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サバイバル・オブ・ザ・デッド

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(原題:Survival of the Dead 2009年/アメリカ 90分)
監督・脚本/ジョージ・A・ロメロ 撮影/アダム・スウィカ、CSC 美術/アーヴ・グレイウォル 編集/マイケル・ドハーティ 衣装/アレックス・カヴァノー 音楽/ロバート・カールリ 特殊メイク/フランソワ・ダジュネ
出演/アラン・バン・スプラング、ケネス・ウェルシュ、デボン・ボスティク、リチャード・フィッツパトリック

概要とあらすじ
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(68)、「ゾンビ」(78)などで知られるゾンビ映画界の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督が手がけたゾンビ映画。死者たちが突如よみがえり、人々を襲い始める世界が舞台。秩序を失った世界で、強盗に成り下がった元州兵のサージは、安全な場所を求めてさ迷い続けていた。ある日、デラウェア沖に安全な島があるという情報を耳にしたサージらは、わずかな望みにかけ、その島へと向かうが……。(映画.comより



復習のロメロ その6

いまのところ、
ジョージ・A・ロメロの最新作である
『サバイバル・オブ・ザ・デッド』
すっかり初見だと思い込んでいたのですが
時間が進むにつれ、これ完全に観たことあるぞと
思い出しました。

前作『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』の続編にあたり、
自主制作映画を撮影していた前作のメンバーを襲った
暴徒と化した軍人サージ(アラン・バン・スプラング)
主人公らしき存在。

かたや、大西洋に浮かぶ島で住民トラブルでもめている人たち。
オフリン(ケネス・ウェルシュ)
たとえ身内だろうが、ゾンビもしくはゾンビになりかけの人間は
殺してしまうべきという考えの持ち主で、
敵対するマルドゥーン(リチャード・フィッツパトリック)
そのうち特効薬が発明されるかもしれないから
ゾンビは生かしておくべきだという考え。
ま、このふたりが揉めているのは
ゾンビを生かすか殺すかの問題ではなくて、
そもそも長年ソリが合わない間柄だったのでした。

本作の登場人物は、基本的にバカばっかりです。
リーダーぶっているサージは、
「俺は誰にも属さない!」とか喚いてばかりで
そのくせ冷静に諭されるとあっさり考えを変える正真正銘のバカ。
オフリンは人の意見をまったく聞かない利己的な男。
やっぱり人の意見を聞かないマルドゥーンは
ゾンビを殺さないといいながら、飼い慣らそうとしているだけで
結局はゾンビも人間も気分次第で殺すようなクズです。
あとはクソ生意気なガキと、
休み時間に人前でオナニーするレズ。
もう、どうしようもありません。

ゾンビはあいかわらず恐ろしい脅威ではありますが、
本作はゾンビ vs 人間の物語ではなく、
人間 vs 人間の闘いです。
ロメロは少なからずゾンビを通じて
人間の醜さを描いてきましたが、
本作ではあからさまで、
むしろゾンビは人間同士のいざこさのきっかけに過ぎません。

本作で描かれていると思しきロメロ的社会批評は
ずばり、不寛容ではないでしょうか。
エンディングで「結局は意地の張り合いだ」というように、
小さな島での醜い覇権争いが描かれます。
なんとなーくオフリンの側についていたサージも
立場が変われば、マルドゥーンのほうが正しかったかもしれないと、
モノローグであいかわらずの優柔不断さを見せています。
また、意見の違うものを追い出したり、
島に避難してきた「よそ者」を殺したり、
排外主義も同時に描かれているように思います。
飼い慣らされるゾンビなんてのも、何をかいわんや。

ま、物語の複雑さには欠けるし、
主張がストレートすぎる面は否めませんが
終盤にかけて、
目玉びょーんとか、発煙筒で真っ赤になってどかーんとか、
頭を吹っ飛ばしたけど頭頂部だけ残ってるとか、
フレッシュな人体破壊のアイデアが豊富で楽しめます。
あと、とうとうゾンビは人間を襲って食べるだけではなく、
馬を喰うようになりましたね。
もしかしたら、ブタも。

……それ、人間じゃね?





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