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渇き

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(原題:Bak-Jwi 2009年/韓国・アメリカ合作 133分)
監督/パク・チャヌク 製作/アン・スヒョン、パク・チャヌク 脚本/チョン・ソギョン、パク・チャヌク 撮影/チョン・ジョンフン 音楽/チョ・ヨンウク
出演/ソン・ガンホ、キム・オクビン、シン・ハギュン、キム・ヘスク

概要とあらすじ
「オールド・ボーイ」「サイボーグでも大丈夫」の鬼才パク・チャヌク監督によるバンパイア映画。アフリカで行われたワクチン開発の実験台となり、その際に輸血された血液のせいでバンパイアとなってしまった神父サンヒョン。幼なじみの妻であるテジュと恋に落ちた彼は、テジュから夫を殺害して欲しいと頼まれるが……。主演は「殺人の追憶」「グエムル/漢江の怪物」の名優ソン・ガンホ。第62回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。(映画.comより



キム・オクビンに血ぃ吸われ隊♡

パク・チャヌク監督『渇き』です。
「。」がついてないほうの『渇き』です。
原作というか、下敷きになったとされる
エミール・ゾラの『テレーズ・ラカン』の基本的な設定は
わりと忠実に引き継がれてるようす。
(読んだことないのさ♡)
そこに信仰とヴァンパイアを上乗せして
アクロバティックなアレンジを加えています。

カトリックの神父サンヒョン(ソン・ガンホ)
瀕死の病院患者に捧げる祈りや告解の無力さに失望し、
なんとかして「人助けがしたい」と考え、
伝染病治療のための危険な人体実験を受けるために
とあるアフリカの病院を訪れます。
黒人以外が患うというその伝染病のワクチン開発のために
人体実験を申し出ている者の多くは聖職者か独身者でした。
実験の被験者のほぼ全員が死に至りますが、
なぜかサンヒョンだけは生き残り、
図らずもヴァンパイアになってしまうのでした。

血を吸わないと体中にぶつぶつができて大変なので、
なんとかして血を吸いたいけれど人殺しはしたくないということで
危篤患者の血を管からちゅうちゅう吸ってしのぐサンヒョン。
そんなある日、幼馴染みの家族と偶然再会したサンヒョンは
そこの嫁のテジュ(キム・オクビン)
肉体関係を持ってしまうのでした。

このテジュを演じるキム・オクビンが
まー、かわいくてエロくてかわいい。
しかも、ちょっとやさぐれた雰囲気のあるテジュは
積極的にサンヒョンを誘惑し、自らまたがってくるのですから
もう最高なのです。
「わたし、恥ずかしがり屋じゃないのよ」とテジュがいうのは
誰もテジュの本当の姿を知らないということであり、
病弱な夫の世話と口うるさい義母との生活に幽閉されていた彼女が
サンヒョンと出会って自己を解放していくというのは、
パク・チャヌク監督が一貫して描いてきた「強い女性像」です。

最初のうちは、
こんなことをしてはいけませんとか言っていたサンヒョンも
どんどん性欲と血欲(?)をむき出しにして
何度もテジュと逢瀬を重ねるように。
やがてサンヒョンがヴァンパイアだとわかると、
テジュは自分もヴァンパイアになりたいと言い始めます。
格闘の末、死にかけているテジュの血を吸いながら
自分の血をテジュに吸わせるサンヒョン……という
ヴァンパイア流シックスナインみたいな、
エロいような滑稽なようなカットがステキ。

ひとたびヴァンパイアとなったテジュは
自己解放どころか自己爆発させ、次々に人を殺しては血をすすり、
腕力も跳躍力もサンヒョンを上回るように。
あからさまにワイヤーに吊られたテジュとサンヒョンが
ビルの屋上を飛び回りながら追っかけっこするシーン

完全にコメディ。
ていうか、本作は全体的に
ブラックなコメディとして観るべきではないかと。

禁欲と束縛からの解放がもたらしたのは、
エスカレートする欲望であり、
消えることのない「渇き」でした。
行き詰まったサンヒョンとテジュは
太陽の光を浴びて自殺します。
なぜかふたりが殺さずにつれて回る全身麻痺の義母が
(義母はちょっとだけヴァンパイア化している)
その一部始終を見ている≒見させられているラストの絶望
はかなくも美しい。

どうせ死ぬなら、
キム・オクビンに血を吸われて死にたいね♡





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