" />

スペースバンパイア

spacevampire.jpg



(原題:Lifeforce 1985年/イギリス 102分)
監督/トビー・フーパー 脚色/ダン・オバノン、ドン・ジャコビー 原作/コリン・ウィルソン 製作/メナハム・ゴーラン、ヨーラン・グローバス 撮影/アラン・ヒューム 美術/ジョン・グレイスマーク 音楽/ヘンリー・マンシーニ 追加音楽/マイケル・ケイメン 編集/ジョン・グローバー 特殊ヴィジュアル効果/ジョン・ダイクストラ 特殊メイク/ニック・メイレイ
出演/スティーブ・レイルズバック、ピーター・ファース、フランク・フィンレイ、マチルダ・メイ、パトリック・スチュワート、マイケル・ゴザード、ニコラス・ボール、オーブリー・モリス、クリストファー・ジャガー、ビル・マーリン

概要とあらすじ
宇宙で発見された生物が、地球人の精気を吸い取っていくというSF恐怖映画。製作はキャノン・グループのメナヘム・ゴーランとヨーラム・グローブス。監督は「ポルターガイスト」(82)のトビー・フーバー。コリン・ウィルソン著『宇宙ヴァンパイア』(新潮文庫。映画に合わせて『スペース・バンパイア』と改題)に基づいて、ダン・オバノンとドン・ジャコビーが脚色。1986年、ハレー彗星の調査に向かった宇宙船チャーチル号は、宇宙空間に浮ぶ宇宙船を発見。船長のカールセン大佐(スティーヴ・レイノルズバック)はクルーとともに探査する。なかには巨大なコウモリ状の宇宙生物の死体が多数あった…(映画.comより抜粋



抗えない「圧倒的な魅力」

2017年8月26日、
ジョージ・A・ロメロの後を追うように
トビー・フーパーが逝ってしまいました。
まあ、死は誰にでも訪れるもので
こればっかりは仕方がないのですが。

ハレー彗星の調査に向かっていた宇宙船チャーチル号
爪楊枝みたいな正体不明の宇宙船を発見。
ご多分に漏れず、よせばいいのに予定を変更して
爪楊枝を調べに行く乗組員たち。
本作が公開されたのは1985年ですが、
1979年の『エイリアン』と比較すると
宇宙空間の書き割り感が半端ないです。
特殊効果もチープといわざるを得ず、
もうちょっとはどうにかなったんじゃないかと
首をかしげてしまいます。

爪楊枝の中に入ると、
そこにはコウモリのような形をしたなにかがゴロゴロ。
それらは乾燥しきってミイラ化していたのですが、
持ち帰るために使用されるのが
障害物競走で使うようなとても目の粗い網というところが
なんだかほっこりします。
さらに先へと進んだ一行は、
人間と同じ姿をして全裸で眠る異星人(?)を発見します。
どうやら特別なケースに入っている
女性1人、男性2人という3体の異星人
(といっても、それは人間が知っている見た目の性別に過ぎないが)
チャーチル号の船内に持ち帰ったもんだから
さあ、大変。というお話。
軌道を外れてふらふらしているチャーチル号に
コロンビア号がドッキングして船内を調べると
乗組員は全員丸焦げで死んでいたのでした。
緊急用ポッドで脱出した
船長のカールセン(スティーブ・レイルズバック)を除いて。

眠る3体の異星人は研究所に運び込まれましたが、
なかでも美女の異星人=マチルダ・メイ
その美しさもさることながら、
なんせ全裸なもんですから男たちはメロメロなのです。
マチルダは「圧倒的な魅力」で関わった人間の精気を吸い取るのでした。
精気を吸い取られた人間は、ミイラのようになり、
なぜか2時間ごとに暴れるのです。

命からがら地球に帰還したカールセンは
最初こそ茫然自失としていましたが、
いつしかマチルダ探しの陣頭指揮を執るようになります。
しかも、(いまいち理屈はわからないが)
マチルダとうまい案配で精気の交換をしたらしく、
マチルダの行動が見えたり、他人の心が読めるようになっていたのです。
やがて、人間の精気を吸い取るのではなく、
適度に身体を乗っ取るという方法を学んだマチルダは
さまざまな人間を乗り換えながら逃避行を続けていました。
マチルダと一緒にいた2人の男性異星人も
派手な爆発を伴って行方をくらましたはずなのですが
(ひとりは警備員に乗り移って殺されたけど)
存在自体がしばらくほったらかしにされています。
ぶっちゃけ本作は、
どうにも抗いがたいマチルダの性的魅力によって
地球が滅んでしまうかもしれないという、
人間(男)の浅はかな欲望による自滅の物語
ではないかと思うので
彼らメンズはいてもいなくてもどうでもいい存在なのです。

たぶん演出意図とは違う意味で面白いのは、
マチルダの消息を辿って訪れたテキサスの病院での
マチルダが乗り移ったハゲのおっさん院長に大量のモルヒネを注射し、
マチルダ出てこい! というエクソシスト的なやりとりで
院長の内なるマチルダの顔をみたカールセンが誘惑され、
やめろー! と叫びながら院長とキスしてしまうシーン。

なにが「やめろ」なのか。

ロンドンへと移ると
そこはもう、暴動が起きていてエラいことになっているのですが、
人々は精気を抜かれてミイラ化するのではなく、
なぜかゾンビのようになって人間を襲っています。

とにかく、彼ら異星人=吸精鬼は
吸血鬼の祖先なのじゃということで、
みぞおちあたりに剣を刺すと死ぬことになっています。
人間から吸い取られた精気はマチルダのいる教会(寺院?)に集められ、
先っぽがアンテナのように開いた爪楊枝宇宙船へと
送られていたのでした。
カールセンとマチルダが情熱的な抱擁を重ねていたところ、
我に返ったカールセンは、
さきほどの剣で互いの身体を貫通し、
人類の精気がすべて吸い取られるのを未然に防いだのでした。
めでたし、めでたし。
爪楊枝はふわ〜っと消えていったけど。

ま、ひいき目に観ると
禁断の恋みたいなものがテーマなのかもしれません。
チープではあるけれど、頻出するグロミイラ・シーンと
なにより、ほぼほぼ全裸のマチルダ・メイが見所です。





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ