" />

ザ・ドア 交差する世界

thedoor.jpg



(原題:Die Tur 2009年/ドイツ 101分)
監督/アノ・ソウル 製作/ラルフ・シュビンゲル、シュテファン・シューバート 原作/アキフ・ピリンチ 脚本/ヤン・ベルガー 撮影/ベラ・ハルベン 音楽/ファビアン・ローメー
出演/マッツ・ミケルセン、ジェシカ・シュワルツ、バレリア・アイゼンバルト、トマス・ティーマ

概要とあらすじ
パラレルワールドに迷い込んだ男を待ち受ける過酷な運命を、デンマークを代表する国際派俳優マッツ・ミケルセン主演で描いたSFサスペンス。浮気相手との密会中に事故で娘を亡くし、人生の全てを失った画家のダビッド。自暴自棄になっていたある日、彼はふとしたことから「もうひとつの世界」に足を踏み入れる。その日が娘を亡くした日であることに気づいたダビッドは、必死の思いで娘を救出。さらに揉み合いになったはずみでその世界にいた自分を殺してしまった彼は、そのままその世界で人生をやり直そうとするが……。「未体験ゾーンの映画たち 2014」上映作品。(映画.comより



どっかにトンネルないかしら。

もしも、悔やんでも悔やみきれない失敗や
取り返しのつかない悲しみをなかったことにできるとしたら……
という、『ザ・ドア 交差する世界』です。

近所のヤリマンと浮気中だった
画家のダヴィッド(マッツ・ミケルセン)
自宅プールに落ちた娘を助けられずに溺死させてしまいます。
浮気じゃないけど、『アンチクライスト』と状況は同じ。
娘が死ぬわ、浮気がばれるわで
当然、妻のマヤ(ジェシカ・シュワルツ)に見放され、
自暴自棄になって自殺を試みるダヴィッド……。
というのが、娘の死から5年後というのは
ちょっと時間が経ちすぎているような気がしないでもないが、
微妙に老けて雰囲気が変わっていることが重要なのでしょう。
道路が凍てつく季節に似つかわしくない蝶に誘われるままに
ダヴィッドが謎のトンネルをくぐり抜けた先は、
娘が溺死したあの日のあの時間なのでした。

今度は無事に娘を助け出した5年後のダヴィッドでしたが、
家の中でごそごそしているうちに、
浮気から戻ってきた5年前のダヴィッドと鉢合わせ。
格闘の末、
5年前のダヴィッドを図らずも殺してしまった5年後のダヴィッドは
5年前のダヴィッドになりすますことにしたのです。

5年後のダヴィッドがね。5年前のダヴィッドにね。

5年後のダヴィッドが5年前のダヴィッドを殺してしまったのは
あくまで不可抗力で、
そんなことにならなければ、娘を助けた後、
ひっそりと5年後に戻ることもできたはずですが、
ダヴィッド以外の5年後からやってきた人たちが
とにかく5年前の自分を抹殺しようとする根拠が
いまいち釈然としませんでした。
まあ、パラレルワールドものにケチを付け始めるとキリがないので
気にしないことにします。

人間ってやつは、失って初めてその有り難みに気づくもので、
すっかり反省している5年後のダヴィッドは家族思いで
本当のパパじゃないと感づいている娘ですら
「今のパパのほうが好き」だといい、
冷え切っていた夫婦関係も回復します。
ダヴィッドに愛想を尽かされた浮気相手がうるさいので
殺すことになるんだろうなあと思っていたら、
どうやら浮気相手も5年後から舞い戻ってきたようで、
態度を改めたようす。
つーか、ダヴィッドの近所は
人生に後悔しているやつばっかりかよ。
(まあ、気持ちはわからないじゃないが)

ついには、生前の娘に会いたい一心で
妻のマヤまで舞い戻ってくる始末
(マヤはなんであのトンネルに気づいたのかな?)
5年前のマヤを殺して人生をやり直すしかない……のですが、
ダヴィッドには5年前のマヤを殺すことができず、
5年前のマヤと娘を5年後へと逃がすのでした。
うーん、5年後の世界で
マヤに関しては、なんか若返ったね♡で済むと思われますが、
死んだはずの娘が生きているというのは……
どうするんでしょうねぇ。

結局、失った娘は取り戻せないのです。
しかし、娘を失った5年前の状況に戻ったダヴィッドとマヤが
また同じように5年間の苦しみを繰り返すことはないでしょうから
この夫婦にとってのやり直しは可能なのかもしれません。

どっかにトンネルないかしら。





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ