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サスペリア 2(完全版)

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(原題:PROFONDO ROSSO 1975年/イタリア 126分)
監督/ダリオ・アルジェント 製作/クラウディオ・アルジェント 脚本/ダリオ・アルジェント、ベルナルディーノ・ザッポーニ 撮影/ルイジ・クヴェイレル 特殊効果/カルロ・ランバルディ 音楽/ジョルジオ・ガスリーニ、ゴブリン
出演/デヴィッド・ヘミングス、ダリア・ニコロディ、マーシャ・メリル、ガブリエル・ラヴィア、エロス・パーニ、クララ・カラマーイ、ニコレッタ・エルミ、ジュリアーナ・カランドラ

概要とあらすじ
女予言者が殺されたのを手始めに連続殺人が発生。事件に巻き込まれたピアニストは謎の犯人像に迫るが……。「サスペリア」が日本で大ヒットしたためこの邦題がついたが、製作年度もこちらの方が古く、もちろん関連性も全く無い。ジャンル的にはホラーではなくスリラーである。98年に発売されたビデオは劇場公開版よりも約20分も長い「完全版」。(allcinemaより



風呂、歯、路肩でごん。

子どもの頃に心底震え上がった
『サスペリア 2』
日本公開当時、テレビCMもがんがん流れていて
目にするたびに恐怖にみまわれていたのですが
よくよく考えると、映画館に観に行った記憶がありません。
おそらく、テレビのなんとかロードショーで観たんでしょう。
それでも、恐怖シーンだけは克明に覚えておりましたが、
裏を返せば恐怖シーン以外のことはほとんど忘れておった次第。
有名な話ですが、
本作は『サスペリア(1977)』よりも先に作られており、
決して「2」ではない
どころか、
『サスペリア』と『サスペリア 2』にはまったく関連性がありません。
すごいですね、この山師的いいかげんさ。
むしろ清々しいです。
ダリオ・アルジェント監督自身もこの邦題に驚いたとか。
でも、いまさら正されたらむしろ混乱するので、
このままで結構です。

ポール・マッカートニー似のピアニスト、
マーカス(デヴィッド・ヘミングス)
霊能者のヘルガ(マーシャ・メリル)が殺される瞬間を
たまさか目撃したために事件に巻き込まれていくというお話し。
ヘルガが殺されるシーンは
今見るとショック度が低いのは否めませんが、
包丁が体を切り裂く瞬間だけ極端なクローズアップを用いる表現には
生々しさがあります。
んで、ガラスで喉ね。これはやっぱり嫌ですねぇ。
ガラスで喉が切れるのって、ほんと嫌ね。うふふ。

マーカスがヘルガの部屋に助けに入ると
廊下の壁にはおどろおどろしい絵画が飾られています。
そのなかの一枚にあきらかにばばあの顔がー!!
……いやほんとに、昔は飛び上がるほど驚いたんですよ。
もちろん、いまでも鏡の中に顔をみつけたときは
あっ!と臀部の筋肉が硬くなります。なりますが、
その後の物語を牽引するトリックにしては登場が早すぎないか……
と、いまでは思います。おれは大人になった。

僕がみた「完全版」は劇場公開版より20分長いバージョン
比較していないのでどこがどう長くなっているのかはわかりませんが
マーカスと新聞記者のジャンナ(ダリア・ニコロディ)
いちゃいちゃするコミカルなシーンで
はっきりと物語が停滞するので
このあたりではないかと睨んでおります。
なおさらテレビ放送ならばっさり切られていたでしょう。
「完全版」が「完璧版」ではないのが世の常。

ま、とにかく事件に興味を抱いたマーカスが
警察を差し置いて真相解明に乗り出したことから
関係者が次々に犠牲になるのです。
おおよそのことを忘れてしまっていた僕が
それでもはっきりと覚えていたのが
「風呂」「歯」「路肩でごん」の3つの恐怖シーンです。

幽霊屋敷について綴った本の作者の女性が殺される「風呂」
とにかく熱湯による火傷で腫れ上がった顔がおぞましい。
窒息させて殺すなら水でいいじゃないか。
それをわざわざ熱湯を使うなんて……
しかも女性が残したダイイング・メッセージは
一体何と書かれていたのかよくわからない……

真犯人解明のためにまったく役立っていない……
恐ろしい。うかばれない。

「歯」はテレパシーの研究者(?)。
彼だけは風呂のダイイング・メッセージを理解できたようだけど
そのせいで殺されるはめに。
ケタケタと現れるからくり人形も昔は心臓が飛び出るほど怖かったけど
よく考えると単に脅かしであって、
殺害には直接関係がありません。
犯人に頭を掴まれた研究者は
暖炉の角んところで何度も歯をがーん、やられます。
痛い。どう考えても痛い。
こんな死に方いやだ。うかばれない。

「路肩でごん」
自ら犯行を吐露したカルロが路上に飛び出したあと、
清掃車に服が引っかかって牽きずられるあいだに、
路肩に頭をごんとぶつけるのです。
その直後、カルロは別の車によって頭を踏みつぶされますが
頭を踏みつぶされるより、路肩にごんのほうが痛い。
うかばれない。

さらっというと、真犯人はカルロの母親です。
カルロの母親は、幼いカルロの目の前で父親を刺殺した過去があり、
それがトラウマとなったカルロは
その光景を絵にしたためていたのでした。
では、そもそもカルロの母親が
霊能者のヘルガ殺害に及んだ動機はというと、
よくわかりません。
おそらく、ヘルガに自分の殺気を感じとられ、
いつしか自らが犯した過去の殺人が暴かれることを恐れた、
てなことでしょう。

ラストでは、カルロの母親のネックレスが
エレベーターに絡まって首チョンパ。

これも痛いし、苦しい。最後までうかばれない。

というわけで、
記憶に残っていた部分はそのままで
記憶に残っていなかった部分は、
やっぱりそれなりにぼんやりした内容でした。
ザッツ70年代的な音楽も緊張感をそぐばかりでしたが、
生々しくも痛い表現には独特の怖さがあり、
やっぱり本作が僕にとってのトラウマ映画なのは
間違いありません。





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