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獣は月夜に夢を見る

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(原題:Nar dyrene drommer 2014年/デンマーク・フランス合作 85分)
監督・脚本・原案/ヨナス・アレクサンダー・アーンビー
出演/ソニア・ズー、ラース・ミケルセン、ソニア・リクター、ヤーコブ・オフテブロ

概要とあらすじ
北欧の閉ざされた村を舞台に、決して抗えない秘密を抱える少女の恐ろしくも切ない愛の運命を、独特の世界観と映像美で描いたデンマーク発のミステリードラマ。デンマークの小さな村で両親と暮らす少女マリー。母はある病気を抱えていたが、父はそのことについて何も教えてくれない。ある日、マリーは職場で知り合った青年ダニエルと恋に落ちるが、時を同じくして身体に異変を感じるように。自分の身体や母の病気について調べはじめたマリーは、やがて驚くべき事実にたどり着く。主人公マリー役にはこれがデビュー作となる新人女優ソニア・ズー。共演にマッツ・ミケルセンの兄ラース・ミケルセン。「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などラース・フォン・トリアー監督作で美術アシスタントを担当したヨナス・アレクサンダー・アーンビーが長編初監督を務めた。(映画.comより



もう一声!

「北欧」というくくりで
スウェーデン映画の『ぼくのエリ 200歳の少女』が引き合いに出されていた
デンマーク映画の『獣は月夜に夢を見る』
『ぼくのエリ〜』は切ない純愛物語のように語られますが、
200年にわたって男をとっかえひっかえしながら
生き延びてきた女ヴァンパイアのどこが切ないのか、
僕には1ミリも理解できないのはともかく、
まあ、確かによく似ている作品ではあります。
いつもどんよりとした天気が北欧らしく感じるし、
エンディングも同じと言えば同じ。
ただ、本作の主人公は
『ぼくのエリ〜』よりもちょいと年齢が上なので
エロティシズム量は多めかもしれません。

つねに放心状態で車椅子生活の母親をもつ
マリー(ソニア・ズー)
胸のあたりにできた赤い傷とそこから生えてくる毛を
気にしています。
しかも、それは母親から受け継いだ「体質」
原因があるようなのでした。
その「体質」とは、
突如凶暴な「獣」に変身してしまうものだったのです。
この「獣」がいかなるものなのかが非常に微妙で
すごい運動能力を持つ毛深い奴というのはわかるのですが、
ヴァンパイアのように皆さんご存じのアレというわけではないので、
どういう状況でどうなったら「獣」に変身してしまうのか、
いまいち理解しづらいのが難点です。

マリーが何を求めて(もしくは何かを拒絶して)
獣化してしまうのかがわかりにくかったのは
ちょっと残念。

マリーが働き始める魚の加工工場(?)の
度を超えた新人歓迎セレモニーや
超くだらないいじめ構造などが、まるで会社とは思えず、
学校における転校生いじめのようにしか見えなかったのも
首をかしげてしまいます。
もしかしたら、少女が大人の女性へと成長する過程を
ファンタジックに描こうとしていたのかもしれません。
しかし、それだと母親の血を引き継ぐということが
矛盾してくるので、
女性に対する性差別に対する批判が
込められているような気がしないでもありません。
もちろん、わざわざそんな深読みをする必要などないのですが、
獣描写にそれほど注力していないようにみえるので、
なにかしらの隠喩がこめられているのではないかと
思う次第。

マリーを演じるソニア・ズーは可憐で美しいし、
港町をとらえた絵面が素敵なだけに
もう一声! と言いたくなる作品でした。
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