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この世に私の居場所なんてない

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(原題:I Don't Feel at Home in This World Anymore 2017年/アメリカ 93分)
監督・脚本/メイコン・ブレア 製作/ニール・コップ、ビンセント・サビーノ、アニシュ・サビアーニ 撮影/ラーキン・サイプル 美術/タイラー・B・ロビンソン 衣装/ジュリー・カーナハン 編集/トーマス・ベングリス 音楽/ブルック・ブレア、ウィル・ブレア 音楽監修/ローレン・マリー・ミクス
出演/メラニー・リンスキー、イライジャ・ウッド、デビッド・ヨウ、ジェーン・レビ、デボン・グレイ、クリスティン・ウッズ、ロバート・ロングストリート、ゲイリー・アンソニー・ウィリアムズ、マイロン・ナトウィック、デレク・ミアーズ、ジェイソン・マヌエル・オラザバル、リー・エディ、マット・オルデュナ

概要とあらすじ
「ブルー・リベンジ」「グリーンルーム」の俳優メイコン・ブレアが監督・脚本を手掛け、第33回サンダンス映画祭で審査員グランプリを受賞したクライムサスペンス。孤独な女性がふとしたことから恐ろしい犯罪の世界に巻き込まれていく姿を、ブラックユーモアを散りばめながら描く。看護助手として働く平凡な女性ルースは、不運続きの冴えない人生にうんざりしていた。ある日、彼女がひとりで暮らす一軒家に空き巣が入り、ノートパソコンや祖母の形見である銀食器が盗まれてしまう。すぐに警察に通報したものの、刑事は戸締まりを怠ったルースの不注意を指摘するばかりで、まともに捜査してくれない。業を煮やしたルースは、近所に住むマーシャルアーツオタクの青年トニーに協力してもらい、自ら犯人探しに乗り出す。「乙女の祈り」のメラニー・リンスキーが主演を務め、彼女の相棒トニー役をイライジャ・ウッドが演じた。共演に「ドント・ブリーズ」のジェーン・レビ。(映画.comより



皆がクソったれにならないこと!

『ブルー・リベンジ』『グリーンルーム』などのメイコン・ブレア
ついに自らメガホンをとった初監督作、
『この世に私の居場所なんてない』
Netflixオリジナルです。
タイトルが野暮ったいのは気にしないことにして、
本作はメイコン・ブレアらしさがいっぱいの
ヘタレ巻き込まれ系サスペンス。

看護助手のルース(メラニー・リンスキー)
ばばあが口汚い言葉を残してぽっくり逝ったり、
スーパーのレジで横入りされたり、冴えないことばかり。
ダイナーで小説を読みながら食事してると、
声をかけてきた男(メイコン・ブレア)に一番面白いところをネタバレされるし、
家に帰れば庭に犬の糞が落ちてるし……
とまあ、ロクなことがないので、
ルースはすっかり人生に嫌気がさしているのです。
そのうえ、家にたどり着くと空き巣に荒らされていたのでした。

盗まれたのはノートPCとおばあちゃんの形見の銀食器だけでしたが、
駆けつけた警察はちゃんと戸締まりしていなかったことを理由に
まともに捜査する気がありません。
いよいよ疎外感を強めるルース。
しかし、庭に犬の糞をさせたトニー(イライジャ・ウッド)
問い詰めて糞を回収させたことで勇気づけられたルースは
庭の中に空き巣の犯人のものと思しき足跡をみつけ、
自分で犯人捜しをすることを思いつくのでした。
曲の構成に合わせた編集が気持ちいい。

信心深くてヘビメタ好きなトニーとコンビを組むことになったルース。
捜索アプリに反応したノートPCの居場所に突撃すると
そこにいたのは犯人ではなく、盗品を買った連中でしたが、
それでも達成感に喜びを爆発させるルースとトニー。
ふたりとも鬱屈した日々を送っていたのです。
さらには盗品を売買している委託ショップへと赴き、
おばあちゃんの形見の銀食器を奪い返そうとすると、
追いかけてきたじじいと思わぬ格闘になり、
ルースの指があらぬ方向へ!! これは痛い!
この唐突さが素晴らしいのです。

さて、空き巣の真犯人は、
入れ歯じじいマーシャル(デビッド・ヨウ)
デズ(ジェーン・レビ=『ドント・ブリーズ』のコ)
クリスティアン(デボン・グレイ)という、うだつの上がらない3人組。
ケチな空き巣を繰り返しては金に換え、
貯まった金で銃を買って、金持ちのクリスティアンの父親を脅して
大金を奪おうという算段でした。

3人組が乗っていたバンのナンバーから
所有者を探り当てたルースとトニーが向かった先は大豪邸。
そこはクリスティアンの父親の屋敷で
バンは父親がクリスティアンに買い与えたものでした。
ていうか、すでに盗まれたノートPCと銀食器は取り戻しているのに
さらに犯人を突き止めようとしているルースとトニーの行動は
あまりにも無謀。
目的はなんだと聞かれたルースが
「皆がクソったれにならないこと!」と返しますが
クリスティアンの父親に馬鹿にされていたように、
妙な正義感に囚われていたといわざるを得ません。

ルースを襲おうとしていたクリスティアンが
素敵で間抜けな死に方をした後、
人手が足りないからと、ルースに強盗を手伝わせることにした
マーシャルとデズ。
この3人がクリスティアンの父親の屋敷に侵入してからの
クライマックスがアイデア満点。
左手を吹き飛ばされる父親、それを見て大量のゲロを吐き続けるルース!
ぶっ飛ぶボディガードの頭! 小便漏らすマーシャル!

隠してあるはずの金がないとわかり絶体絶命というときに、
助けにやってきたトニーの手裏剣がデズの顔にグサリ!
反撃しようとしたデズの銃が暴発して右手がナッシング!
それでもナイフでトニーの腹を小刻みかつ素早く刺すデズ!
ルースと取っ組み合うマーシャルが発砲した弾がデズの頭を一撃!!

……とまあ、わくわくどきどきの素晴らしいテンポで
十分に楽しませてくれます。

ルースが森に逃げ込んでからの逃走劇でも
沼地を利用したり、蛇が登場したり、見事に飽きさせません。
警察に駆け込んだクリスティアンの継母が
容疑者の写真の中にルースを見つけたのに
首を横に振る
のも気が利いているし、
トニーも一命を取り留めたようだし、
90分前後でこれくらいぎゅっと詰まったサスペンスが
やっぱり一番面白いなあと思わせてくれます。
監督としてのメイコン・ブレアも
素晴らしいのではなかろうか。





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