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36 PASOS

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(原題:36 PASOS 2006年/アルゼンチン/メキシコ 99分)
監督/アドリアン・ガルシア・ボグリアーノ 脚本/ラミロ・ガルシア・ボグリアーノ、アドリアン・ガルシア・ボグリアーノ 撮影/セルヒオ・フライシャー 音楽/ロドリゴ・フランコ
出演/ノエリア・バルボ、イネス・スバラ、アリアナ・マルチオーニ、メリーサ・フェルナンデス、プリシラ・ラウト、アンドレア・ドゥアルテ

概要とあらすじ
WHDジャパン&フォワードが贈るスパニッシュ・ホラー傑作集第一弾!アルゼンチンの天才ホラー監督アドリアン・ガルシア・ボグリアーノの戦慄のホラー最高傑作!!第5回ブエノスアイレス・ローホサンジェ・インターナショナル映画祭・最優秀撮影賞・最優秀SFX賞受賞作。「SAW」等を彷彿させるソリッド・シュチュエーション・ホラーの傑作!アルゼンチンのグラマー美女が次々、拷問、惨殺されるシーンがあまりにも衝撃的。(Amazonより抜粋



とにかく前半は我慢だ!

もろもろよくわからないままレンタルした
『36 PASOS(パスオーエスと読むらしい)』
たぶんどっかで予告編を見て
宅配レンタルのリストに入れてたんでしょうな。
どんな予告編だったかもまったく覚えてないけれど。
タイトルの意味は「36歩」
でも、タイトルにするほど重要なキーワードではありません。

とにかく、2006年の作品とは思えないほど画質が悪く、
ホームビデオみたいです。
見終わった今では、もしかしたら意図的なのかなーと
思わないではありませんが、気のせいのような気もします。

ビッグバンみたいな宇宙のCGに
「この世にはルールがある」みたいなナレーションがかぶって
かなり大風呂敷を広げて始まりますが
ただのハッタリです。
アドリアン・ガルシア・ボグリアーノ監督のことはよく知りませんが
どうも売春宿を探しているらしい二人の若い男たちが
車を飛ばしながら無駄話をしているのをみると
初期タランティーノあたりが好きなのかな?
(と思ってちょっと調べたら、『ABC・オブ・デス』に参加してた。
 Bの雪男のやつです)
で、突然車道に飛び出してきた女性をひき逃げします。

シーンは変わって、
ビキニ姿でキャッキャとはしゃぐ5人の女性たち。
このコたちがみなそれぞれにスタイルが良くて、
とくにお尻がプリップリ♡ 最高なのです。
同じく全編ビキニの『スプリング・ブレイカーズ』と比べると
雲泥の差の美人揃いです。

じつは小学校時代の同級生の彼女たちは
プール付でテニスコートもある家で
タマラという同級生の25歳の誕生日パーティー
準備をしているのですが
楽しそうにしているかと思えば、口げんかしてみたり、
微妙な違和感を漂わせています。

かと思えば、MV的な5人揃ってのダンスシーンが。
超ノリノリで超楽しそうに踊ってます。
そのうち、一人の女の子ビオレッタ(アンドレア・ドゥアルテ)
もうこんなことやってられないわ! とぶち切れ。
すると、突然登場したニット帽の男に
ハンマーで撲殺されます。
こいつ、結構怖い。

じつは、拉致監禁されている彼女たちは
「沈黙」「服従」「幸福」という3つのルールを命じられていて
楽しめと言われれば、楽しまなければならないのです。
ビオレッタはそのルールを破ったから殺されたわけですが、
彼女の死体を片付けるほかのメンバーたちの落ち着きぶりたるや。
そりゃないだろう。

それぞれのメンバーが拉致されるまでを回想するのですが、
長〜い時間をかけて逆回しをしたりと、
凝った演出をやってやろうという意気込みは感じられるものの、
とくに一貫性はありません。
ていうか、物語的には
拉致される前よりも小学校時代を描いたほうが適切だと思うの。
バイオレンスを優先させたということか。

もっとも不可解なのは、
この家からひとり脱走した女の子のエピソード。
たぶん、冒頭でひき逃げされたコだと思うんですが、
その後どうなったかわからないというその子のエピソードを
ほかのメンバーと同じように
拉致される前から始めるのはどういうことか。

どうも大学生らしいその子は、教授らしき男に
論文のダメ出しをくらったあとの帰り道、
突然しゃがんだかと思うと、地面の土を頬張ります。
なにそれ?? なんなの??
その直後、白昼堂々レイプされそうになったところに
ニット帽が現れて拉致されるのです。
なに、このくだり。

まあ、女の子たちがみんなセクシーで可愛いから
大目に見るけれど、
こりゃダメだなと退屈し始めていると、
これがなんと、中盤から面白くなるではあーりませんか。

ついにゲストが到着かと思ったら、
現れたのは遅れてきたルシア(イネス・スバラ)というコ。
彼女もまた小学校の同級生なのですが
みんなルシアのことを覚えていないようす。
拉致された彼女たちと違って
パーティーの新聞広告を見てきたというルシアは
この家のルールを知らないのです。

ルシアが登場してから
どうやらメッセンジャーらしき少女から
次々と指令が出されるようになり、
ビキニ娘たちは互いに腹の探り合いをしながら
なんとか自分は生き残ろうと争い始め
て、
俄然面白くなります。
アニメパートになったり、画面が点滅するイメージシーンがあったり、
あいかわらず余計な演出もありますが、
手紙に書かれた指令に従って仲間を陥れたり、
ピストル、弾丸、チェーンソー、チェーンソーのチェーンと
それだけでは役に立たないような武器の渡し方
なかなかに楽しめます。
パンツいっちょのおっさんがふらっと現れて、
何もしないで戻っていくのもナイス。

かわいそうなのはルシアがルールを破ると
罰を受けるエミリア(アリアナ・マルチオーニ)というコ。
小指を切り落とされるわ、頭皮を引きちぎられるわ、
焼きごてで唇を焼かれてくっつけられるわ。
そんな苦労の甲斐あってか、
ふさがった口でフーフー言いながら、
血だらけのビキニ姿でチェーンソーを振り回すエミリア
とても魅力的なチェーンソー・クイーンです。

そして、生き残ったのは
ピラー(ノエリア・バルボ)とルシアの二人になったところで、
じつはルシアこそがパーティーの主役タマラだったと判明。
小学校時代、友だちができなかったことを逆恨みしたタマラは
家族ぐるみで復讐を計画したのでした。
ま、ちょっと動機が薄いような気がするが。

ラストシーンの誕生日パーティーのシーンは
もろに『悪魔のいけにえ』
椅子に縛り付けたピラーが絶叫する中、
楽しそうにハッピーバースデーを歌う家族。
ルシア=タマラがケーキのろうそくの火を吹き消したところで
ジ・エンド。
これでスパッと終わればいいものを
余計なことやりそうだなーと思っていたら案の定、
エンドクレジットのあと、とあるオフィスに届けられる招待状。
男の子がいないのが残念ねなんて言ってたのを
回収したつもりかもしれませんが、完全に蛇足。
どうもこの監督、キレのなさが目立ちます。

ビキニ娘を楽しむイメージビデオだと自分を言い聞かせて
前半を我慢することができたら
思わぬ楽しさにたどり着けるかもよ。





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