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チョコレート・ソルジャー

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(原題:RagingPhoenix 2009年/タイ 109分)
監督/ラーチェン・リムタラクーン 脚本/ソムポップ・ウェーチャピパット 製作/製作/プラッチャヤー・ピンゲーオ、パンナー・リットグライ、スカンヤー・ウォンサターパット 音楽/カニソーン・プアンジーン 撮影/タナーチャート・ブンラー
ティワー・ムアイタイソン、タィラワット・ルジナタム
出演/“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン、カズ・パトリック・タン、アン・ニー、ルンタワン・ジンターシン

概要とあらすじ
ムエタイとヒップホップを組み合わせた独特のマーシャルアーツを使いこなす少女とギャング団との対立を描く。主演は「チョコレート・ファイター」の“ジージャー”ことヤーニン・ウィサミタナン。監督は「マッハ!」のプラッチャヤー・ピングー。ドラマーのデューは、バンドの演奏中に彼氏の浮気現場を目撃、騒動を起こしバンドをクビになってしまう。ヤケ酒を飲んでいたデューは、女性を誘拐する軍団“ジャガー団”のターゲットとなるが、そんな彼女を助けてくれたのは“泥酔拳(メイライユット)”の担い手・サニムだった。サニムからメイライユットを学ぶデューは、囮りとなってジャガー団のアジトに乗り込もうとするのだが…。(allcinemaより



酒は関係なくね?

『チョコレート・ファイター』に感動し、
ジージャー・ヤーニンのファンになったのですが、
随分と長い間、ジージャーちゃんを見ていませんでした。
(ただ自分がほったらかしていただけだが)
ごめんよ、ジージャー。

というわけで、遅まきながら
『チョコレート・ソルジャー』を観たのです。
すんごく動ける池脇千鶴ことジーシャーちゃんは
前髪長めのショートヘアという完全に僕好みのお姿で
あいかわらず可愛くて仕方ありません。
一応、バンドのドラムスという設定のせいか、
濃いめのアイメイクで登場したジージャーちゃんは
「生きてるだけで丸儲け」でお馴染みの
IMALUにも見える瞬間がありましたが、
ジージャーはあくまでジージャーなのです。

なにやら、女性を誘拐する集団がいるようで、
ジージャーちゃん扮するデューもさらわれそうになりますが、
すんでの所でサニム(カズ・パトリック・タン)が現れ、
デューを救出します。
ピッグ・シット(豚の糞)ドッグ・シット(犬の糞)という
最低の名前を持つ仲間と共に行動するサニムは
かつてその集団に誘拐された自分の婚約者を奪い返さんとして、
細々と活動していたのでした。

両親からの愛情を受けられず、バンドも首になったりと、
疎外感を感じていたデューは
サニムの仲間となって格闘の特訓を受けることに。
その武術は「泥酔拳」というもので、
アルコールで活性化した脳と体を最大限に活かすものでした。
あからさまに、ジャッキー・チェンの『酔拳』を思い起こさせます。

とにかく、本作の見所はアクション・シーンなのです。
カポエラ的軽業拳法はアクロバティックで
絵的な魅力は十分ありますが、
打撃の重さにかけてしまうのは致し方ないのかもしれません。
演者の身体能力を十分に活かしたシーンは
それだけで口笛を吹きたくなるし、
たとえ、ワイヤーの存在を感じ取ったとしても
それはそれ。
楽しくて痛快で、外連味を感じられればオールOKなのです。
しかし、本作のアクション・シーンには
ところどころに見せ場はあるものの、
イマイチうっとりできませんでした。

その理由のひとつには、
デューが戦う動機の薄弱さがあるように思います。
デューは自分を助けてくれたサニムにホの字で
彼が婚約者を救い出したいというなら、
彼のために手助けしたいという気持ちはわかりますが、
彼女自身が敵に立ち向かっていく動機としてはいささか弱いし、
感情移入しづらいと思いました。

そして、女性を誘拐しては、
臓器売買や売春婦として売り飛ばしている組織のボスが女性というのは
どう考えればいいのでしょうか。
(この女性ボスは柔道家兼ボディビルダーなんだとか)
そうなると、
女性を食い物にするマチズモに対する反撃というわけでもくなり、
さらに構図が曖昧になってしまいます。

さらには、女性を誘拐する集団の目的は
女性からフェロモンを抽出して香水を作ること
らしいのですが、
この荒唐無稽な設定も
囮になったデューにミニのワンピを着させる以外に
まったく意味をなしません。
また、本作で表現されるフェロモンが
ただの体臭のようにみえるのもいかがなものか。

それよりもなによりも、
あれほど「泥酔拳」をアピールしていたにもかかわらず、
中盤からクライマックスの格闘にいたるまで
デューが酒を飲むことが一切ない
のはどういうことか。
「泥酔拳」とは痛みなのだ、みたいな話がありましたが、
「泥酔拳」が痛みを感じている人間が扱える拳法だとすれば、
そもそも酒は関係なくね?
ていうか、事実、酒は関係なくなってるわけですが、
どう考えても、酒を飲んで酔っ払わないと
実力を発揮できないというふうに持って行かないと
すべてが成立しないと思うのですが、どうでしょう。

まあ、とにかく、
ちょこちょこと衣裳替えするジージャーちゃんの
アイドル映画には違いありませんが、
これを観るなら
『チョコレート・ファイター』を50回繰り返し観るほうが
楽しいんじゃないでしょうか。





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