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おわらない物語 アビバの場合

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(原題:Palindromes 2004年/アメリカ 100分)
監督・脚本/トッド・ソロンズ 製作/マイク・S・ライアン、
デリック・ツェン 撮影/トム・リッチモンド 美術/デイブ・ドーンバーグ 衣装/ビクトリア・ファレル 音楽/ネイサン・ラーソン
出演/エレン・バーキン、スティーブン・アドリー=ギアギス、リチャード・メイサー、デブラ・モンク、ジェニファー・ジェイソン・リー、マシュー・フェイバー

概要とあらすじ
「ハピネス」「ストーリーテリング」のトッド・ソロンズ監督の新作は、監督第1作「ウェルカム・トゥ・ドールハウス」のヒロインであるいじめられっ子ドーンの従姉妹、アビバの物語。12歳のアビバは母親になって子供を愛したいと思って妊娠するが、母親に中絶させられ、家を出てさまざまな人々に出会っていく。主人公アビバの役を、6歳から成人まで、年齢も人種も性別さえも異なる8人の俳優たちが演じるというユニークな演出法。(映画.comより



果てしない反復

それにしても本当にひねくれた奴だなあ、と思う
トッド・ソロンズ監督
『おわらない物語 アビバの場合』

『ウェルカム・ドールハウス(1995)』のヒロイン、
ドーン・ウィナーがレイプされ、
自分の子供が生まれることを悲観して自殺してしまった
、という
なんともいえない状況から始まる本作。
ドーンの従兄弟であるアビバが黒人の少女なので
養子なのかな? と思いきや、
なんと本作のヒロイン、アビバはシーンごとに
年齢も人種もバラバラな8人によって演じられているのです。

(男の子もいるらしいけど、全然わかりませんでした)
ちょっとあざとさすら感じるトリッキーな演出ですが、
観客が無意識に行なうキャラクター付けを
攪乱または拒否する効果があるように感じました。

母親になることを夢見る12歳のアビバ
ぼんくら映画少年とセックスし、即座に妊娠。
ところが出産に反対するアビバの両親は、
中絶させるのでした。
アビバはこの手術によって
子宮を摘出することになってしまいましたが、
そうとは知らないアビバは家出。
自分の子供につけるはずだったヘンリエッタという名前を名乗って
母親になるための旅に出るのでした。

やがて、人工中絶に反対するキリスト教現主義の
「サンシャイン・ハウス」という集団が登場します。
アビバを救った彼らはみな穏やかそうにみえて
堕胎手術を行なった医師を暗殺していたのでした。
アメリカ社会の暗部をモチーフにしているといえば
確かにそうなんでしょうが、
それはともかく、
アビバ=abibaという名前がすでに回文になっているように
人間の営みというものは、果てしない反復を繰り返しているという
監督の死生観のようなものが投影されているような
気がしました。
まあ、トッド・ソロンズ監督が思い描く死生観が
希望に満ちているとは思えませんが。





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