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ランド・オブ・ザ・デッド

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(原題:Land of the Dead 2005年/アメリカ 93分)
監督・脚本/ジョージ・A・ロメロ 製作/マーク・キャントン、バーニー・ゴールドマン、ピーター・グルンウォルド 製作総指揮/スティーブ・バーネット、デニス・E・ジョーンズ 撮影/ミロスラフ・バシャック 音楽/ラインホルト・ハイル、ジョニー・クリメック
出演/サイモン・ベイカー、ジョン・レグイザモ、デニス・ホッパー、アーシア・アルジェント、ロバート・ジョイ、ユージン・クラーク、トム・サビーニ

概要とあらすじ
68年の「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」、78年の「ゾンビ」、85年の「死霊のえじき」で<ゾンビ>という存在を世に産み出したジョージ・A・ロメロ監督による、ゾンビ映画。ゾンビたちの存在があたりまえになった世界。街の支配者に雇われて食料を調達してきたライリーとチョロは、街に溢れるゾンビたちにある異変が生じたことに気づく。特殊メイクはトム・サビーニの弟子、グレッグ・ニコテロが担当。(映画.comより



復習のロメロ その4

『死霊のえじき』から20年を経ている
『ランド・オブ・ザ・デッド』
その間、ジョージ・A・ロメロは
ぽつぽつと仕事をしていたようですが
目立った作品はありません。

『死霊のえじき』と比べると予算がたっぷりありそうだし、
なにしろ映画のルックが現代的です。
美術は立派だし、ゾンビも個性的で大量。
数人が一箇所に籠城するのではなく、
シーンの舞台が移動するので、こじんまりしません。
ゾンビに襲われる人間たちの数も多く、
ここにきて初めて純然たるパニックもの
仕上がっていると思います。
それがいいかどうかは、別にして。

ゾンビ達は彼らなりの共同生活を送っているようで、
軽度のコミュニケーションも取れるように
進化(成長?)しています。
なかでも、リーダー的存在の
元ガソリンスタンドの店員と思しき黒人のゾンビ
感情を持ち合わせ、仲間のゾンビをかばう仕草まで見せます。
本作は、かなりゾンビに肩入れして
作られているのがわかります。

本作の対立構造は、富裕層 vs 貧困層。
いまとなっては多くの作品で描かれている構図だし、
実際、現在進行形の問題でもあるわけですが
社会派ロメロの面目躍如というには、ちょいと表層的ではあります。
ただ、エンターテイメントとしての充実ぶりは素晴らしく、
『死霊のえじき』で感じた中だるみなど一切なく、
(それはやっぱり籠城密室劇ではないところが大きいと思うが)
とてもとても楽しめる内容になっております。
むしろゾンビは、富裕層 vs 貧困層という二項対立の外側にいて
さらには、単なるバケモンではなく、
貧困層よりさらに下に位置する、
虐げられている人々
を象徴しています。

酒池肉林天国を意味する「フィドラーズ・グリーン」と名づけられた
高層ビルに立てこもって、自分たちだけ優雅な暮らしをしている
富裕層=金持ちのクソたちが
知性が芽生えたゾンビたちによって襲撃され、
安息の地から脱出しようと試みるものの、
外部からゾンビの侵入を防ぐために設置した
ビリビリ機能付き有刺鉄線のおかげで外に出られない
という描写は
痛快以外の何ものでもありません。

ゴア表現もたっぷりあって、飽きさせません。
僕が好きなのは、
ゾンビが金持ちクソ女のヘソピアスを食いちぎるシーン。
最高っすね。

金持ちリーダーのカウフマンがデニス・ホッパーだったり、
僕の好きなジョン・レグイザモがいつもどおりの役回りだったり、
出演陣の豪華さが説得力をもたらしていると思いました。
どうやら、序盤の地下クラブのシーンで
サイモン・ペグとエドガー・ライトがゾンビ役で出ているそうですが
(記念撮影をしようとする女性の脇にいるゾンビ)
ゾンビメイクのせいで、見た目ではさっぱりわかりません。
ロメロは『ショーン・オブ・ザ・デッド』が好きなんだそうですが
それなら、ニック・フロストも呼んであげてよ。ねえ?

金を詰め込んだバッグを提げたカウフマンが
ひとり逃げ出そうとする駐車場に現れたゾンビのリーダーが
車のフロントガラスを割ってガソリンを注入し、
そのままどっかに行ったと思ったら、火の付いた缶を持ってきて
車を爆発させる……というシーンは
もう、いくらゾンビが知性を持ったといっても
人間を襲う目的がいつのまにか「食」ではなくなっているので
どうかと思いましたが、
ラストは花火を打ち上げて終わるんですから、
ザッツ・エンターテイメント。
これでいいのだ。





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