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ミッドナイト・ミート・トレイン

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(原題:The Midnight Meat Train 2008年/アメリカ 100分)
監督/北村龍平 製作/クライブ・バーカー、ホルヘ・サラレギ、エリック・リード、リチャード・ライト、トム・ローゼンバーグ、ゲイリー・ルチェッシ 原作/クライブ・バーカー 脚本/ジェフ・ブーラー 撮影/ジョナサン・セラ 編集/トビー・イェーツ 音楽/ヨハネス・コビルケ、ロバート・ウィリアムソン
出演/ブラッドリー・クーパー、レスリー・ビブ、ビニー・ジョーンズ、ブルック・シールズ

概要とあらすじ
「あずみ」「VERSUS」の北村龍平監督のハリウッドデビュー作で、人気ホラー作家クライブ・バーカーの短編小説を「ウェディング・クラッシャーズ」のブラッドリー・クーパー主演で映画化した。ニューヨークで暮らす写真家の青年レオンは、ある晩ギャングに襲われていた女性を助けるが、翌日その女性が行方不明になったことを知る。女性との別れ際に地下鉄で撮った写真に不審な男が写っていることに気づいたレオンは、たったひとり調査に乗り出すが……。(映画.comより



なぜか白けた気分になる不思議

北村龍平という名前はもちろん知っていましたが
一本も作品を観たことありませんでした。
北村監督のフィルモグラフィーをみてみると……
ああ、興味が湧かない。すまんの。
日本国内ではあまりいい評判を聞かず、
そうはいってもハリウッドで監督を任されるんですから
それなりの実力はあるんじゃないの? どうなの?
というわけで、『ミッドナイト・ミート・トレイン』
観てみましたとさ。

本作には、人気ホラー作家クライブ・バーカーの原作があって
それなりに原作に忠実だそうですが
(原作者と揉めたけど監督が押し切ったという話も)
なにしろ短編なので、いろいろと盛りつけしているごようす。
『ハングオーバー!』でブレイクする前の
ブラッドリー・クーパーのがんばりが見物ですが、
なんといっても、ブルック・シールズ!
全然気がつかなかったけど。お元気で何より。

冴えないカメラマンのレオン(ブラッドリー・クーパー)
ブルック・シールズ扮する美術商に勧められて
夜のニューヨークを撮影するうち、
いかついブッチャーが行方不明事件の犯人だと目星を付けて、
彼の後をつけ回すうちに、いつしか魅入られ、
ミイラ取りがミイラ的なことに……

序盤のサスペンスフルな展開は素直にわくわく。
なんですがあ、このサスペンスと
スプラッタ・シーンのCGとの相性がどうにも悪い
のです。
CGのクオリティの問題かもしれませんが、
サスペンスにハラハラしていたら、
ゴアシーンになると、あり得ない量の血がスプラッタし、
急に絵空事感が強まるので、
なんだか気がそがれてしまいます。

もちろん、スプラッターも拷問ポルノも大好きだし、
後頭部を殴られて目玉ビヨ〜ンていうシーンは
拍手を送りたい気分ですらありますが、
悪ふざけには違いなく、
それならそれでポップなホラーなら
もっと素直に楽しめるのですが、
サスペンスをシリアスに味わおうとすると、邪魔に感じます。

そしてさらに物語はオカルトへと至り、
もう、なんでもありの様相を呈してきます。
カメラがぐりんぐりん回るわ、俯瞰で部屋をまたぐわ、
演出も過剰なくらい盛りだくさん。
でも、なんでしょう。
演出が派手になればなるほど、
なぜか白けた気分になる不思議……

ジップロックに豆腐を入れて持ち歩くほどの
ベジタリアンだったレオンは
食肉解体工場での格闘の後、
知り合いが食べている肉をつまみ食いしたかと思ったら、
皿の肉汁まで指ですくって舐める
ので、
もうすっかり闇に支配されちゃったのね、
と思っていたらそうでもなく、
地下鉄の車内でブッチャーに捕まったのに殺されず、
胸に彼らの紋章のような傷をつけられて帰ってきたので
ああ、いよいよ闇に支配されちゃったのね、
と思っていたらそうでもなく、
最後は包丁で武装してブッチャーに立ち向かうのです。
このへんの流れが、どうもしっくり来ませんでしたが
結局は支配されちゃうのです。なんなんだよ!

まあ、「父祖」と呼ばれるクリーチャーを祭り上げている
闇の組織というか、カルト集団みたいな存在がいて
「父祖」の食料のために
地下鉄の車内で乗客を殺しているのですが、
幽霊列車というわけではなく、
普通に運行しているはずの地下鉄なので、
あんなに勝手に進路を変えたりできるのはなぜ? とか、
ブッチャーのイボなんなの? なんで集めてんの? とか、
レオンの舌を抜くのはなんで? とか、
細かいことを言えば釈然としないところがありますけれど、
まあいい。それはいい。

問題はラストカットですよ。
すっかり組織の一員になったはずのレオン。
顔は見えないけどレオンに間違いない男が
組織のグルだった女性刑事から地下鉄の時刻表を受け取って、
場面は冒頭の地下鉄車内へ。
レオンに間違いない男の後ろ姿にぐーっと近づくカメラ。
そして、ついにその男が振り向くとーーっ!!!
……ほら、レオンじゃん。
なにそれ。





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