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孤高の遠吠

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(2015年/日本 126分)
監督・脚本・編集/小林勇貴 美術/笠井渉、佐野和哉、小林直美 整音/河南逵 音楽/小林優太、長蔦寛幸
出演/渡辺優津紀、神尾和希、日比野翔矢、増田亮太、赤池由稀也、小林元樹、梅本佳暉、中西秀斗、牧野慶樹、中込篤、石川ボン

概要とあらすじ
静岡県富士宮市で実際に起きた事件の数々をもとに映画化した青春バイオレンス。キャストには富士宮の本物の不良たちを起用し、超暴力主義の不良の世界に足を踏み入れた青年たちの逃げ場のない青春をリアルに描き出す。ユヅキ、カミオ、リョータ、ショーヤの4人は、ナカニシ先輩とマキヨシ先輩から原付バイクを買ったことをきっかけに、不良の世界にどっぷりはまり込んでいく。拉致やリンチ、監禁、拷問が横行する言葉の通じない世界で、それぞれ生き残りを賭けて戦う彼らだったが……。監督・脚本は「Super Tandem」「NIGHT SAFARI」の小林勇貴。(映画.comより



熱意と行動力にはアッパレ。

「映画秘宝」とか、ライムスター宇多丸氏が絶賛していた
『孤高の遠吠』
映画館での鑑賞は叶わず、遅まきながらDVDで……となったわけですが、
僕には多くの方々の激オシ&絶賛の真意がよくわかりませんでした。

確かに、撮影当時24歳という若さの小林勇貴監督が放つ
表現への欲求や反骨精神からあふれ出る
エネルギーは感じました。
知識や経験が足りなくてもすぐに映画を撮ってしまう
その熱意と行動力は尊敬に値します。

でも、だからといって、
こちとらイチ観客ですから
自主製作だから、低予算だから、心意気を感じるからと
制作におけるもろもろの齟齬を
大目に見なければいけない筋合いもありません。
低予算の自主製作だろうが、ウン百億かけた超大作だろうが、
面白いものが面白くて、
つまらないものがつまらないだけです。

で、僕にはこの作品を楽しむためのバイアスとなるものがあります。
まずひとつは、不良と呼ばれる人達(ヤンキーでもなんでもいい)が
心の底から大嫌い
だということ。
このような人達が彼らのルールの中でどうなろうが
まったく興味を持てないのです。

もうひとつは、バイク。
僕にとってバイクはただうるさいだけの無用の長物で、
他人の夜の静寂を台無しにすることに恍惚としているやつは
出来るだけ速やかに事故って死ねばいいのにと心から思います。

というわけで、本作の登場人物というか
そもそも世界観に感情移入できないのですが
本物の地元の「不良」である演者たち
カメラを向けられて演技することに照れているのかつねに半笑いで、
文化祭レベルの映画ごっこにしかみえません。
なんだか大仰で安っぽい劇判音楽は、
センスのかけらもなく、まったく適切だとは思えず、
むしろ音楽が鳴るたびにわくわく感を削がれてしまいました。

物語は、
ゲンチャリを買ったふたりが楽しく(違法に)乗り回していると、
どういうわけかしらないけれど、
あいつら、なにやってんだということになり、
そのふたりはあるグループから責められるようになります。
このあたりの経緯がまったく理解できないのですが、
どうやら「調子に乗っている」からのようです。
なんなんでしょう、「調子にのる」って。

その後も、殺すだの殺さないだのの話になりますが、
たかがゲンチャリを乗り回して「調子にのった」ことが
なぜに彼らを憤らせるのか、さっぱりわかりません。
なんだか、彼らの中には
まったく理解不能な主従関係が働いているようです。

小林勇貴監督のインタビューなどを読んでみると
そもそも監督もヤンキーたちが嫌いだったそうですが
自身が抱く社会に対する不満や理不尽な抑圧に対する憤りを
彼らの中に見いだしたようです。
繰り返しになりますが、
監督の熱意と行動力や
不良たちのリアルな生態を描こうとする試みには
評価に値すると思うものの、
映画の粗のほうが気になってしまいました。





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