" />

わたしは生きていける

watashiikiteikeru.jpg



(原題:How I Live Now 2013年/イギリス 101分)
監督/ケビン・マクドナルド 製作/アンドリュー・ラーマン、ジョン・バトセック 原作/メグ・ローゾフ 脚本/ジェレミー・ブロック、ペネロープ・スキナー、トニー・グリゾーニ 撮影/フランツ・ラスティグ 美術/ジャクリーン・エイブラハムズ 編集/ジンクス・ゴッドフリー 音楽/ジョン・ホプキンス 音楽監修/アビ・リーランド
出演/シアーシャ・ローナン、トム・ホランド、ジョージ・マッケイ、ハーリー・バード、ダニー・マケボイ、アンナ・チャンセラー、ジョナサン・ラグマン、コーリイ・ジョンソン、ダーレン・モーフィット

概要とあらすじ
「つぐない」「ハンナ」のシアーシャ・ローナンと「ラスト・キング・オブ・スコットランド」のケビン・マクドナルド監督がタッグを組んだ青春サバイバルドラマ。メグ・ローゾフの同名ベストセラーを原作に、終末世界で生きる少女の青春を色鮮やかに描いた。出生時に母親を亡くした少女デイジーは、まだ見ぬ3人の従兄弟とひと夏を過ごすため、単身イギリスへと渡る。複雑な家庭環境のせいで反抗的になっていた彼女は、純真な従兄弟たちとの交流のなかで明るさを取りもどしていき、やがて長兄エディと恋に落ちる。ところが、ロンドンで発生した核爆発テロをきっかけに、第3次世界大戦が勃発。戒厳令がしかれるなか、デイジーたちは軍に拘束されて離ればなれになってしまう。エディと再会するために軍の施設を脱出したデイジーは、荒れ果てた世界へと足を踏み出す。(映画.comより



シアーシャ・ローナンのアイドル映画

シアーシャ・ローナンが好きなもんで、
ずっと気になっていたけど後回しにしていた
『わたしは生きていける』をやっと観てみました。

やわらかディストピアの本作は
なにやら世界的にきな臭い状況のようで、
アメリカから親戚のいるイギリスの田舎まで
疎開(?)してきたデイジー(シアーシャ・ローナン)
高慢な態度のデイジーは
極度の潔癖症かなにかのアレルギーかと思いましたが、
おそらく、単に
アメリカでの生活における人間関係や情報の多さに押しつぶされ、
ひいては自己防衛のために
偏屈なかたくなさを身につけてしまった、こじらせ少女です。

従兄弟たちとの生活を始めたデイジーは
あいかわらず心を閉ざしたままでしたが、
鷹匠ライクなエディー(ジョージ・マッケイ)に惹かれるようになり、
ゴスメイクもやめて、
徐々に奔放な田舎暮らしになじんでいくようになるのでした。
デイジーの叔母にあたる存在の活動家が登場しますが、
子供たちの世話をするわけでもなく、
子供をほったらかしにする親の象徴のような存在なので、
前半は基本的に多幸感に満ちた大人不在の世界であり、
子供にとってのユートピアなのです。
エディーは積極的なデイジーとちゃっかりセックスを楽しみます。
こちとら、歯がゆいばかりです。

ところがある日、
ロンドンに核爆弾が落とされ、
第3次世界大戦が勃発。

とはいうものの、かつてのように米ソがやり合うわけでもないし、
どことどこがどうなって、世界大戦へと至ったのかは
よくわかりません。
あらかじめ言ってしまうと、
本作は思春期真っ盛りなデイジーの成長物語であって、
世界戦争という極限の状態は
デイジーが自分と向き合い、大人へと成長するために用意された
張りぼての舞台でしかありません。
ある意味、世界系。
さらにいえば、本作は
シアーシャ・ローナンのアイドル映画なわけで、
まあ、シアーシャ・ローナンが好きな自分としては
それはそれで一向に不満はないけれど、
映画として面白いかと言われれば
そう易々と首を縦に振ることはできないのです。

子供たちのもとに、
どういう立場かよくわからない軍隊が現れ、
離ればなれになるデイジーとエディ。
連行されたデイジーが農作業をさせられるのも
保護されているのか、捕虜として捕まっているのか
よくわかりません。
良心的に考えれば、このような訳のわからなさは
子供からみる大人の理不尽な態度の象徴なのかな?
そうなのかな? どうなのかな?

世話をされていた家から脱走したデイジーは
エディとの約束を守るために
かつて過ごした従兄弟たちの家を目指します。
このとき、まだ幼いパイパー(ハーリー・バード)
連れていることが
デイジーに保護者としての意識を芽生えさせる効果
あるのかもしれません。
ついぞ、目的の家にたどり着いたデイジーは
かつての飼い犬に導かれた森の中で倒れている
ひとりの男性を発見します。
その男性に駆け寄り、顔を確認するデイジー。
その顔は……ボコボコに殴られて腫れ上がっていて、
まったく誰だかわからない
のですが、
やっぱりこれが愛の力でしょうか、
デイジーにはそれがエディだと一発でわかるのです。
それでも、こっちはちっとも誰だかわからないので、
え? ほんとにこいつ、エディなの? と
心配になるばかりです。

エディは心身共にぼろぼろで
デイジーのことを憶えているかどうか怪しい具合ですが、
とにかく、世界規模のイニシエーションをクリアしたデイジーは
自覚ある大人の女性に成長したのだから、
これ以上、なにも言いますまい。





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ