ひつじ村の兄弟

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(原題:Hrutar 2015年/アイスランド・デンマーク合作 93分)
監督・脚本/グリームル・ハゥコーナルソン 音楽/アトリ・オーバーソン
出演/シグルヅル・シグルヨンソン、テオドル・ユーリウソン

概要とあらすじ
アイスランド辺境のとある村を舞台に、不仲の老兄弟と羊の絆と愛をヒューマニズムとユーモアを交えた独特の切り口で描いた人間ドラマ。新鋭グリームル・ハゥコーナルソン監督の長編2作目で、2015年・第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門でグランプリを受賞した。アイスランドの人里離れた村で、隣同士に住む老兄弟グミーとキディーは、先祖代々から受け継がれてきた羊の世話に人生をかけてきた。その一方で兄弟は、この40年もの間、全く口をきかないほどの不仲が続いていた。そんなある日、キディーの羊が疫病に侵され、保健所から殺処分を命じられるが、絶滅の危機にさらされた優良な羊を守るため、兄弟は40年ぶりに力を合わせることになる。(映画.comより



つまんない意地張らないで仲良くしとけ

何を隠そう、アタクシ、一人っ子なもので
兄弟愛ってやつがさっぱり理解できず、
想像してみるほかないのですが、
もしも兄弟がいたら、
(できれば超可愛い妹とかがいたら)
楽しそうだな〜なにかとラクそうだな〜と思う反面、
面倒くさそうだなとも思うのです。

アイスランドで牧羊を営む、
グミー(シグルヅル・シグルヨンソン)
キディー(テオドル・ユーリウソン)の兄弟は
どういうわけか不仲で、
隣同士で有りながら40年以上まともに口をきいていない
険悪な関係なのでした。
アイスランドといえば、
『馬馬と人間たち』という傑作がありましたが、
この作品に出演していたシャーロッテ・ボーヴィング
本作にも検査官役で出演しています。

ところが、羊の品評会で優勝したギティーの羊が
スクレイピーという伝染病にかかっていることが判明。
ほとんどの住人たちが牧羊を営む村で
すべての羊を殺処分しなければならない事態になるのでした。
彼らにとって牧羊は、唯一の生活の糧であるばかりか、
人生と密着した生きがいでもあるので、
全てを奪われたような気分になるのはもっともです。
補助金は出るし、2年の辛抱だといわれても、
自分たちが培ってきた羊の血統が途切れてしまうことの失望は
ぬぐいきれません。

兄弟の両親が所有する土地を相続させるときに
ギティーには譲りたくないといっていたように
どうやら、兄貴のギティーのほうが
かなりの分からず屋のようですね。
とはいえ、ふたりは羊に対する愛情は同じ。
なし崩し的に協力せざるを得なくなった兄弟は
和解への逃避行を敢行するのでした。

グミーとギティーの兄弟が
なぜこれほどまでに不仲になったのか、
はっきりとした理由は描かれていません。
きっかけとなるような事件があったわけではなく、
ソリが合わない小さな事柄の積み重ねが
兄弟を疎遠にさせたのでしょう。
そしてお互い引くに引けなくなって……
まあ、兄弟げんかというやつは
概ねこんな感じなのかも知れません。
あえて、深読みすれば
一匹の羊から発見された伝染病のために
すべての羊を殺処分しなければならなくなる
という設定は
この兄弟の不仲を象徴しているのかも知れません。

もっと、ほっこりした老人映画だとおもっていましたが、
全編にわたってじんわり重苦しい作品でした。
もし兄弟がいるなら、
つまんない意地張らないで仲良くしとけ。





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2017.01.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

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