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ゾンゲリア

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(原題:Dead & Buried 1980年/アメリカ)
監督/ゲイリー・A・シャーマン 脚色/ロナルド・シャセット、ダン・オバノン 原案/ジェフ・ミラー、アレックス・スターン 製作/ロナルド・シャセット、ロバート・フェントレス 撮影/スティーブン・ポスター/音楽/ジョー・レンゼッティ
出演/ジェームズ・ファレンティノ、メロディ・アンダーソン、ジャック・アルバートソン、デニス・レッドフィールド、ナンシー・ロック・ハウザー

概要とあらすじ
テキサスの田舎町で起きた連続殺人事件を発端に、死者たちが蘇り、ゾンビとなって町を襲うという恐怖映画。製作総指揮はリチャード・R・St・ジョーンズ、製作はロナルド・シュセットとロバート・フェントレス、監督はゲーリー・A・シャーマン。ジェフ・ミラーとアレックス・スターンの原案を基にロナルド・シュセットとダン・オバノンが脚色。テキサス州の南側、メキシコ湾に面した小さな村ボッターズ・ブラフ。秋のある日、1人のカメラマンが海辺で風景を撮影している時、突然美しい女が現われ、彼を挑発した。男がシャッターを切ろうとした瞬間、彼は何者かに襲われ、ガンリンをかけられ焼かれてしまう……。(映画.comより抜粋



同調圧力と排外主義がもたらす恐怖

『サンゲリア』なんて映画があるもんだから
非常に紛らわしいタイトルの『ゾンゲリア』
たしかにゾンビは登場するけれど、
『サンゲリア』とは作品のテイストがまったく違います。
ゾンビの恐怖を描くのいうよりは、
なんというか、ゾンビありきの作品です。
個人的には、ダン・オノバンの脚本に注目。

メランコリックかつセンチメンタルな音楽が流れるなか、
浜辺で撮影するカメラマン。
すると突然、美女が現れて逆ナン開始。
カメラマンがいいねいいねなんつってシャッターを切るうちに
美女はおっぱいをポロンと出し、「ここでする?」と。
まあ、そう言われたら断れないよね。
てことでカメラマンが鼻の下を伸ばした途端、
わらわらと登場するおっさんたち。
見事な美人局です。
あっという間にボコられてカメラマンは
縛られたうえに火をつけられるのでした。

というわけで、のっけから
犯人グループが街の住人達だということは
わかっているのですが、
シェリフのダン(ジェームズ・ファレンティノ)
懸命に捜査に乗り出すものの、一向に真犯人に近づきません。
最初からキャラ立ちがものすごい、
ジャズ好きの検死官兼葬儀屋のドッブス(ジャック・アルバートソン)
異様な雰囲気を放っていますが、
あまりにもイカれたキャラクターなので
かえって脇役なんだろうと思ってしまいます。

小さな街で次々と起こる連続殺人事件は
部外者(余所者)をターゲットにしているように見えます。
(酔っ払いの船乗りを殺すあたり、さほど徹底していないけれど)
とにかく犠牲者が増え続け、
こちとら犯人の目星がついているのですが
ダンは右往左往するばかり。

で、本作がいわゆるゾンビ映画とひと味違うのは
基本的に全員がゾンビだということ。
ゾンビであることがあたりまえなのです。
孤軍奮闘していたダンも
やがて最愛の妻もすでに死んでいてゾンビ化していたことに
ショックを受けます。
すべてはマッド・サイエンティストのドッブスの仕業なのでした。
ドッブスは損傷した死体の修復に魅せられるうちに
死者を蘇らせることに魅力を感じたようです。
彼曰く「死者は病気にもならないし、死なない」とのこと。
まあね。まあ、そうだけどね。
それは屁理屈だね。

村人ゾンビが殺人を犯すとき、
写真(映像)を撮影していた理由はよくわかりませんが、
とにかく、ダンは自分の妻が
ベッドを共にした男にナイフを突き立てる映像をみて
精神崩壊します。
ところが、もう一度よく見てみると
ベッドで殺された男はダン自身だったのでした。
つまり、ダンもゾンビだったのです。

まあ、それならそれで
バリバリに伏線を敷いてほしいところではありますが、
ゾンビといえども見た目は生身の人間だし、
(それはドッブスの技術によって)
火あぶりとか石で頭をつぶすとかの生々しい殺し方から思うことは、
本作が描く恐怖は、ゾンビの恐ろしさではなく、
同調圧力と排外主義がもたらす恐怖であり、
自分(=ダン)もその集団の
無自覚な一員であったことを突きつけられる
アイデンティティ崩壊の恐怖なのです。

精巧でグロい特殊メイクも見所です。





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