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ジョン・ウィック チャプター2

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(原題:John Wick: Chapter 2 2017年/アメリカ 122分)
監督/チャド・スタエルスキ 製作/ベイジル・イバニク、エリカ・リー 脚本/デレク・コルスタッド 撮影/ダン・ローストセン 美術/ケビン・カバナー 衣装/ルカ・モスカ 編集/エバン・シフ 音楽/タイラー・ベイツ、ジョエル・J・リチャード 音楽監修/ジョン・フーリアン
出演/キアヌ・リーブス、リッカルド・スカマルチョ、ルビー・ローズ、ジョン・レグイザモ、コモン、ピーター・ストーメア、イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーン、フランコ・ネロ

概要とあらすじ
キアヌ・リーブスが伝説の元殺し屋に扮し、銃とカンフーを融合させた新銃術「ガンフー」を取り入れたアクションでヒットを記録した「ジョン・ウィック」のシリーズ第2弾。前作でニューヨークを舞台にロシアン・マフィアを相手に繰り広げた壮絶な復讐劇から5日後。平穏な生活を送りたいジョンは、イタリアン・マフィアのサンティーノからの殺しの依頼を断るが、それにより自宅を爆破されてしまう。ジョンはサンティーノへの復讐を開始するが、命の危険を感じたサンティーノに7億円もの懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋から命を狙われる事態に巻き込まれてしまう。チャド・スタエルスキが前作に引き続き監督を担当。ジョン・レイグイザモ、イアン・マクシェーンら前作からのキャストに加え、グラミー賞ラッパーのコモン、「トリプルX 再起動」のルビー・ローズらがジョンを狙う殺し屋として出演。リーブスの代表作である「マトリックス」シリーズのローレンス・フィッシュバーンが独自の組織を束ねるキング役で出演。(映画.comより



むしろ「フー」のほうが

「キアヌ復活!」と話題を呼んだ『ジョン・ウィック』の続編、
『ジョン・ウィック チャプター2』
ガン・アクション+カンフー=「ガン・フー」という
若干子供じみたネーミングの新ジャンルを生み出した前作でしたが、
なんと本作では、車を使った「カー・フー」と
ナイフを使った「ナイ・フー」
まで登場するとのこと。
ここまでくると、むしろ「フー」のほうが気になり始めます。

前作から五日後という設定の本作。
いきなり激しい「カー・フー」で
ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)が登場するのですが、
前作のラストで一応はカタがついていたような気がしたのですが、
どうやら思い違いだったようで、
盗まれた愛車を取り戻すため、ジョンは五日間も
ず〜っと悪党を追い回していたのです。
執念深さが半端ないのはジョン・ウィックの仕様です。
しかし、愛車を取り戻した途端にぼろぼろにしてしまうジョン。
彼は本当にこの車が好きなんだろうか……。

ジョンが帰宅すると、
前作のラストで連れ帰った犬(名無し)がお出迎え。
たった五日間にもかかわらず、犬が完璧に仕付けられているところをみると、
ジョンはブリーダーとしても優れているごようす。
しかし、本作の犬は申し訳程度の存在で
ジョンが愛情を注いでいるわけでもなく、
いてもいなくてもどうでもよくなっているのが残念。

イタリアン・マフィアの
サンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)がやってきて
自分が組織のトップになりたいから姉貴を殺してくれと依頼するも
殺し屋稼業から足を洗いたいジョンは固辞。
すると、サンティーノはジョンの豪邸を爆破
怒ったジョンはサンティーノに復讐しようとするのですが、
ジョンとサンティーノは「誓印」と呼ばれる血の契約を交わしていて、
ジョンはサンティーノに従わざるを得ないのでした。
……だったら、
最初からサンティーノの依頼は受けるしか選択の余地がないわけで、
豪邸はただただ、壊され損なのです。
死んだ妻との思い出がいっぱい詰まった我が家をめちゃくちゃにしやがって!
絶対に許せねえ! というジョンの怒りが彼の原動力になり、
だからこそ観客は、そうだそうだ、やっちまえジョン! と
応援する気にもなるというものですが、
ジョンの動機の部分がいきなりふわっとしちゃった感は否めません。

そして、サンティーノに言われるがままに彼の姉を殺すジョン。
ところがサンティーノは、
用なしになったジョンを始末しようとしたから、さあ大変。
大殺戮のはじまりはじまり〜。
本作のアクション=「フー」に当たる部分は、
素人目に観てもかなり柔道(柔術)技が多めなのがわかります。
そのあたりのアップグレード感や、
ケチなモーフィアスことローレンス・フィッシュバーン
たった7発しか弾をくれなかったので、
弾が切れたら捨てて敵の銃を奪って戦うというアイデアは楽しめましたが、
前作と比べると、全体的にアクションシーンが暗く
ポップさに欠け、いまいちディティールを味わえないのが残念でした。
(洞窟?みたいな場所での銃撃戦は、まず耳がイカれると思うんじゃが)
階段落ちなどの派手なスタントがあったわりには、
いよっと声をかけたくなるような外連味が不足していたように感じました。

サンティーノによって700万ドルの賞金をかけられたジョンは
NY中の殺し屋から狙われることに。
殺し屋って、こんなにいるのかよというのはともかく、
雑踏でばんばん殺し合ってるのに
いくらなんでも普通の通行人のリアクションが薄すぎるだろ!!
ラストシーンをみれば、
ほぼ全員がコンチネンタルの息がかかっているということなのかも知れませんが、
あまりにもモブを軽視しすぎじゃないのかなあと思いました。

『燃えよドラゴン』オマージュの鏡張りの部屋での戦いのあと、
殺し屋組合コンチネンタルのホテルのラウンジで
とうとうサンティーノを追い詰めたジョン。
コンチネンタルのボス、ウィンストン(イアン・マクシェーン)の目の前で
ジョンはサンティーノの頭を打ち抜くのですが、
ホテル内での殺人はコンチネンタルの掟破りだということで、
ジョンはコンチネンタルから追放されることに……。
(要するにホテルとかガン・ソムリエとかのサービスを
 今後は受けられなくなるのです)

しかし、ジョンが掟破りをしてまで、
この場所で性急にサンティーノを殺す理由がいまいちわからないのです。
ジョンは、サンティーノによって命を狙われていたから
それに対抗していただけであって、
サンティーノに対する私怨をたぎらせる理由がありません。
サンティーノの部下はほぼほぼ壊滅させたはずなので、
殺したいなら、場所を変えてゆっくり殺せばいいはずです。
しかも、サンティーノと交わした「誓印」にはしぶしぶ従い、
「ホテルで喧嘩すんな!」とジャンゴ=フランコ・ネロに叱られれば
そのルールに素直に従っていたにもかかわらず、
サンティーノ殺害のときだけルール無視になる唐突さ
どうにも腑に落ちませんでした。

どうやら、キアヌ。
「チャプター3」を作る気、満々のようです。
これ以上、風呂敷を広げないことに期待したいです。





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