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ジェイソン・ボーン

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(原題:Jason Bourne 2016年/アメリカ 123分)
監督/ポール・グリーングラス 製作/フランク・マーシャル、ジェフリー・M・ワイナー、ベン・スミス、マット・デイモン、ポール・グリーングラス、グレゴリー・グッドマン 脚本/ポール・グリーングラス、クリストファー・ラウズ 撮影/バリー・アクロイド 美術/ポール・カービイ 衣装/マーク・ブリッジス 編集/クリストファー・ラウズ 音楽/ジョン・パウエル、デビッド・バックリー
出演/マット・デイモン、トミー・リー・ジョーンズ、アリシア・ビカンダー、バンサン・カッセル、ジュリア・スタイルズ、リズ・アーメッド、アトー・エッサンドー、スコット・シェパード、ビル・キャンプ、ビツェンツ・キーファー、スティーブン・クンケン

概要とあらすじ
マット・デイモンが、記憶を失った最強の暗殺者ジェイソン・ボーンに扮する人気アクションサスペンスのシリーズ第5作。「ボーン・アイデンティティー」「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」の3部作を手がけたポール・グリーングラス監督とデイモンが、9年ぶりにシリーズ復帰を果たし、ジェイソン・ボーンの新たな戦いを描いた。世間から姿を消して静かに生活していたジェイソン・ボーンのもとに、CIAの元同僚のニッキーが現れる。ニッキーは、CIAが世界を監視・操作するために極秘プログラムを始動させたこと、そしてボーンにまつわる、ある驚きの真実を告げる。これをきっかけにボーンは再び動き始めることとなり、追跡を任されたCIAエージェントのリーは、ボーンを組織に取り込むことを画策するが……。ボーンの追跡を指揮するCIA長官デューイ役で名優トミー・リー・ジョーンズ、その部下となるリー役で「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダーがシリーズ初参加。(映画.comより



続編を作ろうと思えば作れる。

『ボーン・レガシー(2012)』というスピンオフを挟んで、
9年ぶりのボーン・シリーズの続編、
『ジェイソン・ボーン』
ポール・グリーングラス監督とマット・デイモン
相思相愛ぶりが再び実を結んだわけです。
本シリーズがアクション映画に革命をもたらしたとされるのは、
現実に即したリアルな格闘シーンなどの演出もさることながら、
やはりマット・デイモンの
どことなく頼りなさげな雰囲気が魅力なので、
007シリーズと違い、なかなか替えが効かないように思われます。

『ボーン・アルティメイタム』からの9年間で
さすがにマット・デイモンも年を取ったのですが、
現実世界の変化も大きく、
SNSの普及とスノーデン事件が本作に大きな影響を与えています。

『ボーン・アルティメイタム』のあと、
姿をくらましたボーン(マット・デイモン)
地下格闘場で日銭を稼ぐ日々でしたが
ある日、あのニッキー(ジュリア・スタイルズ)から連絡が。
あいかわらずCIAの陰謀を暴くべく、
ハッカーとして活動していたニッキー。
決して美人とはいえないけれど、
僕はこれまでのシリーズのニッキーが好きでして。
不機嫌そうな顔をしているのに
ニット帽やコートの着こなしが可愛かったのです。
……。

ま、とにかく。
アテネで待ち合わせしたボーンとニッキー。
デモ隊と警官隊との激しい攻防が繰り広げられるなかを
ボーンとニッキーがかいくぐって逃走するシーン

モブの量や殺気だった雰囲気ともどもすさまじい迫力です。
手持ちカメラと小刻みな編集に加え、
地面すれすれの主観映像や真俯瞰の映像も交えつつ、
猛スピードで駆けるバイクを追うシーンは
いきなりクライマックスかよと思うほど濃密です。
それを指令本部から見つめるリー(アリシア・ビカンダー)
横顔がなんとも美しいのは置いておいて、
PCのモニタに映るインターフェースのデザインも秀逸です。

死んだニッキーから授かったUSBメモリを手に、
ベルリンのハッカーのもとへ向かったボーンでしたが、
CIAがそれも完全に把握しているのは
ファンタジーかもしれないけど、ぞっとします。
ていうか、ニッキーがハッキングしたCIAの機密文書に
アクセスしたことでボーンの居場所が判明するのですが、
なんで、オフラインで文書を見ないんだろう、と思うのは
僕だけでしょうか……。

「BOSS」ことトミー・リー・ジョーンズが象徴する
CIAの悪しき慣習を打破しつつ、
自らのキャリアアップをもくろむリーの手助けもあり、
ボーンは単身ラスベガスへ乗り込みます。
直接対決するのは、
ボーンとの因縁浅からぬ殺し屋バンサン・カッセル

そして、お決まりのカーチェイスとなるわけですが、
これまた見応え十分。
バンサン・カッセルが運転するSWATのジープ(?)の
強靱さたるや。
激しいカメラワークと細かい編集で緊迫感をあおり、
それでいて何が起きているかちゃんとわかる
のは
見事としかいいようがありません。

てなぐあいに、十二分に楽しめる
アクション・エンターテイメントとして仕上がっているのですが
これまでのシリーズと比べると
やはり物語の求心力が弱いと言わざるを得ません。
これまでのシリーズでは、
記憶喪失の殺人エキスパートであるボーンが
戸惑いながらも生き延びる姿と観客が感じる臨場感が
一体になっているのが魅力でしたが、
ほぼほぼ自身の謎を解明してしまったボーンには
ミステリー感はほとんどなく

父の死因と自らが「トレッドストーン計画」に志願した理由を根拠として
CIAを相手に暴れまくるというのは
ボーンの行動となる理由をほじくり出したな〜という感は
否めません。

面白くないかと言えばそんなことないし、
続編を作ろうと思えば作れるんでしょうけど、
前三部作のような魅力を取り戻すとしたら
ボーンに感情移入した観客が身につまされるような
まったく新しい展開が必要になってくるのではないでしょうか。





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