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キングスマン ゴールデン・サークル

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(原題:Kingsman: The Golden Circle 2017年/イギリス 140分)
監督/マシュー・ボーン 製作/マシュー・ボーン、デビッド・リード、アダム・ボーリング 原作/マーク・ミラー、デイブ・ギボンズ 脚本/ジェーン・ゴールドマン、マシュー・ボーン 撮影/ジョージ・リッチモンド 美術/ダーレン・ギルフォード 衣装/アリアンヌ・フィリップス 編集/エディ・ハミルトン 音楽/ヘンリー・ジャックマン、マシュー・マージソン
出演/コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、タロン・エガートン、マーク・ストロング、ハル・ベリー、エルトン・ジョン、チャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス、ソフィー・クックソン、ペドロ・パスカル、エドワード・ホルクロフト

概要とあらすじ
世界的ヒットを記録したイギリス製スパイアクション「キングスマン」の続編。イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅した。残されたのは、一流エージェントに成長したエグジーと教官兼メカ担当のマーリンのみ。2人は同盟関係にあるアメリカのスパイ機関ステイツマンに協力を求めるが、彼らは英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは正反対の、コテコテにアメリカンなチームで……。主演のエガートンやマーリン役のマーク・ストロングら前作のキャストに加え、ステイツマンのメンバーにチャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス、ハル・ベリー、謎の組織ゴールデン・サークルのボスにジュリアン・ムーアら豪華キャストが新たに参加。さらに、前作で死んだと思われていたコリン・ファース扮するエグジーの師ハリーも再登場する。前作に続き、「キック・アス」のマシュー・ボーンがメガホンをとる。(映画.comより



前作が傑作すぎたゆえの

傑作すぎる大傑作『キングスマン』の続編、
『キングスマン ゴールデン・サークル』
監督のマシュー・ボーン
『キングスマン』を3部作にするとか、
それどころかバースとしてさらに展開するとか、
不安要素しかないことをおっしゃっているようですが、
先のことは置いておいて
とにかく胸躍らせながら映画館へと向かいました。

前作を見返しておらず
いろいろと細かいところを忘れていたので、
いきなりチャーリーって誰だっけ? となりましたが、
それはともかく、冒頭からいきなり
プリンスの『Let’s Go Crazy』をバックに
派手な格闘&カーチェイス。

一気に気分が上がります。
長いドリフトでカーブを曲がるシーンが
馬鹿馬鹿しくて気持ちよくて好き。
そしてなんと。
前作のラスト、アナルで繋がったスウェーデン王女ティルデ
エグジー(タロン・エガートン)
結婚前提のつきあいをしているとは!

キングスマンの敵となるのは、
サイコな麻薬王ポピー(ジュリアン・ムーア)
カンボジアの山奥にこもっているくせにホームシックで
古き良きアメリカの街並みを再現したりしています。
さらには誘拐したエルトン・ジョン(本人)
歌を歌わせて楽しんでいるご様子。
そんなポピーによってミサイル攻撃を受けたキングスマンは
エグジーとマーリン(マーク・ストロング)を残して全滅。
残されたふたりは「最後の審判の日」という
緊急時の作戦を頼りにアメリカはケンタッキー州へと赴き、
アメリカ版キングスマン=ステイツマンの力を借りて
ポピーに立ち向かうのでした。

そしてなんと! 前作で死んだはずの
ハリー(コリン・ファース)が生きていた!!
これには本当にびっくり! ……したかったけれど
事前のビジュアルですでにわかってしまっていたのは
本当に残念。そこは隠そうよ。箝口令ひこうよ。

レイティングが前作のR15+からPG12へと軟化したわりには
人肉ミンチに空中切り株
はてはアソコの中へ侵入するミクロの決死隊
下品なシーンは健在です。
バランスよく配置されたファイト・シーンは
やっぱり楽しくカッコイイ。

とまあ、それなりに楽しんで一定量の満足感はあるし、
酷評する気にはなれないのだけれど、
前作ほどの拳を突き上げたくなるような大興奮は
得られなかったというのが正直なところ。
これはやはり、続編の宿命でしょうか。

で、いくつか無い物ねだりをしてみます。
前作は、チンピラのエグジーが
「マナー」とスキルを身につけて
立派なキングスマンへと至る成長譚であり、
労働者階級のエグジーが身分の壁を越えていく醍醐味がありましたが
本作のエグジーはすでに風格を漂わせ、
スウェーデン王子になろうかという存在。
彼が超えていくべき壁になるものが見当たりません。
エグジーが奮起するのは殺された仲間たちの復讐だと思いきや、
ポピーの計画を阻止して人類を救うためになったり、
行動原理がいまいちあやふやだった気がします。

前作の教会での大乱闘シーンや
「威風堂々」をバックに頭が花火シーンは
キリスト教原理主義者やクソセレブたちを皆殺しにする
不道徳な痛快さ
があったのですが、
本作でキングスマンにばったばったと殺されていく相手は
物語上のザコでしかないため、
現実ではできないことを映画で表現してくれたという快感を
さほど感じられませんでした。

ハリーが生きていたのは嬉しいけれど、
あんなにヨレヨレでは魅力半減。
どうせデタラメな方法で生き延びたんだから
すぐに元のかっこいい中年紳士に戻って
エグジーの未熟さをたしなめて欲しかったところ。

ポピーの計画は、ドラッグにウイルスを混入させ、
死の危険に瀕したドラッグ使用者を人質にし、
ドラッグの全面解禁と株式上場を
アメリカ大統領に要求するというものでしたが、
ポピーは要求が受け入れられれば
解毒剤を配布するつもり
なので(嘘でなければ)
ポピーに立ち向かうキングスマンたちは
彼女の計画を阻止するというより急かすことになっているのは
目的としてモヤっとします。
イタリアの雪山に解毒剤を盗みに行くシーンは
まったく意味がありません。

新キャラクターたちが
どれも中途半端な扱いなのは
さらなる続編への目配せなんでしょうか。
死んでしまったウイスキー(ペドロ・パスカル)
二重スパイを疑われたものの、
彼がキングスマンの邪魔をするのは
かつての恋人を麻薬使用者によって殺されたという私怨からでした。
ウイスキーは麻薬そのものではなく
麻薬使用者を憎んでしまっているわけですが、
それならば人肉ミンチにして無残に殺してしまうのではなく、
エグジーとハリーのふたりは彼の誤解を解くべく、
格闘しながらも説得するべきではなかったでしょうか。


てな具合に、文句をつけるのは簡単なのですが、
それもこれも前作が傑作すぎたゆえの
無い物ねだりなんでしょう。たぶん。
シリーズものが嫌いなんで、
続編が作られるのは歓迎しないけれども
ま、公開されたら観に行くでしょう。





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