" />

フリア よみがえり少女

furiayomogaeri.jpg



(原題:Dictado 2012年/スペイン 96分)
監督・脚本/アントニオ・チャバリアス 製作/アントニオ・チャバリアス、パンチョ・カサール 原作/セルジ・ベルベル
出演/ファン・ディエゴ・ボト、バルバラ・レニー、マヒカ・ペレス、マーク・ロドリゲス、アガタ・ロカ、ノラ・ナバス

概要とあらすじ
2012年・第62回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品されたスパニッシュホラー。小学校教師のダニエルは、謎の言葉を残して自殺した親友マリオの娘フリアを預かることに。まだあどけなくかわいらしいフリアだったが、なぜか彼女は、ダニエルが心の奥底に封印していた子ども時代の忌まわしい事件を知っていると言う。マリオの自殺の真相やフリアに隠された秘密が次第に明らかになり、ダニエルは正気を失っていく。監督は、ベルリン映画祭金熊賞受賞作「悲しみのミルク」のプロデューサーも務めたアントニオ・チャバリアス。(映画.comより



なんとも、モヤっと

ネタバレネタバレとうるさいのは嫌いなんですけど
さすがにこの副題はどうかと思う
『フリア よみがえり少女』
まあ、意図的なミスリードになっているといえば
そうかもしれませんが。

小学校教師のダニエル(ファン・ディエゴ・ボト)
同僚のラウラ(バルバラ・レニー=『マジカル・ガール』
結構なことにラブラブですが、
どうやら不妊に悩んでいるようす。
ある日、ダニエルの幼なじみマリオ(マーク・ロドリゲス)が現れ、
ダニエルに自分の娘と会ってほしいと言いだします。
唐突な申し出に、ダニエルはマリオを無下に追い返しましたが、
その晩、マリオは自殺してしまいます。
なんと、娘と一緒に浸かっているバスタブの中で手首を切って!
娘のトラウマはよ!

マリオの死を知ったダニエル夫妻、とくにラウラは積極的に
マリオの娘フリア(マヒカ・ペレス)
一時的にでも引き取ることにするのでした。
なんせマヒカ・ペレスちゃん、かわいいしね♡

かつて、ダニエルの父親は、
マリオとその妹クララを連れた母親と再婚することになり、
一時的に兄弟のように暮らしていたのですが、
墓地に遊びに行ったある日のこと、
クララを墓穴に入らせて意地悪していると土が崩れ、
クララは生き埋めになって死んでしまったのです。
罪の重さを恐れて事実を黙っていたダニエルとマリオを
「この怪物!」と激しく罵る母親。
……という、幼少期の苦い過去があるダニエルのもとに現れたフリアは
ダニエルに対して「あなたを知っているわ」
意味深なことを言うのでした。

とまあ、副題通りに
フリアはクララの生まれ変わり、
もしくはフリアにクララが憑依しているかのような
オカルト的な展開を匂わせます。
ダニエルが、どうもこの子はクララだぞと
忘れてしまいたい過去の思い出を掘り起こされて苦しんでいるなか、
ラウラはフリアを溺愛し、
手放したくないと考えるようになるのでした。

子供にかかりっきりになる母親に
父親が嫉妬するってのはあるんでしょうね。
たぶん、そこも本作の描きたいところのひとつではあると思います。
ただ、男目線でいえば、
ラウラの態度を理不尽に感じてしまうのも事実ではないでしょうか。
風呂上がりにフリアの部屋をのぞきに行って幼児性愛を疑われそうになったり、
正直に心の内を打ち明けてもキチガイ扱いされるのでは
ダニエルがあまりにも不憫でなりません。

オカルト的なミスリードののち、
クララの母親=フリアの祖母が登場。
クララの死によって精神的な疾患を負ったクララの母親は
精神病院に面会に来るフリアをクララの生まれ変わりだとし、
フリアにクララに関する情報を植え付けたのでした。
このあたりの予想を裏切る展開は悪くありませんでした。

でも、クライマックスからラストにいたる展開が物足りない。
ていうか、いまいち釈然としないのです。
クララの母親がフリアにクララ情報を教え込んだ動機は
ただ単にクララに対する執着によるものなのかもしれませんが
ダニエルとマリオに対する復讐を計画的に企てていたのかどうか。
フリア=クララを引き取ることになるラウラの夫が
あの「怪物」であるダニエルだということを
彼女はわかったうえで預けようとしているのか。
よくわかりません。

フリアにしても、
クララに関するディティールを教え込まれてはいるものの、
ダニエルを憎むもしくは恐れるほどの
洗脳がなされているとは思えず、

どういうつもりでダニエルに接しているのか曖昧です。

ラウラに関しては、
クララの母親に会ってすべての真相を知ったはずなのに
その後のダニエルに対する態度はあいかわらずで
とにかくフリアを守ろうとするだけだし、
あまりにもダニエルに対する考慮がなさすぎ。

まあ、確かに
幼少期のダニエルが取り返しのつかないことをしたのは事実だけど
そのトラウマに苦しんでいる彼が
そのトラウマを自ら再現するかのように
フリアを生き埋めにしようとする
のも疑問だし、
ダニエルが崖から落ちて死んで、
因果応報だから万々歳というほどそもそも「怪物」ではないわけで、
ラウラがダニエルからフリアを守った的なエンディング
なんとも気持ちが悪いのです。
せめて、ラウラに助け出されたフリアが
最後にしめしめといった表情をみせてくれたりすれば、
やるせないドス黒さにやられたと思うのですが。

なんとも、モヤっとする作品でした。





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ