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忍者狩り(1964)

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(1964年/日本 87分)
監督/山内鉄也 脚本/高田宏治 撮影/赤塚滋 美術/中川徳道 音楽/津島利章 録音/加藤正行 照明/金子凱美 編集/宮本信太郎
出演/近衛十四郎、佐藤慶、山城新伍、河原崎長一郎、田村高廣、穂高稔、高松錦之助、沢村宗之助、遠山金次郎、河村満和、佐藤洋、尾形伸之介、唐沢民賢、北条きく子、弥永和子、関根永二郎、園千雅子、藤山直子、松風はる、山田裕三、源八郎、片桐真、安部徹、村居京之輔、那須伸太朗、加賀邦男、天津敏、高森和子、中村錦司、汐路章、団徳麿、国一太郎

概要とあらすじ
「江戸犯罪帳 黒い爪」の高田宏治のオリジナル・シナリオを新人山内鉄也が監督した忍者もの。撮影は赤塚滋。徳川三代将軍家光は、幕府の体制を不動のものにするため豊臣恩顧の外様藩取潰しを計った。そのころ伊予松山二十万石、蒲生家では城主式部太夫忠和の死病を理由に、嫡子種丸の家督相続を願い出、老中久世大和守より将軍家のお墨付を下付された。種丸の将軍家初御目見得の儀は六月十日に決った。儀式の後ではいかに幕府といえども蒲生家を取潰す事は出来ない。大和守は、忍者、闇の蔵人らにお墨付け奪還を命じた……(映画.comより抜粋



犠牲を省みなさすぎ!

2015年に同じタイトルの作品がありましたが
それとはまったく無関係な1964年の『忍者狩り』
なんで自分がこの作品をチェックしていたのか……
皆目見当がつきませんが、傑作と呼ぶ声も多いのです。。

徳川三代将軍家光の時代
幕府は外様大名を壊滅させようと企んでいました。
そんな折、外様の伊予松山藩藩主・蒲生忠知が危篤となり、
まだ幼い種丸(藤山直子)に家督を相続させるために
幕府に家督相続願を出して「お墨付き」を貰い受けようとしていました。
ところが伊予松山藩を潰してしまいたい幕府は
松山藩に「お墨付き」が届く前に
忍者を派遣して奪い取ってしまおうとする
のでした……

あのー、歴史に疎いので事情がよくわからず、
幕府が出した「お墨付き」を受け取らせないように
幕府が忍者を使って邪魔する、というのが理解できず、
そんなら最初から「お墨付き」を出さなきゃいいんじゃね?
と思うんですけど、そうでもないんでしょうな。
一応、建前として「お墨付き」は出さなきゃならないと
いうことなんでしょうねぇ。
それとも幕府とは別に、
幕僚の久世大和守(安部徹)が独断で強硬な態度をとった
ということなんでしょうか。

ま、とにかく。
「お墨付き」が狙われていることを知った
松山藩の家老・会沢土佐(田村高廣)は
和田倉五郎衛門(近衛十四郎)、永長八右衛門(佐藤慶)、
筧新蔵(山城新伍)、天野弥次郎(河原崎長一郎)
という
かつてお家取り潰しとなった4人の浪人を
用心棒として雇い入れます。
この4人を雇ったのは英断だったかもしれませんが
会沢土佐という人は、包容力があるというかなんというか、
わりとひとを信用しやすいところがあるようで
身内にスパイがごろごろいます。

4人のリーダー格の和田倉は
最近になって加わった家老たち6人が怪しいと考え、
忍者をおびき寄せるためにダミーの「お墨付き」を作って、
その6人に見守りをさせます。
忍者が屋敷を襲い、わあわあいうとるところで
とっさに「お墨付き」を燃やそうと蝋燭に投げつけるものが。
ほらみろ、やっぱ6人のうちの誰かがシ・ノ・ビじゃ!
ということで、6人は拷問を受けることになるのですが
誰も口を割りません。
そこで、業を煮やした和田倉は
6人を片っ端から斬っていくという極悪非道な行動に!
4人目くらいのひとりが、いかにも忍者らしくジャンプしたところを
ズバッと仕留める和田倉。
「このくらいしないことには、闇の蔵人には勝てん!」
と言い放つ和田倉ですが、いや、いくらなんでも。
あ、闇の蔵人(天津敏)ていうのは神出鬼没な忍者のボスです。
どうやら和田倉は闇の蔵人に対して
私怨を燃やしているようす。

その後も偽の「お墨付き」受け渡しをでっち上げて
忍者達を仕留める和田倉。
集団チャンバラシーンはさすがの迫力。
一瞬の首チョンパもあります。

松山藩に出入りする商人もシノビなら、尼さんもシノビ。
じつは「お墨付き」は
女中の美保(北条きく子)がひっそりと松山に持ち込んでいたのですが
美保に目をつけた尼さん(高森和子)
美保を誘い出したところに闇の蔵人が登場。
「お墨付きの在りかをイェイ!」と
美保の爪のあいだに針を差し込むという痛い拷問を施すのですが
美保は舌を噛んで自決してしまいます。
「せっかくの手がかりが……」とつぶやく尼さんに思わず笑います。
闇の蔵人、ぜんぜん利口ではなさそうです。

手下の忍者をことごとく失った闇の蔵人は
「お墨付き」は諦めて、跡継ぎの種丸殺害という
荒っぽい計画に方針転換。

タイミングよく、危篤状態だった松山藩藩主が亡くなり、
種丸が葬儀に出席するところを狙おうと企てます。
しらっと葬儀に出席していた尼さんは
種丸がカゴに乗ったことを知らせる狼煙を上げます。
そこに、かねてより見張っていた新蔵(山城新伍)が登場。
新蔵は女の見張りとかをいそいそと受け入れる、
まあ、いかにも山城新伍的な男なのですが、
とうとう正体をみたぞと尼さんを捕まえたと思ったら
尼さんの色仕掛けにこともなく陥落。うそだろ?
チョメチョメしはじめたところで尼さんに刺されてしまいます。
刺されてやっと自分の愚かさに気づいた山城新伍は
尼さんを絞殺し、自分も息絶えます。

クライマックスは、閉じ込められた倉の中での
和田倉と闇の蔵人の一騎打ち。

姿を隠しながらじりじりと攻撃してくる闇の蔵人の前に
和田倉は手も足も出ず、瀕死の状態。
もはやこれまでと思った瞬間、
すでに闇の蔵人によって両目を潰されていた八右衛門(佐藤慶)が
飛び出してきて、闇の蔵人を羽交い締めにします。
決死の覚悟で闇の蔵人を抑える八右衛門が
「和田倉さん! 早く!」と叫ぶと、
なんとか這いつくばっていた和田倉は
八右衛門が押さえ込んだ闇の蔵人を
八右衛門ごと突き刺すのでした!!!


最終的に、助っ人4人のうち、
生き残ったのは和田倉だけで
なんだかヒロイックな雰囲気を漂わしながら
松山藩を立ち去るのですが、
目的のためにはまったく犠牲を省みないという和田倉の方針が
(というか、他人の犠牲のおかげで自分が生き残っているという結果も)
どうにも引っかかって素直にカックイイとは思えないけど
ま、ま、面白いですよ。
リバースを多用した音楽も楽しかったです。





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