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ポゼッション

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(原題:The Possession 2012年/アメリカ 92分)
監督/オーレ・ボールネダル 製作/サム・ライミ、ロバート・G・タパート、J・R・ヤング 脚本/ジュリエット・スノードン、スタイルズ・ホワイト 撮影/ダン・ローストセン
出演/ジェフリー・ディーン・モーガン、キーラ・セジウィック、マディソン・ダベンポート、ナターシャ・カリス、グラント・ショウ、マティスヤフ

概要とあらすじ
サム・ライミが製作を手がけ、「呪いの箱」にまつわる実話を題材に描くホラー。妻と離婚し、週末ごとに2人の愛娘と過ごす中年男クライドは、とあるガレージセールでアンティークの木箱を購入して以来、次女エミリーに異変が起こっていることに気づく。その箱に異常な執着心を示すエミリーは、徐々に性格が凶暴になっていき、奇行をエスカレートさせていく。我が子の変貌ぶりに危機感を覚えたクライドは調査を開始するが、時すでに遅く、エミリーの体には恐ろしい“何か”がとり憑いていた。2004年、ユダヤ民話に伝わる邪悪な存在「ディビューク」を封印したという箱が大手オークションサイト「eBay」に出品され、超常現象や都市伝説の研究家の間で話題を集めたことに着想を得て製作された。(映画.comより)



運転中の携帯電話はダメ!

サッカーが好きな人なら、「ポゼッション」と聞けば
中盤でパスを回して,ボールをもたもたキープしていると
カウンターであっさり点を取られる戦術(わはは)を
思い浮かべるでしょう。

しかし、このホラー映画の『ポゼッション』
「所有」から転じて「憑依」を意味しています。
ホラー映画としては、ずいぶんストレートなタイトルですが
おなじ『ポゼッション』でも、美しきイザベル・アジャーニが
タコの怪物とセックスする
1981年の作品とは
関係ありません。

事実に基づく物語ということですが
公式サイトにあるロサンゼルス・タイムズ紙の記事には
オークションサイト「eBay」に出品された箱を手にした者に
「不気味なこと」が起きたとあるものの
電球が割れたとか髪の毛が抜けたとかを除けば具体的な表現はなく、
憑依のような現象がみられたわけではなさそうです。
箱にまつわる不気味な因縁に、『エクソシスト』をプラスした、
といった感じでしょうか。

ステファニー(キーラ・セジウィック)と離婚したばかりの
クライド(ジェフリー・ディーン・モーガン)
ハンナ(マディソン・ダベンポート)エミリー(ナターシャ・カリス)
ふたりの娘を週末だけ自宅に呼んで過ごしています。
エミリーが箱を手に入れるまでの前半は
単純に、このふたりの娘たちが可愛らしく、
あどけないエミリー(ナターシャ・カリス)のかわいらしさは
もちろんのこと、女っぽさを身に纏いつつある
ハンナ(マディソン・ダベンポート)の
未成熟な色気がこれまたいいのです。
(なんか、誤解されそうだけど)

ついには、エミリーは箱の悪霊に取り憑かれてしまい、
エミリーに手を挙げたと疑われたクライド
決定的にステファニーに拒絶されるようになるのですが
離婚によって子どもたちに与える精神的負担の責任が
一方的にクライドにあるかのようなステファニーの態度

いらいらしっぱなしで、ステファニーはというと
とっとと新しい男を家に連れ込んでいるわけですから
クライドと一緒になって「悪いのはオレだけかよ!」
言いたくなるのです。
クライドが仕事優先で家庭を顧みなかったことが
離婚の原因のようですが
どうせなら、クライドが酒に酔った勢いとかで
娘に手を挙げたことが原因で離婚したことにしたほうが
そのあとのDVを疑われるシーンが生きてくるように思ったのですが
もしかしたら、DVが原因で離婚していたら
週末に娘と会ったりすることもできないのかしらん?
じゃ、しょうがないけど……

ただ、クライドがあまり悪い父親に見えないのは
やはり、もったいないような気がします。
悪霊に取り憑かれた娘を取り戻す過程で
ダメ男が別れた妻の心も取り戻す
という物語を重ねたほうが
よかったように思うのですが、どうでしょう。
バスケのコーチという職業がどのように多忙なのか
イマイチわかりづらいのも原因のひとつかと思いますが
ステファニーの新しい恋人が歯医者であることは
その後の伏線となっているのですから
クライドに関してももうひとつフックが欲しかったところ。

クライマックスとなる除霊シーンは
広い病室で行なわれることもあり、周囲のものが壊れることもなく
思いのほかあっさりしていて、ちょっと残念でした。
この作品は、悪霊が「いとしいしと。」っていいそうな
実体を見せるのも評価が分かれるところだと思いますが
どうせ実体を見せちゃうなら
エミリーの口の中から、悪霊の上半身が出てくるくらいの
インパクトが欲しかったところ。

エミリーからクライドに乗り移ったゴラムは(ゴラムじゃないけど、はは)
最終的にユダヤ教のラビに名前を呼ばれると、
わりと素直に箱の中に戻っていくのですが
それなら、最初っから名前呼べよ!
おやじ、乗り移られ損じゃねえかよ!
っていうのは野暮ですか? そうですか。

ラスト。悪霊を閉じ込めた箱を持って
クライドの車で帰路につくラビに案の定、不幸が。
いや〜、タイミングが! タイミングがイマイチ!
カットを変えずに、車内からのそのままのショットで
ドーン!のほうがよかったんじゃないですかねぇ。

全体的に過激なゴア表現はなく
じわじわと迫る恐怖を表現するために演出されていて
ゆっくりと微妙にズームしていくカメラワークも
その演出意図に準じたものでした。
血の量が少なくても構いませんが
もっと、あっと言わせるアイデアを見せて欲しかったというのが
正直なところです。
ていうか、あっ!と言いそうなシーンのほとんどが
予告編に入っている
んですけど……

あいかわらず『エクソシスト』の壁は高いな、と。





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