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木屋町DARUMA

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(2014年/日本 116分)
監督/榊英雄 プロデューサー/榊英雄、丸野裕行 原作・脚本/丸野裕行 撮影/今井裕二 美術/井上心平 照/明鹿野克巳 録音/山口満大 編集/清野英樹 音楽/榊いずみ
出演/遠藤憲一、三浦誠己、武田梨奈、木下ほう、尾高杏奈、趙民和、烏丸せつこ、寺島進、木村祐一、宇野祥平、石橋保、梶原雄太

概要とあらすじ
過激すぎる内容で物議をかもした丸野裕行の同名小説を、「捨てがたき人々」など監督としても活躍する俳優・榊英雄のメガホンで映画化。京都の歓楽街・木屋町の裏社会を舞台に、四肢を失った裏稼業の男がたどる運命を描きだす。かつて木屋町の闇組織を束ねていた勝浦茂雄は、5年前の事件で手足を失い、現在は弟分の古澤から世話役を命じられた坂本の助けを借りながら、借金の取り立て屋として暮らしていた。そんな勝浦のもとに、とある家族への取り立ての仕事が舞い込む。その家族は、勝浦が障害を負う原因を作った元部下サトシの身内だった。主演はベテラン俳優の遠藤憲一。共演に寺島進、「冷たい熱帯魚」の三浦誠己、「ハイキック・ガール!」の武田梨奈。(映画.comより



あくまで軽薄な露悪趣味

「裏社会ライター」こと丸野裕行氏の原作小説が
その過激さから書籍化できずにいたところ、
榊英雄監督がそれならいっそ映画化しましょうと名乗りを上げて
完成したという『木屋町DARUMA』

本作が過激な問題作といわれる所以は
おそらく、遠藤憲一が演じる主人公のやくざが
四肢のない「ダルマ」というところにあるでしょう。
「ダルマ映画」といえば、
若松孝二監督『キャタピラー(2010)』
「障害者映画」なら
柴田剛監督『おそいひと(2004)』などの
強烈な作品がありますが、
あらゆる面から言って
本作が上記の2作に及ぶとは思えませんでした。
遠藤憲一のファンは多いけれど、
どうも個人的には遠藤憲一にある種の軽さを感じてしまうのも
いまひとつ映画に乗り切れなかった要因かもしれません。

借金を抱える新井(寺島進)のもとへ現れた
ヤクザの坂本(三浦誠己)が「おみやげ」と称して
置き去りにしていくのがダルマの勝浦(遠藤憲一)
「金返すまで面倒見てもらうからなぁ!」という
嫌がらせなのですが……
小便・大便を漏らす勝浦に娘友里(武田梨奈)を差し出し、
ひたすら嫌がらせに耐える新井をみていると
なぜ警察を呼ばないのか不思議で仕方がありません。
借金があったとしても、恐怖に怯えていたとしても、
新井があまりにもヤクザのいいなりになっているのが
どうにも引っかかってしまいました。
まあ、『闇金ウシジマくん』とかもあるし、
「裏社会ライター」と名乗る原作者が書いているんだから、
僕が知らないだけで、
こういうことはあるんでしょう……かねぇ。

その後の「恐縮屋」とか、
聾唖者を使ったマルチ商法詐欺とか、
風俗に売り飛ばされる娘とかは実在するんだろうし、
これらは一応、表面上は合法であることを装っているので
あってもおかしくない話だと思えるのですが、
冒頭のシーンはただの家宅侵入だし、恐喝だし、
こんなに雑で荒っぽい取り立てをしてたら
警察を呼ばれておしまいだと思うんじゃが……と。
あと、ダルマの勝浦。
嫌がらせに行くときはともかく
普段の生活をするときには義手や義足を使ったらどうかね。

その後、物語はヤクザどうしの内輪もめ。
勝浦がダルマになる羽目になった真相などが中心となりますが、
木村祐一の薄っぺらい存在感によって興ざめ。
最後まで、冒頭のシーンで感じた違和感をぬぐいさることは
できませんでした。

事実を基にした『凶悪(2013)』とかもあるなかで
ダルマを過激なヤバいものとして扱う本作は
「裏社会」の実態に鋭く切り込んだ問題作というよりも
あくまで軽薄な露悪趣味という印象だけが残りました。





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