかーし! 倒れた春花の側には、イジメっこが使っていたボーガンがすぐ撃てるように矢も装填済みで落ちていたのです。……倒れた側にたまたま落ちていたもので反撃するの、3回目! 3回目!! 3回目!!!

説明的な台詞も多かったし、ゴア表現にこだわるよりも、格闘や殺し方そのものにアイデアをこらして欲しかったというところ。







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