" />

処刑島 みな殺しの女たち

shokeijima.jpg



(原題:BLACK ROCK 2012年/アメリカ 83分)
監督/ケイティ・アセルトン
出演/ケイティ・アセルトン、レイク・ベル、ケイト・ボスワース、ウィル・ブーヴィエ、ジェイ・ポールソン、アンスレム・リチャードソン

概要とあらすじ
幼馴染みの女3人が再会し、昔を懐かしみ無人島でキャンプをすることに。ところがそこには先客が…。友情を確かめ合うはずの週末が一転、悪夢が始まる。(NETFLIXより



「女性監督ならでは」の新鮮なニュアンス

なんか面白いのはないかいなと
NETFLIXのリストを物色していて、
このあらすじ、どっかで聞いた覚えがあるなと思ったら
ライムスター宇多丸『ウイークエンド・シャッフル』の
「これ、なんで劇場公開しなかったんですか?」というコーナーで
スクリプト・ドクターの三宅隆太氏が紹介されていた
『処刑島 みな殺しの女たち』でした。
監督は脚本と主演も兼ねるケイティ・アセルトン

仲良し女子3人組がキャンプを楽しみに無人島へやってくると
元軍人の男3人が現れ、命を狙われる……
という、とてもオーソドックスなマンハントもの。
想像しているとおりの展開になります。
それでも本作独特の設定が新鮮なニュアンスを加えています。

このテの映画でマンハントのターゲットになる連中というのは
だいたいきゃっきゃ浮かれたバカガキか
ちゃらいセクシーギャルと相場が決まっていますが
(あまり乗り気じゃない優等生が混じってたりとか)
本作のサラ(ケイト・ボスワース)
ルー(レイク・ベル)
アビー(ケイティ・アセルトン)の3人は
30歳という年齢、
しかもルーとアビーは犬猿の仲。
かつてルーはアビーの彼氏を寝取ってしまい、
アビーはいまでもそのことを根に持っているのですが、
サラはふたりを仲直りさせようと
なかば強引に3人での無人島キャンプに誘ったのでした。
さらにはその無人島は小学生の3人がタイムカプセルを埋めた場所。
文字通り、かつての仲良し3人組を掘り起こそうというわけです。

そこに現れたのが、鹿狩りをしていたという元軍人
ヘンリー(ウィル・ブーヴィエ)
デレク(ジェイ・ポールソン)
アレックス(アンスレム・リチャードソン)の3人。
な〜んかニヤニヤしてるから、
よからぬことを企んでるんだろうと思わせますが、
この男たちにとくに悪意はなく、
アビーの食事の誘いに応じただけ。
むしろ、酔っ払ったアビーがヘンリーを誘惑したにもかかわらず、
その気になったヘンリーをおあずけ状態にしたため、
辛抱たまらんヘンリーがアビーを押し倒したところ、
アビーがヘンリーを石で撲殺してしまうのです。

ヘンリーを「命の恩人」「英雄」だと慕っていた
デレクとアレックスは激昂。
コノクソ女ども! 殺してやる! となるので、
男側からみたリベンジとも言えます。
結果的に被害者といえる女性のほうが
事態の原因をつくっているのも面白く、
誘惑する→誘惑されたからその気になる
→襲われたから石で殴る→仲間を殺されたから仕返しする
→殺されたくないから反撃する……と、
もともと誰も悪意がなかったのに
どんどん取り返しがつかなくなっていく
さまは
勧善懲悪のジャンル映画とは別の趣があります。
また、悪意がなかったのに
どんどん取り返しがつかなくなっていたのは
アビーとルーの関係そのもので、
後半はこのふたりがサバイバルを通じて
深いわだかまりを解いていく
ようすが
物語の中心になります。
序盤でちらっと出てきたレズ話が
アビーとルーが寒さをしのぐために全裸で抱き合うシーンの
ちょっとした伏線になっているのも
気が利いています。

ま、女たちを狩る男2人(とくにデレク)がマヌケすぎないか?
とは思うものの、
グループの中心と思われたサラが
真っ先に殺されたのには素直に驚きました。
サラが殺されたことに対するふたりの動揺が
少なすぎないかとも思ったけど。
アビーとルーは、どちらかがテンパるとどちらかが叱咤するという
まあ、いいコンビなのでした。

「女性監督らしい」なんて言い方をすること自体が
女性蔑視だと言われるかもしれませんが、
アビーとルーがふたりがかりでデレクをボコるクライマックスや
結婚生活に対する失望がちらっと描かれるあたり、
「女性監督ならでは」の視点を感じました。







にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ