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ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ

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(原題:WYRMWOOD 2014年/オーストラリア 98分)
監督/キア・ローチ=ターナー 製作/トリスタン・ローチ=ターナー 製作総指揮/ジェイミー・ヒルトン 脚本/キア・ローチ=ターナー、トリスタン・ローチ=ターナー 撮影/ティム・ネーグル 美術/トリスタン・ローチ=ターナー 衣装/サム・ヘニングス、ララ・クロス 編集/キア・ローチ=ターナー 音楽/マイケル・ライラ
出演/ジェイ・ギャラガー、ビアンカ・ブラッドリー、レオン・バーチル、キース・アギウス、ルーク・マッケンジー、バーイン・シュワート

概要とあらすじ
ゾンビが蔓延した近未来の世界を舞台に、生き残った人々の壮絶な戦いを描いたオーストラリア製アクションホラー。「マッドマックス」を彷彿させる世界観やスピード感あふれるストーリー展開、これまでのゾンビ映画にはなかった独創的な設定で、世界各地の映画祭で話題を集めた。近未来、突如として謎の流星群が地球に降り注ぎ、人類のほとんどがゾンビと化した。妻子を亡くした整備工バリーは同じような境遇の人々に助けられ、彼らが所有するガレージに避難する。隕石の影響で燃料資源が使えなくなり困り果てていた人々は、やがてゾンビの血液がガソリンの代替になることを発見する。一方、バリーの妹ブルックはマッドサイエンティストに捕らえられ、ゾンビエキスを注入して強化人間をつくる実験の被験者にされてしまう。これが長編デビュー作となるキア&トリスタン・ローチ=ターナー兄弟が手がけた。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2016」上映作品。(映画.comより



きっと、星のせい♡

『ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ』という、
完全にかの映画をこすったプライドも節操もない邦題は
わりと好きです。
だからといって、上の紹介文にある
「『マッドマックス』を彷彿させる世界観や
 スピード感あふれるストーリー展開」など
これっぽっちもありません。

かろうじてスピード感を感じるのは
ガチャガチャした細かい編集と早回しのせいで
かの映画のそれとは根っこから別物です。
ま、オーストラリア映画だということが
かの映画になぞらえる一因ではありましょうが
オーストラリアならではの広大な砂漠が登場することもなく、
つねに樹木に覆われた細い道を車が走っております。

まあ、とにかく。
本作では、飛来した大量の流れ星(隕石?)によって
ゾンビが発生するのです。
原題の『WYRMWOOD』は聖書にある終末論だとか。

まずは、アボリジニのベニー(レオン・バーチル)の友人が
ゾンビ化するエピソードに始まり、
バリー(ジェイ・ギャラガー)の家族のエピソードに。
そうかと思えば、ガレージでゾンビごっこみたいなことをして
遊んでいるブルック(ビアンカ・ブラッドリー)が登場。
ブルックがバリーの妹だということは
だいぶ後になってからわかります。
すると、鎖につながれたブルックの友達が突如ゾンビ化。
一瞬たじろぐブルックでしたが、
素早い身のこなしと高い戦闘能力で反撃……。
突然友達がゾンビ化したことに動揺のかけらも見せません。

かたや、寝ているうちにゾンビが家に侵入していたバリーは
ナタでゾンビの頭部を攻撃して撃退します。
オーストラリアでは、ゾンビは頭部を破壊すれば死ぬということを
九九と一緒に教えているのかもしれません。
もしくは、バリーは
ゾンビをやっつけるのが初めてではないのかもしれません。
それほど自然に、バリーはゾンビに対抗します。
で、奥さんと娘を連れてバリーは車で脱出するのですが、
ここでも最初からガスマスクを装着しています。
なぜ瞬時にゾンビが空気感染するということを悟ったのか
皆目見当がつきませんが、
家族分のガスマスクをあらかじめ用意してあったということは
やっぱり過去にゾンビに襲われた経験があったのかもしれません。
結果的にバリーが取った行動は正しかったのですが、
奥さんと娘には空気感染の危険を
さほど徹底していなかった
ようで、
ガスマスクを外してしまったふたりはゾンビ化。
仕方なく二人を殺したバリーはマスクを外すのですが……
バリーはゾンビ化しません。
あれえ? 空気感染するんじゃなかったの?? と思うのですが
バリーはそのことについて意に介していない様子。

バリーが空気感染しないのは
あとからものすごく強引な根拠が用意されているのですが
バリーはなにかしらの特別な理由によって空気感染しないということが
この時点ではまったく表現されていないので
観客はただただ理不尽さを抱えたままなのです。
奥さんと娘の後を追って「俺もゾンビになる!」と
ガスマスクを外すけどゾンビ化しない……なぜだ??
なぜ俺はゾンビ化しない?? みたいなくだりがないとダメでしょう?
本作、全体的にこういうところがへたくそなのです。

本作のフレッシュなところは、
ゾンビの吐く息が燃料になるというところ。
このアイデアは非常に面白いと思うんですが、
かわりにガソリンや灯油が燃えなくなるのはなんで?
こんな、まったく整合性のない根拠を用意するくらいなら
ガソリンが底をついたことにすればいいじゃん。
そこから、ゾンビが吐く息を燃料にして車を動かすまでの早いこと。
これも全部、星のせいなの?
ゾンビは夜になると息を吐かなくなるというのも
理解できるような根拠はありませんが
きっと、星のせいでしょう。
そうかと思えば、夜中にゾンビの頭を撃つと「引火して」炎があがります。
にもかかわらず、ほかのゾンビを撃ってもまったく引火しないのも
きっと、星のせいです。

なにを目的としたどういう組織なのか、
さっぱりわからない連中に捕まったブルックは
さっぱりわからないお注射をされるうちに
テレパシーでゾンビを自在に操る能力を身につけます。
それは、きっと星の……もういいか。

やがて、バリーが空気感染しないのは
血液型がA型のRH−だからということが明かされます。
もちろん、根拠などないので
そうなんですか……というほかありません。
100歩譲ってそうだとすると、バリーと同行していた男たちも
こぞってA型のRH−だったことになりますが、
彼らはゾンビに噛まれてゾンビ化します。
ということは、A型のRH−という血液型が有効なのは
空気感染だけということになるので
まあ、威張るほどのことではなさそうです。

せっかく、ゾンビの吐く息が燃料になるという
馬鹿馬鹿しくて面白いアイデアを思いついたのに、
下手に気取った映画にしようとするもんだから
こんなことになるのです。
どうせなら、最後は
バリーとブルックとベニーの3人が
ゾンビ燃料でエネルギー王に成り上がって世界を牛耳る
……みたいなほうが
よかったと思うづら。





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