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極道大戦争

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(2015年/日本 125分)
監督/三池崇史 脚本/山口義高 製作/由里敬三、藤岡修、久保忠佳、奥野敏聡 撮影/神田創 照明/渡部嘉 美術/坂本朗 録音/中村淳 装飾/谷田サチヲ 音響効果/柴崎憲治 編集/山下健治 音楽/遠藤浩二
出演/市原隼人、成海璃子、リリー・フランキー、高島礼子、青柳翔、渋川清彦、三浦誠己、テイ龍進、ヤヤン・ルヒアン、三元雅芸、有薗芳記、中村靖日、坂口茉琴、優希美青、三津谷葉子、渡辺哲、ピエール瀧、でんでん

概要とあらすじ
バンパイアのヤクザに噛みつかれた人間が次々とヤクザ化してしまうという荒唐無稽な世界を、三池崇史監督のメガホンで描いたオリジナル作品。神浦玄洋を組長とする神浦組。神浦に憧れて極道の世界に入った舎弟の影山亜喜良は、映画のような理想の世界からほど遠い現在のヤクザ社会に退屈な毎日を送っていた。そんなある日、神浦の命を狙う刺客たちが次々と現れる。死闘の果てに倒れた神浦は、死にぎわに影山の首筋に噛みつき「ヤクザバンパイアとして生きろ」との言葉を残して絶命。影山の体内には神浦の血が逆流し、ヤクザバンパイアとして覚醒する。影山役に市原隼人、組長・神浦役にリリー・フランキー。インドネシアのバイオレンスアクション「ザ・レイド」「ザ・レイド GOKUDO」のヤヤン・ルヒアンも参戦。(映画.comより



バカバカしくて最高にカッコイイ!

劇場公開を見逃したことを激しく後悔している
『極道大戦争』
いやはや、面白いですね〜。
三池崇史監督得意の逸脱がいかんなく発揮されて
これ、そもそもなんの話だっけ? と
考える隙も与えずに突っ走っています。

「カタギには手を出さない」のが心情で
面倒見のいいヤクザの親分・神浦(リリー・フランキー)
ピエール瀧の組に押し入って殺されたかに思われましたが
じつは神浦は「ヤクザ・ヴァンパイア」なので
人間の生き血を吸えば復活するのでした。

ヤクザとヴァンパイアが合体しているだけで
十分荒唐無稽なのです。
ヴァンパイヤに血を吸われた人間は
次々にヴァンパイア化していく
のですが
日光や十字架やニンニクが苦手というような
ヴァンパイアあるあるはまったく登場せず、
ゾンビ的な不死身の存在となるので、
ヤクザ・ヴァンパイアは圧倒的にヤクザ成分のほうが多く
それまでカタギと呼ばれていた人たちがヤクザ化すると
カタギを餌にシノギを稼いでいたヤクザは
困るのですね。

神浦に憧れてヤクザになった影山(市原隼人)
敏感肌のせいで刺青が彫れないとか、
でんでんが店主の居酒屋の地下が編み物教室だとか
(ヴァンパイアの神浦は血を吸いたいんだけど、
 カタギの血は美味しくて、ヤクザの血はマズイから
 できればカタギの血を吸いたいところだが
 カタギには手を出さないのが心情なので
 ヤクザを更正させて少しでもましな血にしようという、
 言葉で説明するととてもまどろっこしい)
親が殺されて打ちひしがれる息子がヴァンパイア化して
髪の毛を引っ張るとパンチパーマになるとか、
チャリンコのチリンチリンとか、
挙げたらきりがないくらい細かいおふざけが頻発します。

で、本作のアクションにとてつもない説得力を与えているのが
『ザ・レイド』「マッド・ドッグ」でおなじみ、
みんな大好き、ヤヤン・ルヒアンでしょう。
なんと、アキバオタク風の出で立ちで登場します。
まさかこのあと『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
出演するまでになるとは。
世界が大好き、ヤヤン・ルヒアン。

ところが「マッド・ドッグ」よりも
さらに凶悪な存在がいたのでした。
それが、「カエルくん」
三池崇史監督はときおりこういう着ぐるみキャラを
唐突にぶっこんできますが、
カエルくんはとにかく、メタな存在。
誰も手を出せない強さなのです。
(人の手を借りないと階段の上り下りはできないけど)

高島礼子の脳みそが溶け始め
耳からピューって出たりしながら、
ついに影山とカエルくんの対決です。
着ぐるみを脱いだカエルくんの中からは
細マッチョなカエルくんが!

互いに一歩も引かない殴り合いの末、
影山がカエルくんのヘソに貼ってあった絆創膏をはがすと
苦しみ始めるカエルくん。
すると、ぶっ倒れたカエルくんのヘソの穴から光線が出て、
なんと巨大カエルくんが誕生!

突然特撮怪獣ものに!!

ま、自分でもなにを書いてるのかよくわかりませんが
とにかくこういうことなのです。
え〜と、カエルにはヘソがないからだな……
みたいな辻褄合わせをすればするほど
恥をかきそうなので、気にしないことにしましょう。

どうやら世界が終わるらしいので
その前に男と男の一騎打ちをやりませんかと
今度は番傘を手にした着流し姿で登場するマッド・ドッグ。
「仁義の酒場」が上映中の映画館の前で
成海璃子ちゃんの銅鑼を合図に
影山とマッド・ドッグのクロスカウンター合戦が
始まります。
このストイックな喧嘩シーン、
マッド・ドッグの使い方としてはもったいないけれど
結構グッときます。

マッド・ドッグを倒したあと、
完全にヴァンパイア化した影山が
巨大カエルくんに立ち向かうべく、
空に舞い上がったところで突然のジ・エンド。


バカバカしい映画には違いありませんが
俳優たちの演技は素晴らしく、
荒唐無稽な設定なのに
歯が浮くようなセリフはひとつもありません。
とにかく、色調や構図を含めた
すべての画がかっこいい傑作です。





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コメント

レビューを読んでいて「あ、これ観よう」と思ったので、途中で読むのをやめました。

なんかすいません。
そして、ありがとうございます。

2016/02/11 (木) 01:30:02 | URL | 朕 #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 朕さん
ネタバレ仕様で、こちらこそ、なんかすみません。
「DOA」がお好きなら楽しんでいただけるはずです!

2016/02/11 (木) 09:22:09 | URL | のほうず #- [ 編集 ]

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