レジェンド 狂気の美学

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(原題:Legend 2015年/イギリス・フランス合作 131分)
監督・脚本/ブライアン・ヘルゲランド 製作ティム・ビーバン、エリック・フェルナー、クリス・クラーク、クエンティン・カーティス、ブライアン・オリバー 原作ジョン・ピアソン 撮影/ディック・ポープ 美/術トム・コンロイ 衣装/キャロライン・ハリス 編集/ピーター・マクナルティ 音楽/カーター・バーウェル
出演/トム・ハーディ、エミリー・ブラウニング、デビッド・シューリス、クリストファー・エクルストン、タロン・エガートン、ポール・ベタニー

概要とあらすじ
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のトム・ハーディが1人2役で双子のギャングを演じたクライムサスペンス。「ザ・クレイズ 冷血の絆」(1991)などでもその人生が映画化されてきた、実在の双子のギャング、クレイ兄弟の栄光と破滅を描いた。1960年代初頭のロンドン。貧しい家庭で生まれ育ったレジーとロニーのクレイ兄弟は、手段を選ばないやり方で裏社会をのしあがり、アメリカのマフィアとの結託や有力者たちとの交流を深めることでイギリス社会に絶大な影響力を及ぼしていく。そんな中、部下の妹フランシスと結婚したレジーは彼女のために足を洗うことを決意し、ナイトクラブの経営に力を注ぐようになるが……。レジーの妻フランシス役を「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」のエミリー・ブラウニング、ゲイであるロニーの恋人役を「キングスマン」のタロン・エガートンがそれぞれ演じた。「L.A.コンフィデンシャル」「ミスティック・リバー」などの名脚本家ブライアン・ヘルゲランドが監督・脚本を手がけた。(映画.comより



実録! オルターエゴ!

実録ものには違いない
『レジェンド 狂気の美学』ですが、
本当にこんな人たちがいて、
こんなことがあったんだという驚きは思いの外少なく、
どこかファンタジックな印象の方が強いのは
トム・ハーディが1人2役で演じている双子のクレイ兄弟
もともとオルターエゴの虚構性を
備えているからでしょうか。

言わずもがな、本作は
レジー・クレイとロン・クレイをともに演じる
トム・ハーディ祭です。
近年すさまじい活躍を見せるトム・ハーディは、
絶世の美男子というわけではなく、
むしろシャープさに欠けるぷっくりした口周りが
なんとも言えない愛嬌を感じさせます。
本作では、知的で商才のあるレジー
暴力的なサイコパスのロンを見事に演じ分けています。
ふたりが同時に映るシーンは当然合成なのですが、
わかりきった映像のトリックがもたらす違和感を感じることが
むしろ楽しくなるのですから、不思議なものです。

ブライアン・ヘルゲランド監督
による演出は楽しく、
冒頭シーンの街並みが妙にカラフルで多幸感に溢れています。
レジーがフランシス(エミリー・ブラウニング)
初めてデートに誘ったシーンでは、
二人がクラブに入って席に着き、
別の席に移動して、金をくすねたチンピラをレジーがボコリ、
再びフランシスのもとに戻ってくるまでを
ワンカットでみせてくれます。

裏でごそごそ悪さをしているとはいえ、
レジーの振る舞いは有能なビジネスマン。
街の住人からも慕われる人心掌握術の持ち主でもあります。
また、メディア戦略ともいうべき、
新聞報道を利用して圧力をかける狡猾さが印象的です。
そうして商売が順調になり始めると、
暴力サイコのロニーが台無しにするという繰り返し。

それでも「羊水を分け合った」ふたりの絆は分かちがたく、
レジーにとって厄介者でしかないロンを排除することは
ほぼほぼ自殺を意味するのでしょう。
楽しいのは、巧みなカット割りでみせる
レジーとロンの格闘シーン。

どうしてもカタギになれないレジーに
愛想を尽かして逃げ出したフランシスを
未練がましく言い寄るレジーが
「旅行に行こう。どこがいい?」と詰め寄ると
フランシスは「イビサ島」と答えます。
それを聞いたレジーの反応を見たあと、
フランシスは服毒自殺してしまうので、
「イビサ島」は実在せず、
フランシスがレジーの愛情を確かめるために
カマをかけたのかと思いましたが、
どうやらそうでもないようなので、
彼女がついぞ自殺に踏み切ったきっかけは
よくわかりませんでした。

まあとにかく、面白い作品なのは間違いないので
トムハのぷっくり唇を堪能しましょう。





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2017.02.08 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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