" />

ヘル・レイザー

hellraiser.jpg



(原題:Hellraiser 1987年/イギリス 94分)
監督・脚本・原作/クライブ・バーカー 製作/シネマーク・エンタテイメントフィルム・フューチャーズ、クリストファー・フィグ 撮影/ロビン・ビジョン 美術/Mike Buchanan、Jocelyn James 音楽/クリストファー・ヤング 編集/リチャード・マーデン 衣装デザイン/ジョアンナ・ジョンストン 特殊効果/Geoff Portass 特殊/メイクボブ・キーン
出演/アシュレイ・ローレンス、アンドリュー・ロビンソン、クレア・ヒギンズ、ショーン・チャップマン

概要とあらすじ
四次元の世界をつなぐ謎の小箱〈ヘルレイザー〉をめぐる恐怖映画。郊外に住むフランク(オリヴァー・スミス)は、ある日街で謎の小箱を手に入れた。それは伝説のパズルで、組み替えによって“究極の性官能”を経験できるものだった。フランクは、早速パズルに取り組んだ。組み合わされた瞬間、フランクの体は一瞬の内に破壊された…(映画.comより抜粋



欲をかくとロクなことはありません。

恥ずかしながら未見だった
『ヘル・レイザー』を観てみましたとさ。

意外だったのは、
メインキャラクターだと思っていた
外見が非常にアクの強い4人の魔道士
物語的にはわりと脇の存在だったということ。
ま、魔界を司る凶悪な存在には違いないんですが、
魔道士たちは罪深い人間を罰する立場なので
ルールに従って行動する彼らは
見かけによらずまじめな方々のように思います。
なかでもセーターを着るのに苦労しそうなピンヘッドの表情からは
かすかに悲しみすら感じられます。

なんせ30年前の映画なので
火花などのCG処理はチープさが否めませんが、
魔道士たちを含め、クリーチャー・デザインや
特殊メイクは今観ても素晴らしいです。
ウジ虫、ゴキブリ、ネズミ
気味が悪くて不潔そうなものを多用するのも
微笑ましい気持ちになります。

なぜかわからないけれど、
10年間空き家だった母親の屋敷で暮らすことにした
ラリー(アンドリュー・ロビンソン)
ジュリア(クレア・ヒギンズ)の夫婦。
ふたりには
カースティ(アシュレイ・ローレンス)という娘がいますが
ジュリアは継母です。
ラリーの兄フランク(ショーン・チャップマン)
愛し合っていたジュリアが
なぜにラリーと一緒になったのか、
いまいちよくわかりませんでしたが、
ジュリアの心はいまだフランクにあるのでした。

ヤクザもんのフランクは
「組み替えることで究極の性的官能を体験できる」という
ルマルシャンの箱を手に入れて、
(それでなにをしようとしてたのか……)
いじっているうちに魔道士が現れ、
引き裂かれて殺されてしまいます。
TENGAくらいにしておけばいいものを
人間、欲をかくとロクなことはありません。


たかがマットレスを運ぶのに
大の男3人が四苦八苦しているうちに
ラリーが飛び出した釘で手を切ると
おびただしい量の血が流れ出し、
なぜか床下に隠れていたほぼ死体のフランクが
その血を吸って甦るのでした。

床を這いながら近づいてくるフランクの気持ち悪さがナイス。

フランクが甦ったことを知ったジュリアは
惚れた弱みか、
彼のために男を誘惑してはいけにえとして捧げるのです。
このあたりの設定が
大畑創監督『へんげ(2011)』に引き継がれているのでしょうか。
血を吸うたびに
徐々に人間らしい皮膚を取り戻すフランクを
裸からシャツ、ジャケットへと変わる着こなしで表現しているのは
ちょっと笑えます。

怪物とそれに襲われる人たちという単純な構図ではなく、
怪物に加担する人物がいるのが
本作の特異なところですね。
また、不倫関係をものすごくデフォルメした
メロドラマとして観ることも
出来るような気がしないわけではありません。
よくよく考えると、ラリーはものすごく気の毒な男です。

顔のアップのときに可愛いなと思っていたら
全身が映るとかなりぽっちゃりしていてガッカリする
娘のカースティがことの真相に気づいてしまい、
クライマックスを迎えます。
なぜかルマルシャンの箱を巧みに操り、
魔道士たちを成敗していくカースティ。

予想外に脆い魔道士たち。

ラストは、カースティがたき火に捨てた箱を
拾った乞食が炎に包まれ、クリーチャー化して
どこかへ飛んで行って、ジ・エンド。
あからさまに続編を匂わせる終わり方です。

もっともメタな存在の魔道士たちが
窮屈な行動を強いられていたり、
理解を超える愛憎が絡んでいたり、
とても独特な作品です。





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ