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ザ・シェフ 悪魔のレシピ

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(原題:K-Shop 2016年/イギリス 120分)
監督・脚本/ダン・プリングル 製作/アダム・J・メリフィールド 撮影/クリス・ファーガソン 衣装/サリー・ウィンター 音楽/ニーナ・ハンフリーズ
出演/ジアド・アバザ、スコット・ウィリアムズ、ダーレン・モーフィット、クリスティン・アザートン

概要とあらすじ
理髪店の店主がカミソリを手に客をミートパイにしてしまう「スウィーニー・トッド」の物語にインスパイアを受けて製作されたリベンジホラーで、理不尽な世の中に怒りを抱くケバブ屋の店主が、包丁を片手に狂気の復讐を繰り広げる様を描いた。イギリス、ロンドン郊外の街の一角で、父親とともにケバブ屋を営む移民の青年ラサール。街には酒とドラッグに溺れた若者であふれていたが、近所に有名起業家がナイトクラブをオープンさせたことから、近頃は若者たちの傍若無人な振る舞いに拍車がかかっていた。そんなある日、ラサールの父が客に絡まれて暴行を受け死亡。移民であることの社会的閉塞感と父を殺された怒りに震えるラサールは、復讐を開始する。(映画.comより



社会派人肉ケバブ

『八仙飯店之人肉饅頭(1993)』をはじめとして、
人肉を味わえる食堂(レストラン)を描いた映画は多々ありまして、
ゴア・ムービーの中にあるひとつのジャンルといっても
過言ではないのですが、
『ザ・シェフ 悪魔のレシピ』はちょっと趣が違います。
『ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー』(未見)なんてのもあるから
ややこしいのですが、
とにかく本作はキチガイが暴れまくる
トーチャー・ポルノではありません。

ロンドン郊外の街は、毎日がどんちゃん騒ぎ。
喧嘩するわ、ゲロするわ、路地裏でセックスするわ、
好き放題に騒ぎまくる酔っ払いだらけなのです。
(オープニング・タイトルで挿入される映像は
 実際の映像なんだとか)
そんな街でケバブ屋を営んでいるトルコ移民
ラサール(ジアド・アバザ)の父親は
毒ガス兵器の後遺症に苦しんでいて、
ケバブ店の経営も逼迫しているのでした。
経済学の学士号取得を目指すラサールは
卒論の締め切りに追われながらも父を気遣い、
店を手伝っていたのです。健気にも。

そんなある日、
店にやってきた数人の酔っ払いに突き飛ばされた拍子に
父親が死んでしまいます。
怒りと悲しみに暮れるラサールでしたが、警察は当てにならず。
鬱々としながら店を続けていたラサールでしたが、
勝手に厨房に入り込んだ酔っ払いの顔を油でジュッと揚げてしまい、
えらいことになった……、あ、そういや肉を切らしてた、
こいつをケバブにしちゃえばいいじゃん!
と、なるわけですね。当然。

くそビッチや無礼な酔っ払いを
次々とケバブ化していくのは、ある意味痛快です。
しかし、ゴアゴアを楽しめるのは前半だけ。
徐々に、移民問題や貧困による格差の問題が浮き彫りになり、
社会派映画に変貌するのです。
なんでも金にものを言わせる実業家との戦いによって
経済至上主義に対する批判も窺えます。
本作を斬新な展開ととるか、
どっちつかずで中途半端と感じるかは
意見が分かれるところでしょう。
同じくトルコ系のバイト小僧の裏切りによって
破滅を迎えるのは、ちょっぴりビターかも。

ラサールは、一応良心の呵責を感じてそうでもあるし、
そうかと思えば、ノリノリで挑発したりもするので
彼の人格がいまいち把握しづらかったりします。
また、ケバブ化した人間の携帯電話やスマホを
なぜか処分せず、電源を入れたままため込んでいる
のですが、
GPS的なやつで場所がバレたりしないんだろかと
心配になりました。

ま、なんにしろ120分はちと長い。





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