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プレイ/獲物

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(原題:La proie 2010年/フランス 104分)
監督/エリック・バレット 脚本/リュック・ボッシ、ローラン・ターナー
出演/アルベール・デュポンテル、アリス・タグリオーニ、ステファン・デバク、ナターシャ・レニエ、セルジ・ロペス

概要とあらすじ
家族を守るため脱獄した男と連続性犯罪者、エリート刑事が激しい追走劇を繰り広げるサスペンスアクション。銀行強盗で捕まり服役中のフランクは、出所後は妻と娘と穏やかな生活を送ろうと誓う。しかし、若い女性ばかり襲う性犯罪者でもあるモレルが先に出所し、娘を狙っていることを察知したフランクは、娘を守るため脱獄。モレルは自ら犯した殺人の罪をフランクになすりつけて逃亡し、脱獄犯であり連続殺人犯にもなってしまったフランクは、敏腕女性刑事のクレールらに追われる身になる。(映画.comより)



じじい、なにやってんだ!

こういったサスペンスアクションを作るのは
ハリウッドが最も得意とするところですが
フランス製となると、なんだか優雅にみえてしまうのは
先入観のなせるわざなのでしょうか。

とはいえ、主人公のフランク(アルベール・デュポンテル)
マッチョなならず者に見えないのは
僕だけではないでしょう。
クリクリ頭に斜視の入った眼。走る姿もヘタレ感が漂うとくれば
銀行強盗グループのボスというよりも
ワイン片手に詩集でも読んでるほうがピッタリきます。
ハリウッドではありえないだろうキャスティングに
アメリカとフランスとの間に「男性観」の違いが
あるのではなかろうかと思わずにはおれません。

序盤の刑務所シーンはやや冗長でテンポがいいとはいえず、
本当の答えを知っているのが観客だけというのが
サスペンスの基本であるとはいえ、
ほとんどの事実がこの刑務所内で観客に知らされるので
いまひとつ一杯喰わされる感じに物足りなさがあるのです。
とくに、免職になったあとも個人的に
モレル(ステファン・デバク)を追い続ける
元憲兵のマヌエル(セルジ・ロペス)
フランクに面会に来るシーンは
いらなかったんじゃないでしょうか。
その後、女性刑事クレール(アリス・タグリオーニ)
刑務所内の監視カメラの映像を取り寄せ、
フランクとマヌエルが面識があったことを知るのですが
観客にとっては周知の事実なので
クレールほどには「点と点が繫がった!」と感じることはないのです。
監視カメラの映像が観客にとっても隠された事実であり
そのあと面会のシーンへとフラッシュバックしたほうが
スリリングになったのではないかと思うのです。

それにしても、フランスの刑務所は
面会に来た相手とエッチまでできるのか!
僕も一度フランスの刑務所に収容されてみたいもんです。
(収容されたからってエッチできるわけじゃないけど)

上司からも怒られていましたが、女性刑事クレールは
まあ、なんとも見事に犯人を取り逃がします。
「女の勘」ってことになっていますが
結構な至近距離から銃を撃っても急所を外して
フランクを逃がしてしまうクレールの行動には
さすがに都合がよすぎると感じざるを得ません。
まあ、僕好みの貧乳なので大目に見ますけど。
自動車の間をすり抜けながら逃げる、ありそでなさそなシーンは
なかなかドキドキできるシーンでした。

いまひとつわからないのが
モレルの奥さんクリスティーヌ(ナターシャ・レニエ)です。
彼女はなぜサイコパスのモレルの行動を容認し、
共犯関係にあるのでしょうか。
彼女の「子どもが欲しい」という要望に応えて
モレルはフランクの娘アメリを誘拐し、連れ回すのですが
モレルとクリスティーヌが一体どういう関係で結ばれているのかが
皆目見当もつきません。
クリスティーヌもサイコパス仲間だといわれれば
そうかもしれませんが、モレルが連続して少女を暴行・殺害するのを
彼女が手助けするメリット、もしくは
そうせざるを得ない理由はまったくもって闇の中です。

どうでもいいことですが、
僕にはモレル(ステファン・デバク)
キーファー・サザーランドに見えて仕方がありませんでした。
モレルが電話をしているシーンなどは
「電話の相手はたぶんクロエだろうな」と思ったりしました。
嘘だけど。

ついにモレルにたどり着いたフランク。
あたかも「火サス」的な崖っぷち
どんでん返しとはまた違う「えぇ〜〜〜??」という
クライマックスを迎えます。
ここでは、奥ゆかしく詳細は述べません。
敢えてひとつだけいうと……
じじい、なにやってんだ! です。
じじい、なにやってんだ! なのです。

フランクの娘アメリは、そりゃあもう
可愛くって可愛くってドーン! なのですが
失語症を患っていて声を出せないアメリがラストシーン

「パパ」

って言っちゃうんだよな〜。いらね〜な〜、これ。
確かに、施設に入ってから症状に改善の兆しがあるという
フリはあるけれども、蛇足としか言いようがありません。
せめて、アメリが何かを言いそうになって
口を開いた瞬間にカーーット! でエンディングに行ってくれたほうが
よっぽど心地のいい余韻を残してくれたと思いますよ。

エンディングのスタッフロールが
まるでオープニングタイトルのように
デザインされた映像だったのは、一体なんなんだろうか……
エンドロールが上がってくるタイミングも含めて
映画の快感だと思うのですが、
そんないまひとつ間の悪い作品でした。

ちなみに、元憲兵のマヌエルに扮するセルジ・ロペスは
『ナイト・トーキョー・デイ』というクソ映画で
殺し屋・菊地凛子に一目惚れされる役柄で登場しています。
セルジはこの作品より幾分ほっそりとしていますが
どう考えても女性に一目惚れされるような風貌ではありません。
日本人の女は「ガイジン」を見れば
誰でもすぐにヤラせるとでも思ってんのか、このやろう。
……え? ヤラせるの? そうなの?





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