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彼女はパートタイムトラベラー

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(原題:Safety Not Guaranteed 2012年/アメリカ 86分)
監督/コリン・トレボロウ 製作/マーク・タートルトーブ、ピーター・サラフ、ステファニー・ランホフ、デレク・コノリー、コリン・トレボロウ 脚本/デレク・コノリー 撮影/ベンジャミン・カサルキー 美術/ベン・ブランケンシップ 衣装/レベッカ・ルーク 編集/フランクリン・ピーターソン、ジョー・ランダウアー 音楽/ライアン・ミラー
出演/オーブリー・プラザ、マーク・デュプラス、ジェイク・ジョンソン、カラン・ソーニ、ジェニカ・バージェレ、クリステン・ベル、ジェフ・ガーリン、メアリー・リン・ライスカブ

概要とあらすじ
とある新聞に実際に掲載された「タイムトラベルの同行者募集」の広告に着想を得て映画化した異色コメディ。本作の後、「ジュラシック・ワールド」の監督に抜てきされ、歴史的大ヒットを記録するコリン・トレロボウの長編監督デビュー作。自分の冴えない人生にうんざりしていた女性ダリアスは、出版社のインターンとして働きはじめる。ある日、先輩記者ジェフが新聞で信じがたい募集広告を見つけてくる。その内容は、依頼主と一緒に過去に行く人を募集するというもの。真相を調べることになったジェフとダリアス、同じくインターンのアーナウは、依頼主ケネスが暮らす田舎町へと足を運ぶが、ケネスは常に謎の追手に怯えている変わり者だった。どうにかしてケネスに近づいたダリアスは、タイムトラベルに備えてケネスと訓練を始めるハメになる。主人公ダリアス役に「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」のオーブリー・プラザ。(映画.comより



人生に「安全の保証なし」

『ライフ・アフター・ベス』で好きになったコメディエンヌ、
オーブリー・プラザの主演ということで
何も知らずに観てみたら最高だった
『彼女はパートタイムトラベラー』です。
邦題は気にしないことにして
原題の『Safety Not Guaranteed』を直訳すると
「安全の保証なし」てなところか。

ダリアス(オーブリー・プラザ)
インターンとして採用された雑誌社では、
『24』のクロエことメアリー・リン・ライスカブ編集長が
なんか面白いネタはないかと記者たちに発破をかけていると、
お調子者の記者ジェフ(ジェイク・ジョンソン)
タイムトラベルの同行者を募集している男がいると提案し、
ジェフとダリアスと、もうひとりのインターンである
アーナウ(カラン・ソーニ)の3人は
おかしな求人広告を出したケネス(マーク・デュプラス)のもとへと
取材に向かうのでした。

アメリカ製のコメディ映画にありがちな
有名人のゴシップネタでボケるようなことはせず、
あくまで登場人物の挙動で笑わせてくれます。
ダリアスを演じるオーブリー・プラザは明らかに美人なんだけど、
ぎょろっとした三白眼にダークな闇をたたえていてナイス。

タイムトラベルの同行者を募っていた、
明らかな変人ケネス(マーク・デュプラス)と接触したダリアスは
なんの役に立つのかわからない特訓を受けるうち、
徐々にケネスに惹かれるように。
高校〜大学と不遇の学生時代を過ごしたダリアスは
人生の中で唯一楽しい想い出のある
母親が生きていた時代へと戻り、
出来ることなら母親の死を食い止めたいと考えています。

かたや、20年前にちょっと付き合っただけの女性を
Facebookで発見したジェフは
いまさらながらその彼女とよりを戻そうと躍起になっています。
見栄っ張りで女たらしでいいかげんなジェフにいらだっていると、
じつは彼が20年前の元カノに未練を感じ、
固執していたことがわかります。

変人ケネスは、
自分に優しくしてくれたかつてのバイト先の女性が
酔っ払いが運転する車が自室に衝突したことによって
死んでしまったと、ダリアスに過去を打ち明けます。
しかし、これは嘘で
バイト先の女性への想いはケネスの一方的な片思いで
ケネスがその女性の彼氏の家に車で突っ込んだのでした。

要するに、
ダリアスとジェフ、ケネスの3人は
それぞれ違う理由で過去に囚われ、
また現実逃避のために嘘をついていたのです。

彼らの共通項をとりたてて強調することはないけれど
しっかりと筋が通っていると感じられる脚本は
本当に見事だと思います。

21歳の童貞アーナウ(カラン・ソーニ)
過去に囚われているわけではないけれど、
未来に飛び出すことを躊躇しています。
人生に「安全の保証なし」。
失敗することは山ほどありますが、
やらずに後悔するよりはましかもしれません。

実際に嘘をついていた胡散臭いジェフが
作り上げたボート型タイムマシンを観たときは
ほら! 本当だよ! と素直に興奮したし、
あのちゃらんぽらんなジェフが
拳を突き上げて「行けーー!!!」と叫ぶ姿は
滑稽で笑いながら、目が潤んでしまいました。

とても上質で楽しく、そして胸に迫る傑作です。





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