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マニアック(2013)

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(原題:Maniac 2012年/フランス 89分)
監督/フランク・カルフン 脚本/アレクサンドル・アジャ、グレゴリー・ルバスール 原作/ウィリアム・ラスティグ 撮影/マキシム・アレクサンドル 編集/バクスター 美術/ステファニア・セラ
出演/イライジャ・ウッド、ノア・アルネゼデール、ジェヌビエーブ・アレクサンドラ、ジャン・ブロバーグ、ミーガン・ダフィ、リアーヌ・バラバン、ジョシュア・デ・ラ・ガルザ、アメリカ・オリボ、サミ・ロティビ

概要とあらすじ
ウィリアム・ラスティグ監督による1980年の同名映画を、「ピラニア3D」のアレクサンドル・アジャ&「アーティスト」のトマ・ラングマン製作、「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッド主演でリメイクしたサスペンススリラー。ロサンゼルスで両親が経営していたマネキン店を継いだ青年フランクは、淫乱で残忍な母親に育てられたトラウマから、生身の女性を愛することができず、自分が修復したマネキンたちに愛情を注いでいく。やがてフランクは夜な夜な若い女性を殺害し、その毛髪を頭皮ごとはいで自分のマネキンにかぶせるという異常な行動に出始める。そんなある日、フランクの前にマネキンを作品のモチーフに使わせてほしいという女性カメラマンのアンナが現れ……。(映画.comより)



マネキンに指輪をはめるのは、シャレ?

このところ、70〜80年代のホラー映画のリメイクが
立て続けに公開されていますが
この作品も1980年のカルトムービー、
『マニアック』のリメイクです。
オリジナル版の『マニアック』を観てみたいのですが
VHSもDVDも絶版中。
Amazonで取扱いはあるものの、中古で¥12,000超え
ちょっと手が出ない……
そんなわけで、オリジナル版との比較ができないのが
残念なところ。

パーティー終わりで友だちと別れ、
タクシーを拾おうと通りを歩く女性を車の中から見つめる
POV映像(主観映像)で始まって、
画面いっぱいに「MANIAC」のタイトルが
どーん!と出てくるオープニングは
キターー!と胸躍らせるに十分でした。

なかなか荒っぽい手口で
目をつけた女性を次々と餌食にしていくマネキン屋の
フランク(イライジャ・ウッド)
幼少時代に複数の男に抱かれる母親の姿を目撃したために
マザコンと異性への欲望をこじらせて、
人体の中で永遠に美しいのは髪の毛だけだという考えに
到ったようです。
美しい女性に興味はあるものの、
フランクが惹かれるのは女性の髪の毛だけで
下半身だけがマネキンになっているフランクの妄想の通り
フランクは性的に不能なのです。
よって、女性に近づいてもセックスが目的ではなく
犯行がレイプに及ぶこともないのです。

フランクにとって女性とは美しく潔癖であるべき存在で
肉体的な要素はおぞましいだけで必要なく
ましてや体を交えてセックスするなど醜い行為なのですから
フランクが理想とする女性像とは
まさに心も性器を持たないマネキン
なのです。
そのマネキンの美しさに足りないもの、それが髪の毛です。
だからこそ、フランクは美しい女性を襲っては
頭皮ごと髪の毛を持ち帰ってマネキンに被せるのです。
そういうことなら、誰だってそうしますよね!
(んなわけない)

運悪くフランクと巡り会ってしまう
女性カメラマンのアンナ(ノア・アルネゼデール)
これまた運悪くマネキンに興味があるもんですから
フランクと友だち以上恋人未満な関係になっていきます。
フランクはアンナにだけは
純粋な恋愛感情を抱いたかのように見受けられましたが
アンナがフランクの正体に気づいてしまうと
(このシーンの、アンナのひらめきというか
 フランクが犯人だと確信するまでのスピードが
 あまりにも速かったけど)
フランクは混乱しながらも、
結局いつものように仕留めてしまうのです。
(このシーンも、なんで車があんなにあわてて発進して
 クラッシュしてしまったのかわからんけど)
もし、アンナがフランクの正体に気づいていなかったら
フランクはアンナをどうするつもりだったのでしょうか。

この作品で、やっぱり賛否両論を呼ぶであろうと思われるのは
POV映像です。
フランクとアンナが公園の池の縁で
心を通じ合わせたようなカットを除いて
ほぼ全てのシーンがPOVによるもので、
これを是とするか否とするかで
意見が分かれるところでしょう。

二人目の被害者のタトゥー&ピアスの女性とのシーンは
シチュエーションが色っぽいこともあって
AVの「完全主観シリーズ」そのものでしたが
(↑わかんなくて、いいです。)
ターゲットにした女性にじわじわと迫るフランクの視点で観ると
恐怖が迫っているスリルにリアリティーが増し、
観客も犯人と共犯関係にあるような気味の悪さが味わえ
この点においてはPOV映像が功を奏していると感じましたが
女性たち(とくにアンナ)が
まだ警戒心を抱いていないときのフランクが
どういう表情や仕草をしているのかわからない
のが難点でした。
鏡の中に登場するイライジャ・ウッドは
すでに狂気のうちにある状態なので
彼独特のフリークス感と奥底に狂気をたたえた眼が、
女性から見てどのように映っているのか知りたくなるのです。

そして、先述したような犯人と共犯関係にあるスリルがある反面、
襲われる側の恐怖がいまひとつ実感できない
という面もあると思います。
もういっそのこと「完全主観シリーズ」のように
完全なPOVにして犯人が一切登場しないようにしてみれば
どうかと思いますが、それじゃあ、
イライジャ・ウッドは必要ないじゃないかということになるので
わはは、じゃ、間をとって、犯行時だけPOVというのは
いかがなもんでしょう? 中途半端かな?

なんつって文句をつけているようですが、
終始びくつきながらの89分で、見終わった後はグッタリしました。
(要するに楽しんでる)
どういうわけか年齢を重ねるごとに
どんどん臆病になっているようで、
とくに凶器に刃物が使われると、痛くて怖くてたまりません。
チェーンソーで首が飛んだりするのは平気なのに
包丁とか、カッターの刃とか、カミソリとか……だめだな。
それなのに、この作品は刃物ばっかりでした。ははは。
それなら「タニタ食堂」の映画でも観ればいいじゃないかと
言われるかもしれませんが、いやー、こればっかりは。
恐がりで臆病なくせにホラー好きときてるから、困ったもんです。

それにしても、頭皮ってあんなに簡単に剥がせるもんですかね。
ま、いっか。





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