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胸騒ぎの恋人

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(原題:Les amours imaginaires 2010年/カナダ 102分)
監督・脚本・編集/グザビエ・ドラン 製作/グザビエ・ドラン、キャロル・モンデーロ、ダニエル・モラン 撮影/ステファニー・ウェベール=ビロン
出演/モニア・ショクリ、ニールス・シュナイダー、グザビエ・ドラン

概要とあらすじ
カンヌ国際映画祭で3冠に輝いた「マイ・マザー」で鮮烈なデビューを飾ったカナダの俊英グザビエ・ドランが、同じ男性を好きになった男女の苦悩や駆け引きを独特のタッチでつづった長編第2作。ゲイの青年フランシスとストレートの女性マリーは親友同士だったが、パーティで出会った美青年ニコラに同時に一目ぼれしてしまう。本心とは裏腹にニコラの悪口を言ってみたり、ニコラの思わせぶりな態度に期待を抱いたりと、切ない恋心を募らせていく2人だったが……。ドラン監督自身がフランシス役を、「わたしはロランス」のモニア・ショクリがマリー役を演じる。(映画.comより



改めて、いやんなります。

グザビエ・ドランについて語るときは
いつも同じことを書いてしまうのですが
長編映画2作目となる『胸騒ぎの恋人』
グザビエくんが撮ったのは彼が21歳のとき……
改めて、いやんなりますね。
彼の才能はもとより、
監督・脚本・編集を務めて、製作にも加わり、
おまけに主演までしてしまう実行力に驚かされます。

自身がゲイのグザビエ作品は
やっぱりゲイを題材にすることが多いのですが
かといって聲高にゲイの権利を主張するのではなく、
『わたしはロランス(2012)』では
 そういう一面もあったけれど)
同性愛を恋愛の一形態として描き、
ちゃんと誰もが共感できるラブストーリーに仕上げるのです。

ゲイのフランシス(グザヴィエ・ドラン)
ストレートの女性マリー(モニカ・ショクリ)
性別を超えた親友同士。
ふたりはとあるパーティーで見つけた
くりくりパーマのニコラ(ニールス・シュナイダー)
同時にひとめぼれ。恋の火花を散らすのでした。
『KILL BILL』でナンシー・シナトラのヴァージョンが使われていた
『Bang Bang(My Baby Shot Me Down)』
ハートを射貫かれたふたりの気分を盛り上げます。
元カレ・元カノについて語る若者のインタビューで
ズームインとアウトを不規則に繰り返すのも面白い。

フランシスは偶然を装ってプレゼントしたり、
マリーは着飾ってセックス・アピールしたりと、
互いに牽制し合いながらニコラの機嫌を取ろうとします。
そんなふうに恋の綱引きを繰り返すあいだも
フランシスとマリーは、それぞれのセフレを相手に
性処理しているのですが……
繰り返しますが、このときグザビエくんは21歳ですよ?
おまえ、どんだけ恋愛経験が豊富なんだ、と。
俺が21歳のときは、童貞捨てたばっかだったぞ、と。
思い出させんじゃねえよ、と。

そんなふたりの想いを知ってか知らずか、
ニコラはふたりを小旅行に誘ったりします。
高慢ちきなニコラの母親も登場しますが
その血を継いだのか、もともとボンボンなのか、
ニコラはふたりのアプローチに対して余裕綽々で
むしろ弄んでいるようにも見えます。
なんにしろ、惚れたほうが負けだとはよくいったもので
あきらかに惚れられているニコラのほうが
立場が強いのですな。

ちょっとした修羅場のあと、
フランシスとマリー、ニコラの関係は破綻しますが
時を経て再開すると、
あいかわらず調子こいてるニコラに対して
フランシスとマリーのふられたコンビが総スカン。
このあたり、コミカルで心地いい。
そして、ふたりは別のターゲットを発見し、
またしても同時に恋の落ちるのでした。

しつこいですが、
よくもまあ、21歳でこんなに繊細な恋愛の機微が
描けるもんですな。
あと、グザビエくんは
後ろ頭のショットが好きなのねということを
本作で確信しました。





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