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キングコング 髑髏島の巨神

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(原題:Kong: Skull Island 2017年/アメリカ 118分)
監督/ジョーダン・ボート=ロバーツ 製作/トーマス・タル、メアリー・ペアレント、ジョン・ジャシュニ、アレックス・ガルシア 原案/ジョン・ゲイティンズ、ダン・ギルロイ 脚本/ダン・ギルロイ、マックス・ボレンスタイン、デレク・コノリー 撮影/ラリー・フォン 美術/ステファン・デシャント 衣装/メアリー・ボグト 編集/リチャード・ピアソン 音楽/ヘンリー・ジャックマン 視覚効果シニアスーパーバイザー/スティーブン・ローゼンバウム 視覚効果スーパーバイザー/ジェフ・ホワイト
出演/トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマン、ジン・ティエン、ジョン・C・ライリー、トビー・ケベル、ジョン・オーティス、コーリー・ホーキンス、ジェイソン・ミッチェル、シェー・ウィガム、トーマス・マン、ユージン・コルデロ、テリー・ノタリー、MIYAVI

概要とあらすじ
1933年に製作された特撮映画の古典「キング・コング」を筆頭に、これまでにも数々の映画で描かれてきたモンスターの王者キングコングの起源を、コングの故郷である髑髏(どくろ)島を舞台に描いたアドベンチャーアクション大作。神話の中だけの存在とされてきた髑髏島が実在することが判明し、未知の生物の探索を目的とする調査遠征隊が派遣される。島内に足を踏み入れた隊員たちは、あちこちに散らばる骸骨や、岩壁に残された巨大な手跡を発見する。やがて彼らの前に、神なる存在である巨大なコングが出現。隊員たちは為す術もなく、凶暴な巨大生物から逃げ惑うが……。「マイティ・ソー」シリーズのトム・ヒドルストンが調査遠征隊の隊長コンラッド役で主演を務め、「ルーム」のブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリーらが共演する。(映画.comより



コングの黙示録

怪獣映画や特撮映画に特別な思い入れはないけれど
とにかく観ました、『キングコング 髑髏島の巨神』

ギャレス・エドワーズ監督の
『GODZILLA ゴジラ(2014)』から連なる
3部作(4部作?)の第2作になると言われている本作は、
オリジナルへの敬意を示しすぎた感のある『GODZILLA ゴジラ』が
ゴジラの登場をできるだけ引き延ばすことによって
じらしの反動から来るカタルシスを目指したのと違って、
オープニングからいきなりコングを登場させます。
それ以降も、必要不可欠な段取りを仕方なく消化するがごとく、
さっさとコングが住む髑髏島へと飛び立っていきます。
とても潔くて気持ちがいいと思う反面、
ちょっぴり世知辛さも感じてしまいました。

噂には聞いていたけれど、
これほどまで『地獄の黙示録』の影響が色濃いとは思いませんでした。
引用とかオマージュに留まらず、
映画の構造自体が『地獄の黙示録』そのものです。
ベトナム戦争で、音楽鳴らしながらヘリがナパーム弾落として、
川を船で移動するなどの表面的なことより、
トム・ヒドルストン演じるコンラッド
『地獄の黙示録』の原作『闇の奥』の著者ジョセフ・コンラッドからだし、
『闇の奥』の主人公は、ジョン・C・ライリー演じる男と同じマーロウ
(役どころはデニス・ホッパーだけど。
 カメラマンのブリー・ラーソンと撹拌してる?)
トムヒのコンラッドは主人公には違いないけれど、
あくまで主体的に行動しないガイドであり、傍観者なので、
ウイラード大尉の役割かもしれません。
じゃあ、サミュエル・L・ジャクソン演じるパッカード
カーツ大佐なのかというとそうでもなく、
パッカードはどう考えてもキルゴア中佐なので、
カーツ大佐=コングというほかなく、
これはもう「コングの黙示録」なのです。

コングが咆吼とともに暴れまくるシーンは
とにかくコングをかっこよく見せるために外連味たっぷり。
凜として雄々しく、絶対的かつ無垢な善を体現するコングには
ゴジラと同じく、自然=神であるという東洋的な思想を感じます。
その反面、傷を痛がるポーズをみせ、
コングが人間と同じ生き物であることも印象づけています。
もちろん、お約束として
コングが手のひらに美女を乗っけるシーンはありますが
そこには「美女と野獣」におけるカーストを超えた恋愛などはなく、
あくまで義侠心による行動なのです。
まあ本来、自然=神は善人にも悪人にも等しく猛威を振るうので、
コングがあまりに倫理的で人間くさい面は
なきにしもあらず。

髑髏島においては、人間はうっとうしい虫ほどの存在でしかなく、
島に到着した途端にコングに壊滅され、
その後は帰ることしか考えていないので
(サミュエル・L・ジャクソンを除いて)
一体、なにしに来たのかわからないくらいお粗末です。
人間の死に様には情緒のかけらもなく、結構ブラックです。
夕日をバックに鳥獣みたいなやつについばまれるあいつには
爆笑しましたが、
仲間を助けるために自爆する兵士が
死の美学を味わうことも許さないし、
サミュエル・L・ジャクソンにマザファッカーすら言わせません。

中だるみしそうになると、脇役の怪獣を注入し、
決して飽きさせないアトラクション的な構成は見事で
映画って本当に楽しいなあと思わせてくれる作品です。
自分が小学生だったら、次の日の教室で
狂ったようにはしゃいでいたことでしょう。
エンドロールのあと、
怪獣はキングコングだけじゃないぞというオマケがあります。

そして、なんとゴジラの咆吼とともに映画は終わるのですが、
そこにはゴジラとともにモスラやキングギドラのシルエットが!!
これは、アガるわ〜!

ところで、いてもいなくてもどうでもいい役で
悪目立ちしている東洋人がいましたねぇ。
ジン・ティエン。
『スペシャルID 特殊身分』にも出演していた彼女は
わりと好みの美人さんなんだけれども、
彼女に蹴り殺されるのは本望なんだけれども、
いかんせん、何も出来なさそうなお人形さん感が半端なく、
彼女の恋人が映画製作会社の社長かなんかで、
ものすごーく、ねじ込んでくるそうなので
推して知るべし。







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